4月9日は、福岡市動物園に行きました。


食事も殆ど取れず、水分のみの日も続いていましたが、久しぶりに動物園に行く母は喜んでいました。


移動中の車内では、やはり倦怠感が強いのか横になっていた母。


動物園に到着して、車から降り動物園に母と歩いて向かいましたが、母は少しの坂で歩けなくなり、私は動物園の方から車椅子を借りて、母は車椅子乗せて動物園を回りました。


母は、ジュースが飲みたいと言い、私はジュースを買ってきて、母はジュースを飲みますが、少しするとリバース。


オプソを飲んでから母は、咳は止まりましたが、水分すらろくに取れなくなっていました。



ほんの数ヵ月前までは、母は普通に歩いて、ご飯も食べれていて、笑っていたのにと。私はこの時動物園で考えていました。



動物園を1時間程回り、最後に母が一番好きなゴリラの所へ。母は車椅子から立ち上がり、ビンドンとゴリラの名前を呼びました。不思議なことに私が何度呼んでも振り向かないのに、母が呼ぶと近づいて来てくれました。
 


母は好きなゴリラが見れて、笑顔になっていました。



動物園の帰りは、海を見に志賀島に行きました。海岸は風がつよいので、母は車の中で海を眺めていました。



夕日が落ちて、暗くなって行く海を見ていると、母の事を考えていて凄く悲しい気持ちになりました。



家に帰り、母はすぐ横になってテレビを観てリラックスしていました。


そして、翌日から訪問診療の日。訪問診療はもう二日に1回のペースになっていました。


いつもの様にサチュレーション や血圧等を計り、最後は世間話や体の事などを話して帰られますが、帰り掛けに私に手招きをして玄関外に。訪問医師は、お母さん血圧が少しずつ低下し始めているから、もうそろそろだと思うよと言われました。


私は、えっと思いましたが、淡々と話を聞いていました。


それよりも、わざわざ外に出て話をするのはやめてほしかったのが一番でした。


外に出て話をしていると言うことは、私が母が悪い状態だという事を言われているとしか、母は思わないからです。逆に私が母の立場であれば、良い気持ちにはなりません。


ただ電話で伝えてほしかったという気持ちでした。