「P&G流世界のどこでも通用する人材の条件」をよみました。

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有名なスローガン「コンシューマー・イズ・ボス」のとおり、ずば抜けたマーケティングと経営戦略がP&Gの要だと思っていましたが、冒頭に、

「マーケティングやブランドマネジメントはむしろ副産物であり、組織が柔軟で、臨機応変に変化できることが、P&Gの真骨頂だ。」

とあり、かなり興味がわきました。


特に印象的にだったこと。

・グローバル・ケイパビリテイのピラミッド(グローバルに通用する人材を構成する要素)


・日本人に足りないグローバル・コミュニケーション・スキル(まとめると、自分と相手の論点を整理し、相違点を明らかにし、何が最も重要なのか、相手の譲れない基準について確認すると同時に、自分のそれについても説明をして、着地点を話しあい 、ウィン・ウィンになるように導く、というスキル。英語で)


・日本の企業が女性の採用に消極的だったため、優秀な女性の競争率が低くチャンスだった


・カルチャー・オリエンテーション・モデル(様々な文化圏の価値化や習慣を可視化したもの)


・リーダーシップの5Eモデル


・標準化



最後の標準化については、徹底ぶりがすごいと思いました。

職制、報酬は世界統一。
意思決定方法、会議の進め方、情報共有のしかたもきっちりグローバルで標準化されています。さらに価値観や行動規範の概念的な部分までも。この徹底ぶりこそが、冒頭にあった組織力の柔軟性の土台となっていると思いました。

時間感覚(ルーズさ)や対人関係(アフターファイブ文化)など、逆に標準化してはいけないものは、徹底して可視化しています。

その結果、どこでも幅広く、誰とでも、何でも働きやすい環境があるので、

多くの文化圏でキャリアをつみやすく、結果多くの経験から人材バリューを生み、「人材養成の会社」といわれるほど優秀な人材がたくさん育つ結果につながったんだと思います。なかなかマネできることではないですよね。


あとは、P&Gのトップマネジメント層のインタビューがあるのですが、共通して、ちがう文化圏や重要ミッションなどキャリアステップの大きな変革は、30代前半で遭遇しています。

私は34歳(1児のママ)ですが、これからが本番なんじゃないかと感じました。というか、本番にしたいと思いました。人事という分野で挑戦・経験して成長していきたいと思います。