こんにちは。草野です。
久しぶりに日商簿記検定について書きます。
合格率を見ると、3回連続で10%台です。
私が知る限り、初めてです。
※149回から151回(2019年2月検定)
よく言われることですが、日商簿記検定は相対試験ではなく「絶対試験」です。
上から何割が合格ではなく、合格点に達すれば合格です。
つまり、単純に「回ごとの難易度がそのまま」合格率となって表れます。
そう考えると「難化している」は、嘘とは言えません。
これまで何度か書いていますが、「何が難しくなったのか」、という点について、
一言でいうと「予想がしにくくなった」に尽きます。
範囲が大きく変わった結果、過去問題からの予想が従来に比べて「あまり当てにならなくなった」と言えます。
いくら難しい論点でも、過去問題からの予想が容易であれば、
過去問題を中心として徹底的に出題形式に慣れ、枝葉の「組み合わせ」で出題予想することができます。
それが通用しないのが現状です。過渡期です。
気休めにもならないかもしれませんが、現在2級で悪戦苦闘されている受験生のみなさまへ言えることは、
1.次回(2019.6月検定)の合格率は20%~30%台にしてくるであろうこと。
2.2級合格を契機に、税理士や会計士試験をお考えの方は、その際に「今の苦労(予想が当たらない)」が絶対に役立つであろうこと。
です。
以前から、例えば、「日商1級と2級との範囲や難易度が違いすぎる」などの課題が指摘されています。
最新の知識(データ)でないので申し訳ないですが、
全経上級、日商1級、税理士簿記論、会計士財務会計論で、
「本当の意味で」予想が当たった、など、正直聞いたことがありません。
例えば「連結会計が出題予想として挙がっていて、実際出題された」と言っても、
出題パターンは無数にあります(理論かもしれません。持分法の仕訳たった1行分かもしれません)。
それでも「予想的中」となると思います。
それぐらい予想に頼れない試験が待っていると「前向きに考えて」、なんとか2級合格を勝ち取って頂きたいと思います。
6月検定に向け、3ヶ月あります。
陰ながら応援しています!