手に驚いて言葉を失っておりました。
「何とか言えし!このクソジジイ!!」
そう吠えて火の付いたタバコを投げつけます。タバコは大久保翁までは届かず、暗闇の中をコロコロと転がっていきました。
「威勢のいい女じゃ。なんじゃ甲州出か???。淑(しと)やかな道産子(どさんこ)娘とは随分と毛色が違うの。特に何も被害は無かったんじゃ、問題はなかろう。」
大久保翁は眉をひそめてそう答えました。
妻はそれを聞い574 ニューバランス靴
576 ニューバランス靴
993 ニューバランス靴
て余計に怒り心頭になり、大久保翁に詰め寄ろうといたします。斎藤が間に立って何とかその場を落ち着かせました。
「このヒコを付けていたんだから完全にあなた方を見放したわけではありませんよ。」
斎藤がそう言って妻をなだめます。
大久保翁はあとは何も言わず、さっさと入口の方に向かっていきました。
斎藤が妻の肩を抱きながらその後を追っていきます。
私だけが何も言えず、何もできずにその場にただつっ立っておりました。
ピタリと寄り添う斎藤に対し自らの体臭を気にしている素振をしている妻の背中を茫然と見つめておりました。
何とも言えぬ空虚感だけが私の胸の中に押し寄せていたのでございます。
それでは、この続きは私の命が続いた場合に更新させていただきます。
失礼致します。
第10話
4章 死霊所(しれとこ)潜入編
煉獄(れんごく)の巻 第10話
お待たせいたしました。
私、山岡朝洋(やまおか ともひろ)と妻は、独立組織「マシガニオ」副リーダー坂本祥子(さかも