【MHF】私とボクの思い出【小説】第二十八話
傷ついた時にはレコードを聴き、歌を歌い
それでうるさいと叱られれば、詞を紙に書いて気を紛らわす。
そんな生活を送っていたフラウ。
両親はフラウがまだ赤ん坊の頃に離婚していて、貧しいながらも母は女手一つでフラウを育ててきたのだ。
もともと美しい外見を持つフラウの母であったが、子供が出来てからは男に見向きもされなくなってしまった。
そのようにして溜まったストレスは、何かにつけて娘に当たることで発散するようになっていったのだった…。
時は経ち、
フラウが働けるような年になった頃
歌姫を目指すという夢を持ちながらも、まずは母のために家計を助けたいと考えているフラウは職を探していた。
求人区の広告を床に広げ、自分に出来そうなアルバイトに目を通す。
ギルドの受付や、各種ショップのスタッフ、地方の求人になると温泉の管理なども募集していた。
とはいえ所詮はアルバイト…稼げる額もたかがしれている。
やはり大きな収入を得るためにはモンスターハンターになることが手っ取り早いようだった。
(でも、モンスターハンターになるなんて言ったらママはきっと反対するよぅ…危険だもの…。)
働ける年齢になったとはいえ、まだまだフラウは若く、仮にハンターになるにしてもまずは様々な訓練から始めなくてはならない。
(うん…そんな危ない仕事のために訓練をするよりも、アルバイトをして少しでも稼いだ方がいいよね。
ママに話にいこうっと!)
フラウ
「あのね、ママ。
ボク、仕事を始めようと思うんだけど…
いいかな…?」
母
「それは助かるわ~。」
フラウ
「それでね、ボクにも出来そうな仕事を探してみたんだけど…。」
そういってのアルバイトのチラシを母に見せる。
母
「…アルバイト…?」
次の日、
フラウはギルドマスターの元に行きハンター登録をした。
母は…アルバイトなんて大した稼ぎにならない。モンスターハンターになれと言った。
さすがにモンスターハンターだけは反対されると思っていただけに、フラウはその言葉に驚いた。
そして
“反対してくれなかったこと”
に対してほんの少しショックを受けた。
ハンター登録を済ませ家に帰ると
母は既に仕事に出ていたが、テーブルの上には大きな袋が置かれていた…。
第二十九話へ続く―
それでうるさいと叱られれば、詞を紙に書いて気を紛らわす。
そんな生活を送っていたフラウ。
両親はフラウがまだ赤ん坊の頃に離婚していて、貧しいながらも母は女手一つでフラウを育ててきたのだ。
もともと美しい外見を持つフラウの母であったが、子供が出来てからは男に見向きもされなくなってしまった。
そのようにして溜まったストレスは、何かにつけて娘に当たることで発散するようになっていったのだった…。
時は経ち、
フラウが働けるような年になった頃
歌姫を目指すという夢を持ちながらも、まずは母のために家計を助けたいと考えているフラウは職を探していた。
求人区の広告を床に広げ、自分に出来そうなアルバイトに目を通す。
ギルドの受付や、各種ショップのスタッフ、地方の求人になると温泉の管理なども募集していた。
とはいえ所詮はアルバイト…稼げる額もたかがしれている。
やはり大きな収入を得るためにはモンスターハンターになることが手っ取り早いようだった。
(でも、モンスターハンターになるなんて言ったらママはきっと反対するよぅ…危険だもの…。)
働ける年齢になったとはいえ、まだまだフラウは若く、仮にハンターになるにしてもまずは様々な訓練から始めなくてはならない。
(うん…そんな危ない仕事のために訓練をするよりも、アルバイトをして少しでも稼いだ方がいいよね。
ママに話にいこうっと!)
フラウ
「あのね、ママ。
ボク、仕事を始めようと思うんだけど…
いいかな…?」
母
「それは助かるわ~。」
フラウ
「それでね、ボクにも出来そうな仕事を探してみたんだけど…。」
そういってのアルバイトのチラシを母に見せる。
母
「…アルバイト…?」
次の日、
フラウはギルドマスターの元に行きハンター登録をした。
母は…アルバイトなんて大した稼ぎにならない。モンスターハンターになれと言った。
さすがにモンスターハンターだけは反対されると思っていただけに、フラウはその言葉に驚いた。
そして
“反対してくれなかったこと”
に対してほんの少しショックを受けた。
ハンター登録を済ませ家に帰ると
母は既に仕事に出ていたが、テーブルの上には大きな袋が置かれていた…。
第二十九話へ続く―