どうしてそうなる 英文法&イディオム
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動画を公開しました

「英単語の覚え方」に関してYOUTUBEに動画をアップロードしました。
見て下さ~い。

YOUTUBE動画のご案内

「英単語の覚え方」に関して近日中にYOUTUBEで動画を配信致します。
東大・早慶志望者を想定した、ハイレベル受験生を対象とした学習方法の解説です。
興味のある方はご覧下さい。
アップロードしましたら、またご案内致します。

センター試験(文法)


今回の試験では、並べ換え問題でput it offが出ちゃいましたね。
put offは「…を延期する」の意味です。
この表現は例えば「会合を延期する」は
put the meeting off
put off the meeting
の2つの語順が可能です。
でもit, themなどの代名詞が目的語だと
put it offの語順にしかなりません。

このような現象は、put A off, put off Aの二つのパターンが可能な熟語に見られる現象です。
例えば「服を着る」のput onにも同じことが当てはまります。
「服を着る」はput the dress onとput on the dressの二つが可能。
しかし目的語がitだとput it onにしかなりません。

このことは「しばらくしたら解説するよ~」と予告していたのですが(2019年11月25日の記事をごらん下さい)、試験に出ちゃいました。

これまでも何回かセンター試験に出ているし、東大の文法問題でもときどき出ます。
難関大学に出やすい問題と言えるでしょう。
近々、YouTubeで解説する予定なので、興味のある方はお楽しみに…。
2月中旬以降だと思いますが。
 

センター試験終了

センター試験が終わりました。結果はいかがでしたか?

12月20日に新刊を出してから、一ヶ月ぶりの更新です。
1月初旬まで冬期講習に忙殺されて更新ができず、その後はセンター試験が近づいて来たために、余計なことを書いて受験生を刺激してはいけないと思い、更新を控えておりました。

この間、既刊のキンドル本の改訂作業を行っておりました。
紙の本として出版する予定で、それに向けて準備を進めています。
現在第1巻(時制)の改訂作業中です。
本年3月末までには完成できるのではないかと思います。またそれに合わせてKindle本の改訂も行います。紙の本は印刷・製本に時間がかかるので、Kindle本の方が先に公開されることになります。

その作業と並行して、YouTubeの準備も進めています。
もちろん内容は英文法関連ですが、「熟語」に関して「他の誰からも聞けない話」をしようと考えています。ネタはたくさんあります。
公開したら即、このページでお知らせしますのでまず一度は見て下さいね。

次回の更新からは、「受験生を刺激してはいけない」と考えて公表を控えていたことをお話したいと思います。
また、よろしくね。

発売開始


発売が開始されました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B082XLD1XP

原稿完成

「どうしてそうなる英文法&イディオム」の第6巻【比較】が完成し、アマゾンに出稿致しました。

お読みいただけるようになるまでは、48時間ほど必要な場合があります。

ご注意頂きたい点が2点ございます。

 

①今回は「はしがき」の部分を省略して出版いたしました。

これは、その部分を仕上げるのに時間がかかりそうであり、それよりも本文の内容を早く公表するべきだと判断したためです。しばらくして落ち着きましたら、「はしがき」をキチンとしたものに致します。

 

②今回からは月額980円の読み放題は、ご利用になれません。

2020年からは、第1巻【時制】を除いて、「読み放題」の設定を外しますので、その一環です。

私の書籍は、難度が高いため何回かお読みにならないと理解が難しい場合があるようです。

そのためには、ご購入頂いた上で、何回かお読み頂くのが最も適していると判断致しました。

「読み放題で1回だけ読む」というのでは、私の書籍の長所を十分にご理解いただけないのではないか、と僭越ながら判断いたしました。

 

12月中はディスカウント致します。

今回は、12月中にお買い求めいただける方にはディスカウント価格ということで900円に設定致しました。

2020年からは1280円(or more)でのご提供になります。

 

書籍の内容に関しましてお気に入り頂けましたら「レビュー」での評価をいただけるとうれしいです。

 

また、書籍化をご希望の分野・内容がございましたら、コメント欄などをご利用下さい。

ご質問も大歓迎です。

コメントに頂いたご質問には、一度お答え致しましたが、あのご質問は大変に貴重でありがたいものでした。

その内容は今回の書籍にも反映させてあります。

ですからご要望・ご質問jはご遠慮なく頂けると大変うれしいです。よろしくお願いいたします。

勉強方法を考える(18)

古文の勉強方法のサイトを読んだことがある。
古文の勉強では、助動詞の接続・活用・意味が大切だ。
それらを「まず最初に覚えてしまおう」と書かれていた。
「まず」という枕詞までつけて。
そんなこと、簡単にできることなのだろうか?

かつてキンドルのシリーズに「12,000語を一ヶ月ほどで覚えましょう」という本が出ていた。12,000とか一ヶ月という数字は私の記憶違いかもしれないが、要するにおびただしい数の単語をまず覚えてしまいましょう、という趣旨の本だ。

そんなこと、簡単にできるのだろうか?
僕は「しけ単」に載っている1,500語ほどの単語を覚えるのが、本当に大変だった。
いつから始めたかは忘れたが、多分半年はかかっただろうし、覚えた単語の数も派生語を含めて三倍の4,500語程度だろう。
一冊の本を暗記するというのは、とても大変なことだ。

上のような突拍子もない(と僕が思う)やり方を主張する人は、「暗記」の意味を取り違えていると思う。
今だけ覚えておいて、数ヶ月後、半年後には忘れているのだったら、それはゼロつまり全くやらなかったのと同じだ。

僕はそんなしばらくしたら忘れてしまうのだったら、「やらない方がましだ」と思う。
ハッキリ言ってその間ゲームをして遊んでいた人と同じになってしまう。
テストの点数だけで見たら。
そしてテストの点数だけで、合否が決まってしまう。
これが現実だ。

これを忘れないようにしよう。
いくら頑張ってやっても「忘れたらゼロ、試験官にはゼロにしか見えない」ということ。
このことは是非肝に銘じて勉強して下さい。
 

勉強方法を考える(17)

単語集の中には、数え切れないほどの訳語が書かれているものもある。
あれ、どうしろっていうんですかね。

今確認したら、訳語が5個~7個もある。
ちょっと頭の悪い院生でも、辞書から訳語をコピペするだけなら誰でもできる。
それが全部赤字に印刷されてる。赤のシートまで付属して。
「これを全部言えるようにしろ」ってことなんですかね、えっ?著者の人!

中には訳語をいくつも載せていて、最初の1つだけ赤字になっているものもある。
でも、それが最も重要な訳語かどうかの吟味はしていないようだ。
コピペしてきたいくつもの訳語の中で、たまたま最初にあったからそれを赤にした。
それだけ、としか思えないものもある。

単語集というのは辞書とは違う。
単語集は「単語を覚えるためのもの」だ。
だから訳語が5個も7個も載っていたら、覚えきれるものではない。
だからそんなに沢山の訳語を入れてはいけない、と私は思う。
一番重要な訳語を赤字にするのだったら、キチンと吟味してからにするべきだ。
適当に「最初にあったから赤にする」という姿勢ではいけない。

その意味で「しけ単」は、森先生が自ら訳語を書いた本だ。
この本は「一語に1つの訳語」を目標にしている。
人間は「類推」という能力がある。
だから1つの基本的な訳語を覚えておけば、「類推」によって文意をとらえられるのだ。

そしてどのような訳語にしたらよいかの吟味がキチンとできている。
これは類推だが、森先生自身が記憶している訳語を載せたのではないだろうか。
そういう本と、院生が辞書の記述を適当にコピペしてきた本と、どちらが優れているかは言うまでもないだろう。

新しい語の追加が全く出来ていないから、そこは自分で補うという考えで「しけ単」を覚えるのもいいかもしれない。
「訳語は1つ」が原則だが、2個・3個のことも時々はあるから、その時は全部言えるようになる、という姿勢で。
特に早稲田は難しい単語がバンバンでるから、早稲田志望の人にはお勧めだ。

勉強方法を考える(16)

英単語の勉強でも、単語集を何冊もやる人がいる。
ある塾では単語集を生徒に2冊買わせている。
1冊目が終わったら、2冊目をやるというわけだ。

もっとすごい先生もいた。
僕がある塾に講師として採用されて、前の先生から引き継ぎを受けた。
この時その先生が、「うちの子は優秀な生徒が多いから、単語集は沢山やらせている」というのだ。
そして「東大を目指している子がいたから7冊使った」と誇らしげに言っていた。

「単語集を7冊もやったんだ、スゴいだろう」というわけだ。
その時、私は何も言わなかったけど…。
7冊もやらなければならないというのは、1冊も覚えていないからそういうことになる。
一冊をチャンと覚えてあったら2冊目を見たとき、どの単語も「知ってる、知ってる」…となるはずだ。
だから2冊目をやるのがアホらしくなる。
金をかけてわざわざ新しく本を買うのももったいない、そういう話になるはずだ。
だから単語にしろ、日本史にしろ、チャンと覚えよう。
しかし、それは「スゴく大変」なことなんだけど。

僕は「試験に出る英単語」(青春出版:森一郎)を使った。
昔は「単語集」と言えば、これだった。
「しけ単」とか「出る単」と呼ばれることが多かった。
日比谷高校の英語の先生だった森一郎先生が書いた本だ。
多分皆さんの両親の世代は、多くの人がこの本を使ったんじゃないだろうか。

だけど、今ではもう注目されなくなってしまった。
内容が古いからだ。
コンピュータやインターネット関係の単語が全く載っていない。
しかし、このような欠陥にも関わらず、この本はスゴい本だ。

なぜ「スゴい」かと言うと、「訳語」がスゴいのだ。
単語集は他にも沢山でている。
しかしそのほとんどは「訳語」がクソだ。
多分、大学院の学生(以下「院生」と略)のアルバイトでも雇って、彼らにやらせているのだろう。
辞書に載っている訳語を最初から適当にコピペすれば、本はできてしまう。

ところが、「出る単」はそうではない。
筆者の森先生が、多分自分で記憶している訳語を載せたのだろう。
「これは私が実際に覚えている内容です。皆さんもそこまで覚えましょう」と筆者はきっと思っているはずだ。

そう思わずにはいられない本だ。

勉強方法を考える(15)

英語の勉強方法以外の話になるんだけど、社会科の勉強方法にも一言言わせてもらおう。

「実況中継」というシリーズがある。
このシリーズの中に、望月先生の「古典文法」というのがある。
これは秀逸だと思う。
古典文法が苦手なら、一読の価値はあるかもしれない。
日本史に関しては石川先生の本が、まあまあよく出来ていると思う。

実は「日本史の実況中継」はかつて2種類あった。
石川先生のものと、菅野先生のものだ。
「実況中継 日本史」で検索すると、石川先生のものしかヒットしない。
菅野先生の本は今はもう、ほとんど見向きもされなくなったようだ。

その菅野先生の本をちょっと読んだことがある。
実は二人の先生が書いていることを知らずに、本屋でよく確認せずに買って来た。
そしたら、菅野先生の本だったというわけだ。

菅野先生の本を読んだら、すごいことが書いてあった。
「日本史の問題集を8冊やれ」というのだ。
8冊なんて、大変な量だ。
僕はそういう勉強はしたことがない。
一問一答式の問題集は使った。
しかしそれ以外に、実際の入試問題をそのまま持ってきたような問題集は99%やっていない。

東大は論述式の問題がでるから、「論述」の勉強はした。
しかしそれは「キチンとした文章を書けるようになる」ことを目的としてやったものだ。
つまり国語の問題としてやったのだ。
しかし、社会の問題集はほとんど使わなかった。

なぜかと言えば、「ちゃんと覚えてあれば、出来るはず」だと思ったから。
チャンと覚えてあるかどうかは、一問一答式の問題集で確認できる。
前にも述べたが、10月になってまだ室町時代を勉強していた人が、2月の試験までに全部終わらせようと思ったら、問題集なんてやっている暇はなかった。

暇がなかったからやらなかったが、もし暇があってもやらなかっただろう。
余った時間は他の科目の勉強に回しただろう。
「キチンと覚えてあるかどうか」が重要なのであって、そのために何冊も問題集をやるのは馬鹿げている。
「八冊やれ」と主張していた菅野先生の「実況中継」が、皆から見向きもされなくなったのには理由があるように思う。

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