昔は、

「結婚式は親の顔、

お葬式は子供の顔」

と申しました。

必ず仲人さんがいらっしゃり、結婚式までは、親と三者で一緒に進めてまいりました。

しかし、近年は、仲人無し、本人主体の結婚にになってまいりました。

そのせいか、結納を執り行う方が少なくなって参りました。

助六に起きましても、結納と言う形よりも、両家が、顔を合わせてお食事を頂くといった形が多くなっております。

しかし、その中でも、結納をとおっしゃって、簡単な結納品の受け渡しをされるお客様がいらっしゃいます。

助六で両家にお集まり頂き、

床の間の前に赤い毛氈を引いた上に、結納品を飾り、

上座に新婦とご両親、

下座に新郎とご両親に座って頂きます。

新郎のお父様に口上を述べて頂き、

結納品を渡して頂き、

新郎から、新婦に、指輪をはめて頂きます。

そう致しますと、新婦のお父様が

お受けになるご挨拶をされまして、

儀式が終了いたします。

場合によりましては、わたくし、女将が式の司会をさせて頂いております。

その後、両家で、若い二人の前途、両家のますますの発展を

祈り、乾杯を致しまして食事を始めていただきます。

拝見致しておりまして、思うことは、

やはり、式を執り行うこと（白扇を膝の前に置き、口上を述べる事）は、身が引き締まり、新郎が新婦を大事に思う気持ちが新婦のご両親に伝わり、

本人同氏も結婚する、自覚が湧いて、

両人様のお顔がとても良いお顔に変わられる様に感じております。

結婚がお決まりになりましたら

お顔合わせでも結構です。

両家がお集まりの場を持って頂き、

新郎側から、

「この度は良いご縁を頂き、ありがとうございます。幾久しくお願いいたします。亅

それに新婦側が、

「幾久しくお受けいたします。」

と改まってご挨拶をして頂きたいと思います。

助六がご両家の良いお手伝い出来ればと考えております。

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