昨日3月10日は、一晩の2時間あまりで
およそ10万人もの人々が焼死した東京大空襲から66年でした。
当時のアメリカ大統領は、
1919年から13年間続いていた「禁酒法」を廃止し、
世界恐慌克服のための「ニューディール政策」や
原子爆弾製造のための「マンハッタン計画」を実施した
フランクリン・ルーズベルトでした。
彼が愛飲したカクテルだったからなのか、
ドライ・ジンとドライ・ヴェルモットというシンプルな辛口のレシピが
バーテンダーの技量と思いを反映させやすいからなのか、
"カクテルの王"と呼ばれているカクテルが「マティーニ」です。
"カクテルはマティーニで始まりマティーニで終わる"といった名言があり、
世界中に250種類以上ものマティーニ・レシピがあるといわれています。
1943年、イギリスのチャーチルとソ連のスターリンとのテヘラン会談で、
ルーズベルトはマティーニを振る舞ったそうですが、
感想を聞かれたスターリンは「腹が冷える」と答えたそうです。
チャーチルがマティーニ好きだったのは知られています。
その後の冷戦を物語っていたようですね。
アメリカ・ニューヨークのマンハッタン島は
1626年にオランダ人が先住民からラム酒3樽と交換したとされています。
マンハッタンはネイティブアメリカの言葉で「酔っ払い」という意味らしいですが、
"カクテルの女王"と呼ばれているカクテルが「マンハッタン」です。
バーボン(またはライorカナディアン)・ウイスキーと
スウィート・ヴェルモットなどから作られるこのカクテルは、
ニューヨークの銀行家令嬢が1876年のアメリカ第19代大統領選の時、
マンハッタン・クラブで候補者支援パーティを開いた際に考案したといわれています。
考案した女性の名はジェニー・ジェロームでイギリス首相チャーチルの母親です。
マティーニとマンハッタンは、
どちらも製氷機がなかった時代のカクテル
「ジン&イット」をアレンジしたものといわれています。
アサノ