オレンジノート*不安障害といま

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オレンジノートへようこそ。

不安障害と闘う元看護学生のきゃろっと。
あまり考えずに、ひっそりと、のんびりと。

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どうも、お久しぶりです!きゃろっとです。

 

更新してなかった期間、何をしてたんだお前は!と思ってくださった数少ない読者様、ありがとうございます。(え、思わなかった?)

 

ざっくり言うと、受験をしていました。まあ、この話は大して面白くもないのでいいです。それよりもお伝えしたいことがあります。

 

精神科に通うこと4年。はじめはパニック障害、次にうつ状態(うつ病の手前)、次に適応障害、その後は不安障害。まあ、いろんな病名が僕につけられたものです。

 

先日、新たに診断を受けました。どうやら長年の苦しみは全てここから始まっているようで、それに合併する形で後から他の精神疾患がついてきたようなんです。

 

注意欠陥・多動性障害(ADHD)

 

聞いたことがあるという方も多いのではないかと思います。

 

実は、このブログの他にもうひとつのアメブロがありまして、そこに投稿したの3月14日の記事をそのまま引用したいと思います。

 

 

 

以下引用――――――

 

今日はクリニックの受診日。心理検査の結果が僕に伝えられる日だった。

 

3回くらいにわけてカウンセリングの時間を使って検査を受けたので、長い検査だったなあという印象。

 

その点、当たり前だけど、ネットにあるようなセルフチェックなんかとは違って正確な結果が出るのだから安心できる。

 

 

診察室ーーー

 

「結果をお伝えします。やっぱり発達障害のひとつADHDの不注意型と多動型の傾向が見られますね。」と主治医。

 

傾向がみられるなんてあやふやな言い方はやめて欲しい。と、僕は思った。

 

「日常生活に困らないのであれば気にする必要はありません。ただ、将来あなたが看護師という仕事に就くことを考えると、不注意型については気をつけないといけません。」

 

そりゃそうなっちゃうよね。不注意でミスを連発する看護師なんてこわくて自分はみてほしくない。

 

「その場合、薬での治療を考えないといけません。」

 

どんどん暗転していく僕の頭のなか。

 

「詳しくは心理士の〇〇先生に聞いてください。あっ、それでいつもの薬は…」

 

もう何も聞こえない。

 

 

相談室ーーー

 

「今まで検査を受けてもらったわけなんですけれども、その結果を今からお見せします。」

 

訳のわからない表がでてきたぞ。それぞれの項目について詳しい説明が入る。表向きは冷静にしてたけど、内面はもうすでにざわついてる。言葉は耳からどこか遠いところへ流れていく。

 

「言語性IQは平均の値よりも高いのですが、動作性IQは平均の値を下回ります。この2つのIQの差が大きく開いているんです。」

 

たしかに。グラフをみると分かりやすい。2つの値がとても離れているようにみえる。

 

「…で、…。で、こうなっています。不注意型と多動型が目立ってますね。総合的に判断してADHDということになります。」

 

途中からの説明は難しくてあんまり理解できなかった。目の前が真っ暗だったのもあったのかな。

 

こっちはADHDだと言い切ってくれるんだ。嬉しいよ。ありがとう。

 

以前にドクターからADHDについての話を聞いた時、気になってネットで検索をかけてみたんだ。それで不安になったからいずれ決着をつけようと思って、1月に検査を受けさせてほしいと頼んだ。

 

検査を頼んだのはADHDではないということを確かめたかったから。その可能性も低いながらにあるのかなとは思っていたけど、まさか本当にADHDと診断されるとは思っていなかった。

 

確かに昔から不注意なミスは多かったように思うけれど、みんなそんなもんだと思っていたんだ。

 

じっとしていられないのも、集中力が切れやすいのも、みんなそんなもんだと思っていたんだ。

 

「知覚統合という分野の値が目立ってます。非言語性の推理や詳細な部分への注意が苦手かもしれません。看護師さんに例えるなら、患者さんの傷口を見て何かを判断するのはひょっとしたら苦労するかもしれないですね。」

 

なんだそれ。そんなの致命的じゃないか。僕は目指しちゃいけないものを目指してるの?看護師になりたいと思って7年が経った。こんなところで夢破れるのか。そんなの…あんまりじゃないか。

 

僕はADHDと診断されたことそのものに対して不安や恐怖を感じたのではなく、今すぐではなくとも夢を諦める可能性がぐっと近づいたことに不安と恐怖を感じた。

 

そうは言われなかったけど、少なくもこの時は、夢は諦めたほうがいいと言われたような気がした。そういう声が聞こえてくる。とてもこわい。

 

「猪突猛進のようなところがあるから、そういう時は一歩引いてみてください。それに、猪突猛進が悪いわけではなくて、それが良いときもあるから。」

 

励まされてるのかな。もう僕には人の言葉を聞く余裕がない。今はただ、受け入れてくれる人がほしい。アドバイスはいらないから、そうだったんだねって、寄り添ってくれる人がほしい。

 

気持ちの整理がついたら前向きに頑張るから。だからお願いだ。どうか、話を聞いてほしい。僕には受け入れる時間も必要なんだ。

 

―――――――――――

 

と、まあこんなわけです。

 

言語性IQと動作性IQというものを様々な項目から検査をして、その2つのIQに大きな差がみられると発達障害ということになるらしいですね。値が高くても低くても、差があまりないのであれば問題ないということ。

 

僕の場合は、言語性IQが平均より高い値が出て、動作性IQが平均をぶっちぎって低い。簡単に言うなら、言葉の意味を理解したり言葉を扱う能力は高いけど、目の前の状況を理解して対応する能力が人より劣る、ということになる。

 

うーん。。

 

発達障害という言葉もADHDという言葉も知ってはいました。ただそれが目の前に座っている医師と臨床心理士から告げられるのは想像すらしてなくて、まさか僕が?というのが本当に正直な感想です。

 

別に発達障害の診断を受けたからと言って、僕という人間の中身が診断の前後で変わったわけではないし、僕という人間の価値が変わることはありません。

 

今まで持っていた性質をやっと見つけたという意味では評価すべきなんだろうと思います。

 

当事者になってしまった僕ですらまだ勉強不足ですから、発達障害ということを僕を取り巻く環境に対してカミングアウトすることは怖くてできません。困らなければ別に言わなくていいかなって思っています。配慮を求めるって言ったって何に配慮してほしいかも今はわかんないですからね。

 

非言語性の推理と、詳細な部分への注意。僕が脱出ゲームが苦手だったのはこういうことだったのか(違う)

 

受け入れる時間は必要ですが、前向きに生きていきます。