今日は検索エンジンの海外事情について。

先週でネット上に出ていた記事で、こんな記事がありました。
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Yahoo!台湾、マレーシアなど 検索エンジンをBingへ移行
http://www.sem-r.com/news-2011/20110922102226.html

Yahoo!ポーランドなど 検索エンジンをBingへ移行
http://www.sem-r.com/news-2011/20110922102240.html
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SEOなどの検索エンジン集客の営業もしたりするので、
仕事柄、記事はチェックしていたりするのですが、
これは大ニュースだと思いました。

なぜなら、日本ではYahoo!といえば検索エンジンのシェアNO1であり、
海外でもそのエンジンがBingに移行するとなれば、影響力は大きいだろうな、と感じたからです。

でもそれは、僕の早とちりというか、知識不足でした。

この記事をとっかかりに、
海外の検索エンジン事情について調べてみると、
興味深いことがわかりましたので、
今回はそれを共有できればと思います。


≪海外Yahoo!の検索エンジン変更の影響力はいか程か≫

検索エンジンの世界シェアを載せると、
Google - Global 84.96%
Yahoo - Global 6.24%
Bing - 3.39%
Baidu - 3.06%
(Net Applications 2010年6月検索エンジンマーケットシェア)

となっており、
googleの世界シェアは85%もあるのに対し、
Yahoo!は6%にとどまっており、

海外Yahoo!の検索エンジンが変わっても、
そもそもシェアが圧倒的に少ないので影響も少ない、と言えそうです。


≪日本のようにGoogleの一極支配は珍しいのでは?≫

これは前々から思っていたことですが、
日本のようにGoogleの一極支配の国は珍しいのでは、という疑問があります。

現在の日本の検索エンジンのシェアは、

Yahoo! - 57%
Google - 34%
その他 - 9%
(ネットレイティングス 検索クエリーベース 2010年4月時点)

となっていますが、
昨年の12月にYahoo!JAPANは検索エンジンをGoogleに完全移行しており、実際には検索結果の90%はGoogleとなっています。

検索エンジン=Google、といってももはや過言ではないのが、
日本の状況となっています。


そこで気になるのは海外の検索エンジン事情です。

こちらは海外のGoogleの国別シェアを表した図になります。
http://goo.gl/aHFl

ヨーロッパはほぼ9割がGoogleとなっており、
日本のようにGoogleのシェアが大きい国は珍しくないことがわかります。

これをグラフで表すと下記のようになり、
(ちょっと小さいので、クリックして別画面でご確認ください。)

日本一わかりやすいネット集客のブログ-Googleの世界シェア
(参照 http://www.venturenow.jp/column/haruyama/20100810008641.html)

東アジアを除くほとんどの国々でGoogleのシェアが大きいことがわかるかと思います。


≪では東アジアはどんな検索エンジンのシェアが高いのか≫

上記の図などを見ると、東アジアでのGoogleシェアが低いのが顕著に表れています。
GoogleがシェアNO1を取れていない国が、日本を除くと4か国あるそうです。

それぞれどんな検索エンジンが主流となっているのでしょうか。
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【中国】
百度(バイドゥ、Baidu) - 83.6%(アイリサーチ 2011年2月)
Google - 11.1%

こちらの一番の特徴は、検索結果がリスティング広告と自然検索に分かれていないこと。
そのため検索結果の上位は、ほとんどリスティング広告が占める、
という独特のアルゴリズムとなっている。
検索結果をお金で買える検索エンジン、と言っても過言ではない!?

【韓国】
NEIVER - 61.9%(米調査会社・comScore、2009年4月)
Google - 7.3%

日本にも上陸しており、画像検索が有名。
親会社のNHN Japanがlivedoorを買収したことでも有名か。

【台湾】
Yahoo!奇摩 - 50.1%(コムスコア2011年4月データ)
Google - 31.8%

台湾でそれまで最大だった奇摩站(Kimo.com)というポータルサイトを2006年にヤフーが買収。そのままシェアを継続している。
ただ、今回のYahoo!のBing移行で、実質、台湾ではBingがシェアNO1になるのでは。

【ロシア】
Yandex - 64%
Google - 約20%

ロシア語圏で影響力が強いと言われています。
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長くなってしまいましたが、海外でもGoogleの影響力は大きい、ということを再認識させられました。

逆に言えば、Googleでの検索エンジンマーケティングをマスターすれば、それはそのまま海外にも応用できる、ということが言えるかもしれません。

自分がネット広告の営業を始めたばかりの頃の、顧客事例を書いてみたい。


《オリジナル健康食品を販売していたA社の事例》

女性をメインターゲットにした、御悩み解決系のオリジナル健康食品をネット販売していた

A社はこれまで積極的に新規顧客獲得をしていなかった

わりかし有名な人のブログに商品の記事を書いてもらい、そこからのリピーター向けに売っているだけだった
(書いてもらったか、自然に書かれたのかは分からないけど)

新規顧客獲得に乗り出すのは、今回が始めてだった。

ただ、僕はクチコミマーケティングが商品にあっていると思ったので、強く提案したのだった。

正直、ホームページは貧相だったが、集客が合っていたので売れると思った。

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ただまだネット広告の営業を始めて2ヶ月目、

まだまだwebマーケティングについて、ほとんど知らないころ。

会社も顧客の売り上げがどうすればあがるのか、というノウハウがほとんどないような営業会社

当然、webマーケティングのセオリーなども誰も知らず、研修などもない

そんな状況で日々営業していた。

当然色々なお客さんをに営業⇒して、勉強、また営業というふうに成長していくわけだが、

webマーケティングのセオリーを知るのはもう少し後の話。


以前のお客さんには、webマーケティングの基本すらわからない状態で提案をしていて、

結果的に売り上げを上げられず、申し訳ない、罪悪感の気持ちもあるのだった。
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さて、クチコミサービスを始めて数ヶ月後、アクセス解析もいれてもらい、アクセス数はまずまず取れるようになったが、、、

購入がまったくでない。

同じサービスを使っていた他のクライアントは、数こそ少なくとも購入は出ていたが、、、

購入0というのは始めてだった。

ビギナーの僕からみても、原因が集客に以外のところにあるのは明らかだった。

webサイトに、この商品がお悩み効く、という記載もなかったし、

そもそもこのオリジナル商品自体の紹介がについてほとんどない状態だった。

それをクライアントに伝えたが、「御社のライティングやプロモーション方法が悪いのだろう」と言われてしまった。

現状のwebサイトでもブログから(奇跡的に)購入につながっていたこともあり、

クライアントにしてみれば、集客の問題、という捉え方をされてしまったのだろう。

アクセス解析をみても、クチコミ集客だけでなく、商品名などの検索エンジン経由でも購入がまったく取れていなかった。

購入が出ていたのは、ブックマークやURL手打ちのみ。

アクセス解析を見る限り、始めて商品を知ってwebサイトに来たユーザーが購入しようと思う作りになってないことは明らかだった。

結局、このクライアントはその後も売り上げが一つも出ずに、クレームになって、解約となってしまった。

《このお客さんから学んだこと》
1.オリジナル商品は、商品知名度0から魅力を知ってもらう必用があるので、縦長のLPが必要

2.オリジナル商品は軌道にのせるのに時間がかかるが、一度売れ始めれば、利益率も高いので美味しい
顧客にこういう認識がない時は、そこからコンサルテーションしないといけなかった。

3.LPO
お悩みの人を誘導していたわけだが、誘導先のページにはそのお悩みのについて書いてなかった


長くなってしまったけど、
どんなに優れた集客でも成果がでないことがある、というのが教訓。

お客さんの売り上げ向上だけを向いて、web制作も絡めた提案をできるようにありたい。
はじめまして。

ビックリマンです。
20代後半で、渋谷のweb広告の営業会社で働いています。

この会社で営業として働いて約一年。

お客さんのところで提案をしていくなかで、webマーケティングって面白い!と思うようになりました。

そんなマーケッターとしては、まだまだ勉強中な僕ですが、

これからこのブログで、
「役に立つ、面白いと思ってもらえるようなwebマーケティングについての記事」
を書いていきたいと思っています。


テーマは、webマーケティングについて色々書こうと思っていますが、

書きたいなと思っている記事の種類は2つあります。

1.web広告の営業会社でのリアルな事例や、とまどいなど、現場目線の記事

2.仕事柄、毎日webマーケティングについての情報やニュースに触れているので、役に立ちそうな内容をピックアップする記事

こんな感じで、ちょこちょこ、でもしっかり継続して書いて行ければいいなぁと思います。

どうぞよろしくお願いします。

ビックリマン