お茶…
毎晩、食後に楽しむ晩酌…じゃなくて茶の場合はなんて言うンでしょ?
プーアル茶を飲むンですよ、毎晩。
実はオッカサンが血糖値、血中コレステロールが少しだけ高い。
歳も歳なんでぇ、気をつけていないと…それらの値を下げるってのもあるンで飲ませる。
薬事法でソレ等を謳ってはいけないンだそうスょ。
で、毎晩飲んでる内に茶壺(急須)も育ってきました。
渋を吸って艶がでます…真っ黒から今では漉し餡色(赤福っぽい感じ)になりメタッリクに艶が出てきた。
画像じゃよくぅ…解らないですねぇ?
「おぉ~」
と、眺めながらほくそえむオイラ…は、気持ち悪いと自分でも思う。
最初は後に写ってる器と同じ色でした。
画像に上手く撮れなかったのが残念。
特に色の濃い茶だと見える、お茶は茶杯に注いだ後によく見ると、水面に霧が立つンですよ。
湯気が立ち上がり暫くすると水面に湯気が漂いはじめ霧になる。
深みのある湯のみでは見難いかも、浅めの杯なら見やすいと思います。
ンなコトを発見しながら茶を楽し…ヒマなんですよ、本当は。
ムキになる…
なぜだか"宦官"の事になると、ムキになる。
とある処で…「宦官についてどう思うか?」…という議題があがったンです。
宦官は去勢された男性たちです、奴隷として存在していました。
歴史では諸悪の根源のように言われるが、そんなモンは一握りに過ぎない。
宦官は中国だけに存在した人たちではありませんがぁ~、どうしても中国の宦官を中心に考えてしまいます。
中国では"中国史の恥"と言いながらも、これだけ宦官の史実(記録)が残されている国はないそうです。
…外国ではあくまでも"奴隷"としてしか存在しないので「とるにたらない存在」なんでしょうか?…中国では皇帝に代わり王朝(政権)を動かした宦官が存在したからでしょう。
中国を含め、宦官を歴史は"諸悪の根源"とらえてます…宦官が存在しなかった日本の歴史家達も…でも、"悪だけ"ではないと受け止めてます。
実際に四千余年の長い歴史のなかで"悪名高い宦官"は存在していましたが、数えると何人でしょう。
たかが、数十人にしか過ぎません。
明王朝時代には、十万(些か誇張もあるでしょう)人。
前王朝を教訓に宦官の権力、数をグッと抑えた清王朝でも、何千人が紫禁城の中で働いていたそうです。
前々歴代王朝でも大勢の宦官が宮中で働いていて、宮中では餓死する宦官が毎日何人もいたそうです。
ひとたび宮中に入ると秘密厳守のため死ぬまで宮中から出る事が許されない。
死後は実家の墓にも入ることは許されず、人して認識されない人たち…。
画像は唐代の"玄宗皇帝"と美女"楊貴妃"に仕えた、高力士という宦官の役ですよ。
実在の高力士もやはり皇帝の代わり国を牛耳った宦官です(玄宗皇帝の命を受け)…。
もともとオイらが京劇勉強し出したのも、宦官から入ったようなもんで、清朝末期、西太后は宮中の中では宦官に京劇をやらせてりもしたンすよ。
日本は"夜這い"…つまりは母系社会で、女性が男(遺伝子)を選ぶ歴史だったからじゃないですかねぇ?
俳優と衣装…
京劇俳優にとって衣装は大事なモンだが、所詮は"道具"の過ぎない…様子。
子供の頃からの習慣というか、概念。
京劇界は分業されているんで、役者は芝居だけ。
衣装は、衣装部の人間が管理をするのが当りまえ…公演が終わると俳優は、衣装台の上にただ脱ぎっぱなし。
俳優は、自分では衣装は持たない。
学生時代は学校が発表会の度に着せてやる。
劇団員になれば劇団側が着せてやる。
自分で持つ必要は無い…それでもこだわる俳優はキチンと自分の寸法で設計で図案でオーダーする。
衣装は舞台上で自分を光らせてくれるモノ、大切。
自分で役を突き詰めると、柄やコダワリも自然に浮き出てくる。
劇団の衣装が、ソレに合わなければ自分で造るしかない。
でも好きカッテに変える事は出来ません、役柄によって色、形、図案、基本的な決り事がある、それに沿ってオリジナルオーダーをする。
…話はずれました。
そんなモンで衣装は持ってる、けどぉ管理が出来ない人が本当に多い。
日本で活躍する京劇俳優にいたっては、自分で所有するしかない、新しい芝居を造る度に、脇役のモノまで一式オーダーしなければないらない。
度重なると、一部屋潰して衣装倉庫になってる。
挙句には、自分で何を持っているか忘れてる人もいる、使う頻度の少ないモノはスッカリ忘れ去られている。
衣装も独りでは着れない…事ぁないけれど、キレイに着付けるのは難しい。
着付けも簡単に見えるが、あぁ~見えてチョットしたトコロで京劇風味がなくなる。
"道具"ってな概念だから着付けにもあまりこだわらない人が本当に多い…適当適当。
本当に一寸のトコロで変わる。
手が足りません…衣装の事を勉強してくれる人が増えるとイイです。
中国の虫好きな人々…
粋なのかなんなのか…。
キリギリスやコオロギの話をさんざしてきましたが…。
蝶を飼う習慣もあってぇ~これはあまりポピュラーではないンですけど冬場にやはり楽しむ遊び。
家では飛べる空間を造って花と一緒に飼うそうです。
で、ただ飼うじゃなくてその蝶を持ち寄って遊ぶわけ…なんだけどぉ、箱に蝶を入れて懐に大事にしまって仲間の集う場所まで。
で着いたら、お茶を一杯注文。
マグカップかなんかで運ばれてくる、そのカップの取っ手に紐を結ぶ、その紐は蝶にも繋がってる…。
箱からだしてカップの側にとまらせてやると暖かいカップからの湯気にのって蝶がパタパタと羽ばたき飛び優雅に舞うンだそう。
で、お湯が冷めると自然と机に降りてきてそれを箱に収めてやる…。
ってな遊びだそうです…っとにねぇ~道楽っすよ。
画像参照…下手だけど。
中華街と獅子…
先日、縁あってボクの働いている横浜中華街・チャイナスターにあった獅子頭二頭を奉納した。
そのお礼参りにと11月23日の京劇公演前に中華街獅子舞・校友会の方々が奉納した獅子で舞をしてくれた。
中華街でお祭りごとといえば、獅子舞が出る。
あれはエンターティメントではなく、中華街では"神事"として行われている。
中華街で見られる獅子は一体一体、吉日をみて関帝廟で"開光(御霊入れ)"をされている。
鉄柱に登ったり、肩の上に立ったりと派手にアクロバティックに演出されているがソレはほんの小さな意味でしかないそう。
獅子には厄を祓う動きが巧みに織り込まれていて非常に難しい。
技だけに限らず、おいそれとできるモンではない。
わが社に獅子頭があっても本来の獅子のお役目を果たせてやれないと社長の意見で譲らせてもらった。
奉納先から里帰りといった意味も含む舞いで、普通の祭りで観られる舞いとは太鼓も違った。
店内でお祀りする"関帝さん"にもお礼をし、獅子は生きているように店の中で舞ってくれた。