ティクセ・ゴンパ(Tikse Gompa) 後編 | 心の暴風警報 in INDIA

ティクセ・ゴンパ(Tikse Gompa) 後編

「ティクセ・ゴンパ(Tikse Gompa) 前編」 のつづき。



前編でもブッダの写真を載せましたが、ここティクセは

なんといっても、この巨大なチャンバ仏のほうで有名。

このチャンバ仏は入り口すぐの建物の中に居ります。


チベットでの「チャンバ仏」というのは、インドでの「マイトレーヤ」、

つまり日本で言う「弥勒菩薩」のことです。

「チャンバ」は漢字だと、「強巴(ちゃんば)」と書きます。


ところで弥勒菩薩というのは、「未来仏」という位置づけだそうで、

それはお釈迦様が死んでから56億7千万年後に再び

人々を救済するために姿を現わすことになっているからだそうで・・・。
(つまり今はまだ姿を現していない)


ご、56億7千万年後って・・・。

たとえ「あと100年です」って言われても

「そこをなんとか、もうちょっとだけ早くしていただく事は・・」なんて

言っちゃうかもしれない私としては、

「もうどうしていいかわかんない」って数字ですよね・・。

という、非常にレベルの低い事をつい考えました。ぷ。


このティクセのチャンバ仏は高さが15mあり、ラダックで最大。

そんなわけで有名なんですが、1982年に完成したという新しい仏像なので、

古いものに妙なロマンを感じる自分としては、その点ではいまいち・・。

15mもありますから、2階分の高さの建物の真ん中部分が

吹き抜けになっていて、そこに鎮座しています。

私達は2階部分のテラスから見ることになります。

見下ろした写真が上の写真です。


でも、こんな時代にも新しい仏像なんかが作られているという点が、
ラダックでは昔と変わらずに今の時代にも

信仰がしっかり生き続けているという証拠なんでしょうね。


丁寧に細部まで作られていて、非常に心を込めて大事に扱われていて、

「信仰」というものを感じました。



横顔。

まるで女性のよう?
かんむりにもびっしりと装飾が施されています。


イアリングも巨大。


お寺ではよく「内部の写真撮影禁止」のところが多いものですが、

ラダックではどこでも比較的、写真撮影OKが多かった気がしました。

でも印象的だったのが、ここでは撮影はOKだけれども

「聖なるものと一緒に写真を撮るのはダメ」みたいな事が書かれていた事。

なるほどねぇ、つまり、

仏様を撮るならいいけれども、自分なんかと仏様を一緒にして撮るな、

って事ですね。

なんか妙に納得しました。