写真87:ツェモ・ゴンパ | 心の暴風警報 in INDIA

写真87:ツェモ・ゴンパ



レー王宮を見終わった後、王宮の裏手から伸びる斜面を

ツェモ・ゴンパへ、えっちらえっちら登りました。


レー王宮も、王宮らしく高い場所に建ってはいるのですが、

このツェモ・ゴンパに比べたらぜんぜん低い。

さっきまで「さすが見晴らしがいい~」と思っていた王宮なんて

ツェモゴンパの一番高い場所から見下ろすと「低!」と思う感じです。

つまり、王宮に行ったのなら、がんばってツェモまで登るべきです。



王宮の裏手(横?)から出ているのぼり道。


ところが、この斜面を登るのがけっこう、こわい。

砂がザラザラすべるような、心もとない「斜面です!」って感じの

斜面を滑らないように注意しつつ登る感じです。

うかつに不注意に登るとザザーっと滑落しかねない感じでした。

ええ、ザザザーッっと・・。


穏やかな天候なら問題ないと思いますが、

ちょうど私達が登っている時に強風がふきつけ、

砂がバチバチ飛んできたあげく、自分も飛ばされそうになり焦りましたよ・・。


登りながら振り返るとこんな感じ。

分かりにくいですが、茶色い岩部分の先っちょにちょこっと写る

四角い建物がさっきまでいた王宮です。


この高さまで登ると、「ああ・・、滑ったらヤべぇな」って感じでした。

うっかり、「命の落し物」とかしかねない様相。

「うっかり」をやっちまわないように、かなり足元に注意しましたですよ。

でも、周りの人を見るとけっこうみんな、

カメラの「覗きながら歩き」とかしていたりしてたんですが、

大丈夫なんだろうか・・。

けっこう落ちる人、いるんじゃないかと思うんだけど。


ちなみに、こんな場所まで登るのはやはり、

西洋人を中心とした「物好き」の外国人ばかりらしい。

王宮までは普通に典型的なインド人の「一族観光客」

チラチラいたのに、ツェモゴンパの斜面に見られるのは外国人ばかり。

(※「典型的なインドの”一族観光客”」→インド人はとにかく
老若男女混ざった”一族”でダラダラと大人数の群れをなして観光する)

多分、インド人は若い人以外は、こんな砂斜面、登れないんだと思います。
(インド人は50歳ともなれば、特に女性は、ヨタヨタとしか
歩けないゴムマリのように太った人ばかりです)



↑ 
足がすくむようなレーの絶景。

実際、てっぺんでは常に強風が吹いていて、飛ばされそうで

なかなかスリルがありました。

でもここからレーを見ると、レー全体及び、周りの地形までが

模型を見ているかの如くに分かります。


てっぺんでは無数のタルチョ(経文を書いたカラフルな旗)が強風で

思い切りはためいているんですが、

強風な上に、旗もそうとうな量が絡まって束になっているので、

爽やかにはためくというよりは、もっと質量感がある感じ。

バタバタと迫力ある感じではためいていました。


てっぺんから見た裏側の景色。

レーの町はポプラ林のおかげで緑も見えなくはないんですが、

裏手は完全な禿げ土地。

一ミリの緑もなかったです。