写真84:レー王宮 | 心の暴風警報 in INDIA

写真84:レー王宮



右上の、やや不気味な四角い建物がレー王宮。

マーケットの裏道から。



ラダック地方の中心の町はレー(Leh)。

レーは標高3650mにあり、近くにはインダス川が流れています。

歩いて周れるくらいのサイズのレーですが、町のどこからでも見えるのが

小高い丘の上にあるレー・パレス(レー王宮)。

王宮といっても、今は朽ち果てていて、

旧王族は別の場所に住んでいます。


この王宮、「現在修復が進められている」という事でしたが、

例によって、労働者がチンタラチンタラ作業をしているだけで

ろくな状態ではありませんでした。

内部は真っ暗で、場所によっては手探り。

中には、なーーーーんにもなく、もぬけのカラ。

屋上でビハール州から来たという出稼ぎのおっちゃんが

あと100年かかりそうな、ゆるーい仕事ぶりで

たらたら~んと、作業してましたが・・。



タクシースタンドから。



そんなレー王宮ですが、チベットのラサ(Lhasa)にある

あのポタラ宮殿のモデルになったのは、このレー王宮と言われています。

17世紀前半、この地で仏教王国が繁栄していた時の

センゲ・ナムギャル王によって建てられたのですが、

19世紀中ごろに侵略にあって、破壊されて廃墟となったそうです。


かつてのラダック王国は独立した仏教王国だったそうですが、

その後、となりのカシミール王国に併合され、

その後は英領インド時代をへて

現在は、かつてのラダック王国の国土は

インド・中国・パキスタンにまたがっています。


レー王宮、内部は見所ナシですが、さすが王宮なだけあって

景色はバツグン。

更に、王宮の裏手にあるツェモゴンパにがんばって登ると、

レーの絶景が見渡せます。