昨日、上海から帰ってきた。

とりあえずまずは、途中でネット使えずたまってた記事を8個ほどアップ。

そして振り返って、思うことを3個ほど。

あぁ私の研修は終わったんだなぁ。

しみじみと。

今日、夢から覚めたとき、まるで今までの出来事は夢だったんじゃないかと一瞬思った。

でも、いやいや決して、夢じゃない。

またいろんな人と話したいです音譜

最後に、人との出会いと生き方について。


このインターンでは、とっても、とっても、たくさんの人に出会った。

日本を離れ中国で活躍する社員さん、
アメリカ、イギリス、台湾、ベルギー、ノルウェー、イタリア、メキシコ、オーストラリア、
オランダ、フランス、シンガポール、コロンビア。。。。
多くの国からのトレイニー、研修後上海で働いている若者たち。

これらの人から、多くの刺激を受けた。

特に、やっぱり、同じ年代のトレイニー仲間の存在は大きかった。
彼らからは、
「アイセックのすごさ」
「積極的になること、自信を持って、自分を出すことの大切さ」
「人生を楽しむこと」
これらのことを学んだ。


まず最初のについて。
自分の所属している団体について驕るわけではないけれど、
やっぱここ、すごいわ。
「アイセック」っていう、
得体の知れない、
人の出入りの超激しい、
固定枠を持たないアメーバみたいな団体。
これが、人の人生を変える力をもってるんだなぁ。。。


まずこの各国トレイニーたちとの出会いに関しても、
研修に関しても、
このアイなんとかっていう団体に入らなかったら、
なかなか経験できなかっただろう。
(事実、帰る1週間前に知り合った、アパートでお隣さんだったコロンビア人の他団体からの研修生は、
出会う機会もないし、研修生友達は特にいない…と言っていた。)


そしてそれは私以外の人にも言えることで、
たとえば、アイセックのインターンのあとそのまま研修先に就職して上海に定住している子たちがたくさんいた。
元アイセッカーで、上海で働くイタリア人の子に何でヨーロッパを離れてここで暮らしているのか聞いたら、
「アイセックが僕の人生をすっかり変えたんだ」
と言っていた。
それまでイタリアから出たこともなかったのに、この団体に入ったことで、
外を見ることへの衝動に駆り立てられたんだとか。


なんかこういうの聞いてると、やっぱすごいよなぁって思う。
アメリカなんかよりも全然、力のあるサラダボールですよ、ここ。
いろんな人がいて、いろんな人に出会って、人生をちょっとずつ変えながら、歩いてく。
アイセックのキーワードとしてやたら使われる、いいかげんうんざりしてきた「プラットフォーム」ってのも、
今なら意味が分かる気がする。



ふたつめ、「積極的になること、自信を持って、自分を出すことの大切さ」について。

これは私にとってなかなか難しい問題だった。
自分は常に積極的でありたいと思っているし、行動力の面では比較的積極的なほうなんじゃないかと思う。
でも、たとえば自分の考えを思いっきり前に出したり、深く知っていない人に対して大胆にものを言うのとかは、、、ちょっと苦手。
研修では英語の出来なさがこの傾向に拍車をかけて、
トレイニーたちと話す中、なかなか自分の思うことをいえない時があった。

ある日飲みに言った時、自分が英語がうまく出来ず、なかなか話せないことに対して、話したら、
それを聞いた子が、
「ミホ、君は自信を持つことが必要だ。君の英語は素晴らしい。もっと自信を持って、積極的に話していけばいい」
と言ってくれた。
なんか、自分の底にあるものを突かれた気がしてはっとした。
彼は中国人なのだけど、昔単身で料理を学ぶためにヨーロッパへ行ったとき、
最初は英語も全然わからなかったけど、周りの人と話して、話して、自然と身につけていったのだそう。

言葉のスキルは、、もちろん重要だけど、それに先立つもの。
問題なのは、自分がどれだけ伝えたいか、話したいか、だ。
自信を持って、自分を出すこと。人と話そうとすること。
あたりまえのように見えて、難しいこと。
でもこれが一番重要。


そしてその子は、「ビールが一番の手助けをしてくれるよ!」と言っていた笑
たしかに、今まで別にそんなにお酒好きじゃなかったけど、
お酒の力を借りることってできるんだ。なんかそんなことにも気づけた。


とにかく、研修生仲間は皆、「君の英語は素晴らしい!」と言ってくれた。
周りに比べると、私の英語は決してうまくない。ほんとに。
でもこう言ってくれたこと、そして暗に、「だから自信を持って!」と言ってくれていたことに、
本当に感謝したい。
やさしいなぁ。彼らと一緒にこの夏をすごせて本当に良かった。
彼らと毎週月曜に行ったバー、「Zapatas」を、私は一生忘れないと思う。



最後に、「人生を楽しむこと」について。


人生を楽しむこと=自分の心に常に素直であること

だと確信できた。この研修で。

各国のトレイニーたちは、自分の興味にしたがって、
各地を回り、旅やインターンをし、自分の人生を生きていた。
20代後半でもまだいろんな国を飛び回っている子もいた。

上海に帰る前の日のフェアウェルパーティーで、
「帰るのがすごく寂しいよ」と言ったら、
「いつ上海に戻ってくるの?」といろんな子に聞かれた。
「来年から会社にはいるから、まだわかんない」と言うと、
「あなたまだ22歳でしょ??若すぎるよ!もし戻って来たいと思ったら、いつでも出来る」
と言われた。


いろんな習慣でがんじがらめの日本では、なかなかこういう考えを持ちにくいけれど、
でも出来ないわけではない。


私は今、来年から進む道を決めたことに関しては、後悔していない。
これだ、と思う職業に来年から就けるわけだから、それを目一杯がんばりたい。
で、もし、また海外に行きたい、と思ったら、行けばいい。遅くない。

拾ってくれる場所もたぶん、ある。

華鐘の社員さんだって、銀行や、メーカーや、いろんな日本の会社勤めを辞めて、
上海で就職活動をして、職を得たんだ。
やろうと思えばなんでも出来る。
自分の人生のタイミングを逃さないようにしたい。
社会人になったら自由な時間がなくなる、、、ってよく言うけど、
たぶん怖がるものじゃない。
後悔しないように、素直でありたい。


自分に言い聞かせる。自信を持って。

私が行ってきた、中国、上海。
上海と言う街は「中国であって中国でない」といわれるくらい特殊な街なのだけれども、
そこで感じたことを書こうと思う。

まず、上海は、都会だ。
コンビニもたくさんあるし、アパートで特に困ることはなかった。暮らしやすい。
通勤ラッシュはひどく、街は人に溢れ、夜はネオンが光輝き。。。
私が送ったのはそんなCityLifeだった。

毎週何かしらのパーティーがあり、研修生やほかの外国人たちと遊んだ。
上海はたくさんのバー、ショップがあり、そんな私たちの期待に答えてくれる夢のような街だった。

もちろん、街には物乞いの人たちもたくさんいて、
街の中に潜む影にも、目をつぶらざるを得ない状況だった。
本当によく、物乞いにあった。
メトロの中で、ぼろぼろの服を着た子供に何度も土下座され、
困ったこともあった。

あとで中国人の友達に聞いたら、それすらも組織化されて夜のアルバイトとして物乞いの振りをしている人がいると聞いて、
さらにショックを受けた。
(そういえばなんで日本にはホームレスはいても物乞いはいないんだろう?
恥の文化があるからか?)

そして、前のブログにも書いたけど、
日本は中国に対して、中国は日本に対して、少し誤解をしていることにも気づいた。

まず日本→中国。
日本のメディアは、きっと、中国に対する「危ない国」「日本を嫌っている国」というイメージを発信しすぎている。
確かに環境汚染や食物の安全、あと著作権侵害が問題とされているのは事実。
でもToo Muchであることは確かで、
話題になるし、視聴率が取れるから、
日本人にとって「信じられない」ような報道の仕方をしているように思う。

そして、中国人は反日教育を受けてるとか、
日本に対して悪い色眼鏡をかけた報道をしてるとか、
これらは日本のメディアが過度に作り上げた被害妄想のような気がする。
たとえば、安倍総理が辞任した次の日、
上海人の多くが読んでいる新聞「時代報」では、
客観的な報道がなされていた。
http://www.metrosh.com/show_papers_detail.jsp?id=14738
安倍総理の情けない顔が写っているけれど、
これは中国が特別情けなさを強調しようとしているのではなく、
日本でも「あぁ情けないなぁ、かわいそうだなぁ」と写っているのと同じこと。

日本人が中国人と対話しようとする時、
「中国人は教育やメディアの影響で、何かしらの反日的感情を持っている」と思い、
日本の間違ったイメージを払拭しようとするけれど、
逆に日本が、危険視しすぎているんじゃないだろうか?
当たり前だけど、みんなきちんと判断力を持っているし、日中関係を冷静に分析している。

確かに、日本が嫌いな人もいることは事実。
ただ、反日教育を受けて嫌いになったのではなく、
おそらく靖国問題や、日本の右寄りの人の活動に対して嫌悪感を抱いているということであり、
日本のすべてが嫌いという人はあまりいないように思う。
というか、そうでなければあれほど日本のテレビや雑誌や映画がもてはやされ、ビジネス熱が高まることはないと思う。本当に反日教育を受けているなら。

昔から、過度の「恐れ」っていうものがいろんな悪いことを生み出してきたんじゃないかなぁ。
ここあたりをきちんと認識してかないとな、と思いました。


そして中国→日本。

今上でも書いたけど、やっぱり靖国問題についてよく思う人はあまりいないみたい。
前中国人の学生と話した時、
「中国人で小泉さんが好きな人は誰もいないんじゃないかなぁ」
「総理大臣が戦争犯罪者を奉る神社を参拝すると、日本国民もそれに従っていると言うことを意味するように写る」
と言っていた。
中国では政府の力が強く、国民は体制に従うような社会になっているので、
世論と首相の行動が食い違うということはあまり想像できないみたい。
靖国に関しては、賛成派、反対派、世論でもかなり分かれているってことを伝えると、
「そうなのか」と、少し驚いた表情をしていた。

あと、2005年の反日デモに関しても、
靖国問題に加え、日本の一部の右翼の団体が南京大虐殺を否定するシンポジウムを開いて、
それに反発した人たちが起こしたのだと知った。
中国では公の場で行う活動は政府に申請することになっているので、
この日本で開かれたシンポジウムを、なんで日本政府は許したんだと、怒りが絶頂に達したらしい。

でも基本的に、一応、日本には言論の自由があるので、
あのシンポジウムを政府が公的に許可したというわけではない。
世論とか、政府とか、日本に対するその辺の誤解が、
中国の反日の人を増やしていっている。

この辺の問題をどう解決していったらいいんだろうか。

とりあえず私に出来ることは、
この間の飲みの時みたいに、
同年代の子に、
「日本には、もう一回戦争を起こしたいなんて思ってる人はいない。」
ということを、きちんと伝えていくことだろうと思った。
そして、中国に対しても、
「ある程度メディアは客観的な情報を流しているし、中国人はそれに対して冷静に対応している。」
ということを心に留めておかなければいけないのだと感じた。