文太親分の闘病日記
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11月26日(土)

虹の橋


文太が旅立って4日が過ぎた。すでに虹の橋を渡っているはず。

虹の橋 ・・・このブログをご覧の皆さんは、既にご存知の方も多いと思う。

とても素敵な話だし、私もあると信じている。

今頃は、先に行った「びい」といっしょに遊んでいることでしょう。そこで私が来るのを待っている。


ブンの専用スペースに花を飾ってみた。日ごろ、花など買ったことはなかったが、こういう時くらいは花を飾りたいという気持になる。いけ方が分からないので、適当にさしてみた。花瓶がないので、グラスで代用した。

早速、猫たちが寄ってくる。花の香りのせいなのか、ブンがいないことを悲しんでいるんか・・・。


11/27   保護猫「みるく」


もう、しばらくこのブログを続けるつもりだったが、今日で一応終わりにしようと思う。

ブンも天に昇ったことだし、ひとつ区切りがついた。

いつまでも、こうしている訳にはいかない。

保護猫の「あずき・みるく」にも、素敵な里親さんを見つけてあげなくてならない。

もうひとつのメインブログ「プーヤンさんちのワンニャンズ日記」 を休止していたが、再開しよう。機会があればブンのことも書いていくつもりだ。


最後に、「虹の橋」の詩、ご存じない方は是非一読してみください。

「虹の橋」  ← クリック

11月24日(木)

亡くなる当日の文太の様子


11/22

朝起きて様子を見ると、糞尿を垂れ流し、下半身をベッドから落ちている文太がそこにいた。

自力では立つ事ができなくなっている。

もう、時間がない。

今日は休暇をとって、文太とともに過ごそう。最後のその時までいっしょにいよう。そう決めた。

文太の下半身を拭き、ベッドごと文太をソファーの上に移動させた。

場所が変わって落ち着かないのか、頭を上げて周囲を見渡す文太。

「ブンタ」声をかけると安心したように頭を下ろす。

午前中は上半身は動かせたので、自分で体位を変えることができた。しかし、下半身は、もう感覚がないのか、糞尿の垂れ流し状態。頻繁にペットシーツを交換し、何度もお尻まわりを拭いた。

上半身も徐々に動かせなくなり、お昼になるころには、頭すら動かせなくなった。

目もうつろになっている。

あごの下をナデナデしても、気持ちいいのかどうなのか表情では分からなくなった。

もう、見えていないのかもしれない。

時間の経過とともに目に見えて悪くなっている。

意識が混濁しているのか、右手をゆっくりゆっくり持ち上げて、何かをつかむような仕草を何度も何度も繰り返す。

何を探しているの?誰を探しているの?

17歳まで共に暮らした飼い主、最後はとても残酷な選択をしたあの飼い主を探しているの?思わずそう考えてしまった。私にとっては、顔も見たくない相手だが、文太が会いたいのなら、会わせてやりたい。そう思うほど、文太の様子には悲痛なものがあった。

もう、ほとんど意識がない文太の手を取って、安心させようとした。

誰かのブログに、耳だけは最後まで聞こているという記述があったことを思い出し、名前を呼び続けた。

夕方には呼吸が不規則になり、時折大きく息を吐く。

手足の先が冷たくなりつつある。

名前を呼び続けながら、手足をさすった。少しでも苦しくないように。

何度も息が止まりかけるのを、名前を読んで、必死に呼び戻す。


17時40分、とうとう力尽き、ひとつ大きく伸びをして、文太は天国へ旅立った。


お疲れ様、文太。ゆっくりおやすみ。

11月23日(水)

このブログは、文太の闘病の記録を綴るためのもので、文太がいなくなった今、このブログの存在も意味がなくなった。

しかし、皆さんからのたくさんの文太へのお悔やみのお言葉と私への励ましのお言葉をいただき、また、このブログのアクセス件数を拝見し、もうしばらく続けることとした。

どちらかと言えば、文太のことよりも自分自身のことを中心に書いていくことになる。それに、毎日ではなく、不定期になると思う。


文太が旅立って、とても悲しいのだが、実はホッとしているところもある。

この2月に14歳のアメショー「びい」を亡くした時は、悲しくて、ただ悲しくて、涙が止まらなかった。

「びい」は突然発症した「脳炎」で寝たきりとなり、わずか3日で逝ってしまい、あまりにも突然で、何もできなかった自分に苛立ちもあって、精神的に辛かった。

このことが心に残っていて、文太には出来ることは何でもしてあげたかった。

ただ、文太にとって、苦しい闘病をさせてしまったのは事実だ。

毎日の嘔吐と下痢は想像以上に辛かったと思う。よく頑張った。

しかも食べることもできない。

11/20の通院時の検査では、体重が4キロを切りった。目に見えてゲッソリしていく親分に、自分はひどい仕打ちをしているのではないか、そう考えていた。

11/21朝、いつもは横になっているのに起きあがっていて、私をじっと見ていた。今から思えば、残った力を使って「サヨナラ」を言いたかったのかもしれない。

夕方、仕事から帰宅し、朝とは見違えて衰弱し、動くこともままならない文太を見て、覚悟を決めた。

その日、退院後、毎日行なっていた点滴通院を取りやめ、静かに見守ることにした。

無理にでも点滴をさせれば寿命は延びるかもしれないとも思ったが、このまま逝かせようと思った。

「もう、いいよ、文太。よく頑張ったよ。」

楽にしてあげたいと思った。


「何もしない(点滴をしない)=見殺しにする」という罪悪感を感じながら、それでも、文太を楽にしてあげたかった。


11月22日(火)

退院10日目


昨晩~今朝

寒かったのか、ヒーターの側まで動いていたが、その下半身はベッドからずり落ちていた。

上半身はそれでも起き上がることはできるが、下半身は垂れ流しの状態だ。

6時

下半身を拭いて、文太をソファーに移動させた。床に近いベッドよりも、ソファーの方が暖かいし、何より文太の顔が見える。


11/22-1


7時

台所に立っていると、場所が変わって気に入らないのか、それとも私の姿を探しているのか、時折顔を持ち上げる。名前を呼ぶとシッポをパタパタさせて、頭を下ろす。


今日は、文太とともに静かな時間を過ごそうと思う。


17時40分

文太親分、亡くなりました。


午前中はまだ少し体を動かせたのだが、午後にはほぼ寝たきりの状態。意識が朦朧としているなか、時々、手を上げて何かを摑むような仕草をしている。それも徐々に出来なくなり、17時40分、ひとつ大きな伸びをして息を引取った。

今日一日、ずっと文太のそばで見守ることができた。最後の時も、文太の手足をさすっていた。


文太、苦しい時間を長引かせて、ゴメンネ。

ゴハン、食べられなくて、ゴメンネ。

楽しい思い、させてあげられなくて、ゴメンネ。

11月21日(月)

退院9日目


昨晩~今朝

トイレ内に嘔吐の跡。オシッコもしてあったので、排尿時に気持ち悪くなったのか。昨晩飲ませたキドナ10ccが合わなかったのか。

朝はいつもは寝ているのに、今朝は起きていて、元気そうに見える。

ベッドでオシッコ2回(少量)ほどしたらしいので、毛布とシーツを交換。口のまわりが吐しゃ物でガビガビになっていた。激しい嘔吐だったのだろう。

口の周りを綺麗に拭いてあげる。文太はあごの下をスリスリされるのが大好きだ。(これも最近分かった)

ウェットティッシュで拭いている時も気持ちよさそうに目を細めている。

嘔吐は辛そうなので、今朝は給餌は止めにした。

新しい毛布に交換すると、自らその上に移動した。横になって眠ったのを見て出勤。


11/21-1


18時

勤務時間終了と同時に退社。病院へ行くべきか考えながら帰宅。

文太の具合が急変していた。

朝は元気そうだったが、昼間、嘔吐と下痢をしたようで、下半身は糞尿まみれだった。かろうじて動ける程度に衰弱している。これでは、移動させることすら出来そうにない。

・・・・もう、そんなに時間がないのかもしれない。・・・・

病院へ行くのは止めにした。
落ち着く場所にいることが文太には一番いいだろう。

足やお尻を拭いた。何の抵抗もない。嫌がることも、もうできないようだ。毛布とシーツを交換し、文太を戻す。お気に入りの寝方で横になった。


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23時

何度か体位を変えるため立ち上がるが、足腰がおぼつかない。やっと立っている程度。

何度も声をかける。お返事はもうない。力なくシッポを振るだけ。

横になっているのも苦しいのかもしれない。頻繁に体の向きを変えている。

夜は冷え込むので、リビング全体を暖めるオイルヒーターを倉庫から出してきた。せめて寒くないように。


11/21-3

11月20日(日)

退院8日目


昨晩~今朝

下痢便2回(ほとんど水溶)、嘔吐なし、ベッドでオシッコあり。

ここのところ、ベッドでオシッコするようになった。無意識に出てしまうのか。先日は病院の診察台で粗相した。撫でられて気持ちよくなっても出てしまうようだ。

10時

昨日と同じ、カロリーエースに吸着剤を混ぜて給餌。合計で20ccしか飲んでくれなかった。

飲ませて10分たたないうちにトイレで下痢便。大量。今給餌したばかりの流動食ではないと思うが・・・、早すぎる。

15時

無理に食べさせると嘔吐、流動食は水溶の下痢、徐々に痩せてゆく姿を見ると、嫌いな病院へ行くよりも、静かに寝かせてあげた方がいいのではないか、散々悩みながら、やっぱり病院へ行くことにした。

16時

体重3.96キロ。とうとう4キロを切ってしまった。ほとんど食べていないのだから当然だが・・・。

血液検査 ※)括弧内は前回数値

BUN 68.0(64.6) Cre 4.3(4.5) IP 5.9(5.4)

上昇傾向だが、急上昇というわけではない。が、重度の腎不全には違いない。

むしろ、肝機能の低下が現れてきた。ALB(アルブミン)1.9(2.1)正常値の半分くらい。食べていないことによる肝不全。

自力ではもちろん食べないし、強制給餌しても嘔吐してしまう。流動食も水下痢になってしまう。

担当Dに思い切って聞いてみた。

「食事が取れないので、かなり厳しい状況。」

分かりきっていたことだが、涙を止めることが出来なかった。


11/20-1

11月19日(土)

退院7日目


昨晩~今朝

嘔吐1回。下痢便なし。ベッドでオシッコ。

声をかけるとシッポをかすかに動かし、小さくお返事。

12時

病院で教えてもらったようにカラーをつけて強制給餌を行なう。


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給餌の前、体をずらそうとしたら、大きな声で威嚇された。病院へ連れて行かれると思ったのかも。

流動食カロリーエースに処方された吸着剤(メルクメジン)を混ぜてシリンジで飲ませる。


11/19-1


5ccずつ合計で30ccほど飲ませた。もっと飲んで欲しかったが、1回ではこのくらいが限界のようだ。

数回に分けて給餌するのが理想だが、休日はともかく平日は朝晩の2回に分けるのがせいぜい。

どうしても1回での給餌を多くしたいところ。

猫用消化態経腸栄養食(腎疾患用)チューブダイエット(キドナ)なら100g495kcalとハイカロリーなので、これも合わせて給餌することにしよう。

17時

輸液のために病院へ。

体温39.5度。昨日よりは下がった。解熱処置は今日はしないことにした。

体重が4.04キロ。昨日が4.06キロで確実に落ちている。背中を触っても背骨のごつごつ感が際立ってきた。a/d缶のような高栄養食が必要になってきたが、嘔吐によるマイナスを考えると流動食中心で何とか体重を維持していきたい。

18時

帰宅後は、昨日と違い、そのまま寝てしまった。やはり解熱は必要だったか。

20時

下痢便(大量)。今日は嘔吐は無かった。

11月18日(金)

退院6日目


昨晩~今朝

嘔吐の形跡なし。下痢便1回。

7時

下痢便。

今朝は少し調子がいいようだ。撫でようとすると、怒られた。以前ほどの迫力はないし猫パンチもないけど、怒るほどの元気は戻ったようだ。

昨日の解熱処置が利いたのか、ここのところ、嘔吐がないせいか、とにかく昨日よりは数段いいように見える。

血液検査の結果も、考えていたほど悪くはなかった。これで、自力で食べてくれると望みも出てくるのだが・・・。

とにかく、今は体力の維持(できればアップ)を重点的に考えることにしよう。


11/18-1


17時

下痢便2回。嘔吐の形跡なし。

オシッコ、ベッドで1回(トイレではしていない)

今朝よりは、少し辛そう。

病院へ連れて行こうとすろと、大きな声で拒否された。毎日のことなので、バッグを見ただけで病院へ連れて行かれることが分かるようだ。他の猫もそうだが、病院が好きじゃないよう。特に入院経験のある猫はその傾向が強いように思う。やはり、入院は精神的ストレスがかかるのだろう。

18時

担当のDが休暇のため、奥山Dが診察。

体温40度。下がっていない。辛そうなのは熱のせいだったか。解熱処置をしてもらう。

輸液は270ml

19時

昨日と同じように帰宅直後の調子はとても良い。解熱が効いていて一時的に良くなっているようだ。

ここで、驚くことが・・・。

何と、自らフード(ドライ)をクンクン匂いをかいでいるではないか。一時的に食欲が沸いたのかもしれない。

慌てて猫缶(好物のカツオ)を開けて、あげてみる。

だが、残念ながら食べない。また横になってしまった。

他のワンニャンズに食事を用意して、自分も夕食。今日はあの「刺身」。

もしかして、刺身なら食べるかも、と小さくちぎって、側に置くと・・・なんと、食べた食べた。

たった一切れだったけど、確かに自力で食器から食べました。

この調子で、食欲が出てくれるといいんだけど。

0時

ここまで、嘔吐は無かったが、さっきベッドで吐いた。やはり固形物(今日は刺身)が入ると吐いてしまうようだ。嘔吐があると、嘔吐することによるダメージも心配だが、毎日飲んでいる吸着剤などの投薬も吐いてしまうことが厄介だ。

特に吸着剤は体内の毒素を排出してくれる重要な薬剤なので、吐いてほしくない。困った。


11/18-2

11月17日(木)

退院5日目


昨晩~今朝

朝はとても冷え込むので、寒さ対策に暖房器具を点けたり、専用スペースを毛布で囲んで、すき間風を防いだりした。

下痢便2回。黒ずんだ色、液体に近い状態。

オシッコはトイレで2回くらい。少しはみ出していたが、ウンチもオシッコもトイレで。

輸液量が多いこともあるが、ここのところ水を飲もうとしない。

後ろ髪を引かれる思いで出勤。


11/17-1   今朝の文太。ちょっと具合が悪そう。


17時

ドキドキしならが帰宅。

「良かった、生きてる」・・・でも、呼びかけても、お返事どころか、シッポ返事もしてくれない。やはり、相当辛いのか。

トイレで下痢便2回、オシッコ1回(他にベッド内で1回)

急いで病院へ。

18時

病院で、状況を説明。確かに輸液量が多かったため、疲れが出たかもしれないが、今は輸液しか頼るところがなく、300mlでも文太にとっては十分ではない(脱水状態が続いている)ので、ちょっと悩むところということで、山田Dと意見が一致。

とりあえず、血液検査を行い、退院前の検査数値と比較して検討することにした。

検査結果 BUN64.6(51.6) Cre4.5(5.4) IP5.4(4.4) ※)カッコ内は前回数値

想像していたよりも上昇していない。Creは逆に下がっている。

もしかしたら、落ち着いてきていれうのかもしれないが、上昇傾向であることには、間違いない。

ただ、そのほかに悪いところがいくつか・・・。

まず、貧血傾向があること。肝臓からくる貧血である。

次に体温。40度あった。猫の平熱は38~39度なので、発熱している。やはりどこか炎症を起こしている可能性が高い。

検査数値がそれほど上がっていないので、昨日からの具合の悪さは、この熱のせいであろう、とのこと。

解熱治療をしてもらう。

体重4.16キロ、前日4.26キロなので、0.1キロの減。体重換算すると相当痩せている。60キロの人間で約1.5キロ1日で痩せた計算になる。

嘔吐があるので、高カロリー流動食中心の給餌にするつもりだ。少しずつ数回に分けて給餌しよう。

腎不全は急激な悪化はしていないが、他に悪いところが出始めていることから、予断を許さない状態には違いない。

輸液は300mlに気持少なめ。やはりこのくらいは必要だ。

19時

どういうわけか、帰宅後は少し元気だ。昨日とは大違い。

専用ルームから、出ようとしたり(結局、すぐ戻ったが)、陰部を舐め舐めしたり。ここ2,3日には無かった仕草。とても嬉しい。恐らく、解熱が効いているのだろう。やはり元気の無さは発熱のせいだったか・・・。


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24時

今のところ(18日0時現在)、下痢便、嘔吐なし。

今は良く眠っている。

給餌をしっかり行なおう。明日の朝はどのくらい飲んでくれるかな。

11月16日(水)

退院4日目


昨夜~今朝
嘔吐なし、下痢便2回。

ウンチもオシッコもちゃんとトイレでできている。

背中からシッポにかけて撫でると、「にゃー」と鳴く。本人としては、嫌がって鳴いているのかもしれないが、鳴かなくなると逆に心配になる。フーシャーや猫パンチが出てこないので、ちょっと寂しい。


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輸液のため、病院へ。

体重4.26キロ。前日4.22キロなので、誤差範囲で増減なし。

月曜から少しずつ輸液の量を増やしている。今日は300ml。ただ、少し多かったようで、帰ってからちょっと辛そうだ。明日はもう少し減らしてもらいことにする。

帰宅後、下痢便2回

20時

病院での給餌を取りやめたおかげで、いまのところ嘔吐はない。先の輸液の影響もあるので、カロリーエースの給餌はどうしようか・・・。もう少し経過を見て調子が良さそうなら給餌することにしよう。

23時

どうも、調子が悪そうだ。

下痢便の後、嘔吐する。ただし、胃液のみ。辛そうだ。もう輸液でも無理なのか・・・。せめて辛くないようにしてあげたいが。

「ブン」と声をかけると、短く返事をしてくれる。元々は、お返事猫だったのかもしれない。我が家に来て4ヶ月経つが、文太のこと、何も知らないことに愕然とする。


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