ブラック・ラベンダー | ブラウンの熊たち

ブラウンの熊たち

ブラウン大学在学中の日本人学生(熊たち)がブラウン大学のクレイジーな日常生活をあなたに届けるぜ!


こんにちは!蛙です。


今回もアフリカナスタディズ入門のクラスにゲスト講演者が来てくださいました。
今回のゲストは演劇部の教授でした。

ブラック・ラベンダーというクラスを教えている教授です。
ブラック => 黒人
ラベンダー => ゲイ
という意味らしいです。
ということで今日の講演は主に演劇での黒人のキャラクターと
ゲイの黒人の演劇についてでした。

黒人のキャラクターの分析が特に興味深い話でした。
20世紀の映画や演劇などに現れる黒人の人物のステレオタイプを一つ一つ分析して、どのように黒人の立場に影響があったのか説明してくださいました。

たとえばMammyというキャラクターがよく使われていました。
Mammyというのはこういうキャラクターを代表する原型です。
「風と共に去りぬ」に出てきます。
脅迫的でもなく、性欲もなく、とてもおとなしい奴隷です。
太っていて、肌がとても黒いので主人を誘惑する恐れもないだろうとされて、
主人の近くにいても安心するキャラクターです。

もう一つは"tragic mulatto"と言われるキャラクターです。
悲惨な合の子、つまり主人と奴隷の子供です。
教授によると、大体肌がとても白い女の子で、主人の子供として育てられたので
黒人の血が流れてることすら知らない人物が多かったらしいです。
そしたら大人になって、婚約者が黒人であることに気づいて、
人生がひっくり返ってしまうというパターンになります。
白人の半分が黒人の半分に汚されてしまって、悲惨な人生をおくるという。


こういうステレオタイプのキャラクターで、
映画や演劇や小説などを通して黒人の地位を低くしていました。
意識下の価値観を変えて、アメリカの国民を洗脳していました。



最後に、みんなが帰る直前に以下のセリフを言いました。


「知識なし行動は無知。
行動なし知識は欲張り。
では、良い一日を。」


非常に頭が良くて、面白くて、深い教授でした。
チャンスがあったらせめてその教授のクラスをショップしてみたいと思います。


では、良い一日を!
また来週!


*^*^*^*^*^*^*^*^*^*^*^*^*^*^*^*^*^*^

1クリックよろしくお願いします!