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目をこらすと、さらに向こうで銃撃戦が繰り広げられておりました。

 眼鏡を外してみると、さらに景色がよく見えました。どうやら視力も格段に向上しているようです。

 ひとりは流血おびただしい兵士。フラフラとしながら銃を撃っております。

 そこにすっと現れた女性???いや外見からでは少女と呼んだほうが妥当かもしれません。兵士の死角から忍び寄り、装備しているナイフを一閃。兵士は首から噴水のように血を吹き出してその場に崩れ落ちました。
 少女も左腕を負傷しており、もはや腕が上がらない様子です。

 そこに詰め寄る兵士。
 同じくナイフを持って少女に襲い掛かります。
 その姿には見覚カルチェ 時計
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えがありました。
 以前は女の子のように柔和な表情でしたが、幾分精悍になっております。身体は少女のように細いもののそれを遥かに凌ぐ力強さを感じました。

 沖田春香(おきた はるか)です。

 層雲峡(そううんきょう)の修羅場を逃れてから7か月は経過しておりましたが、間違いありません。彼です。
 
 少女は右手一本で相対するものの捌(さば)ききれず後退していきます。
 沖田からはまるで血の匂いがしません。彼は一筋の傷も負っていないということです。

 また別の方角から負傷者の血の匂い。
 3人の兵士が獣使いを発見したようで、こちらも銃撃戦になっておりました。獣使いは何発か銃弾を受け、胸や腕から血を流しております。こちらも高校生ぐらいの少年でございました。

 「よし、この間隙を縫ってわしらはわしらの仕事をする