アカウミガメの産卵地として知られる福岡県福津市勝浦の海岸で、産卵の監視活動をしていた福岡市の専門学校生(18)が7月30日、落とし穴に落ちて仕掛けられていたくぎで負傷した。
市生活安全課などによると、30日午前1時過ぎ、地元の自然保護団体でNPO法人「つやざき千軒いきいき夢の会」の市ウミガメ特捜隊の女子学生が落とし穴(直径約40センチ、深さ約40センチ)に落ち、中に仕掛けてあったくぎ付きの板を踏んだ。くぎ(長さ約8センチ)は学生の靴底を貫通し、約3センチの深さで刺さったという。
夜が明けてから付近を調べたところ、計6個の落とし穴が見つかり、すべてにくぎを打ち付けた板が置かれていた。穴には竹や細い木を置いてビニールをかぶせ、砂がかけられていたという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060803-00000040-mai-soci
被害者は厚底靴を履いていて本当に幸いだったと思う。
犯人は厚底なんて想定して無かっただろうから、きっと足を貫かせるつもりだったんだろう。
俺はどうにもこの事件を単純に「酷い奴がいるな、こんなことは良くないな」と思うだけではいられない。
最近別の事件で刃物を振り回していた男性を警官が発砲して取り押さえた(警官グッジョブ!)という事件があったけど、そういう事件の犯人は単に頭オカシイと思うだけだが、この落とし穴事件に関しては何だか底知れない暗い情熱を感じる。
何かに情熱を注ぐってことは、その人の過ごす時間を潤してしてくれる。
それはスポーツであったり、俺のようにサブカルだったり人それぞれだ。
だからこの事件の犯人が落とし穴掘ってる時間は、きっとそいつにとって有意義だったに違い無い。 単独犯か複数犯か判らないけど、最初にこれを思いついた時はさぞわくわくしたことだろう。
ムシャクシャしてやった、カッとなってやったと言って、人を刺し殺す奴はいても、カッとなっただけでわざわざ6つも海岸に落とし穴を掘る奴なんていないはずだ。
断っておくけど、俺は決してこの事件の犯人を肯定してるわけじゃ無い。犯人は糞野郎だと思う。
ただ「もし落ちるとクギが刺さる落とし穴を仕掛けたら」という発想は否定出来ない。
不謹慎だが、正直よくそんなこと考え付くなと思う。
俺の周りにもいつも突飛なアイディアで俺を楽しませてくれる友人がいるが、この落とし穴も思いつくだけなら凄く面白い発想だと思う。とかくこういう事件があると「こういうことを思いつく精神」が悪いと思われがちだが、それは断じて違う。悪いのはそれを実行出来てしまう道徳心の欠如だ。
もし犯人がこんな事件を起こす以外でこの発想を生かせたら、もしかしたら逆に世間に評価される作品を作り得たかもしれない。だってわざわざ6つも穴掘るくらいの情熱があるんだから。
つまり道徳心があるか無いかだけで、人はクリエイターにも犯罪者にもなり得るってことだ。
道徳心は大人になってから後々身に付くものでは無い。子供の頃、まだ白紙の状態の時に当たり前のものとして教育されるべきものだ。そんな当たり前のものが無い奴が多すぎる。
最近小学校から英語教育を、という声が強まっているらしいが、そんなんどうでも良い。
英語なんて後になってからいくらでも学べる事だし、実際俺の小学校は英語の授業があったけど、それは何の意味も無かった。俺の小学校の英語の授業の記憶は教科書の「pig」の欄の豚の絵に色を塗ってて怒られた記憶しかない。一方、中学で初めて英語を学んだのに成績良い奴はいくらでもいる。
本来道徳なんて親が教えて当たり前のものだが、それが出来ない親が多すぎるから、将来的に学校で全て教育せざるを得ない事態もあるかもしれない。今小学校で本当に必要なのは英語教育じゃなくて、後々クギ付きの落とし穴を掘らなくて済む道徳の教育だ。
これ以上クギ付き落とし穴を掘るような奴が増えないことを祈る。
最後に
もし俺が犯人だったら釘の先に体内に入ると死に至るような猛毒を塗っておくねwww