現代の日本人に多いのが「反り腰」。
背中に力が入り、背骨のS字カーブが強くなり過ぎている状態のことを言います。
反り腰は、背骨の「全体の連動」を止めた状態。
固定したままで身体を動かすと、色々な問題が起こります。
腰が弱い人は腰痛に。
肩が弱い人は、四十肩・五十肩に。
首が弱い人は、首痛に。
背骨で吸収すべき「負荷」が、他のところに行ってしまうのです。
人体はつながっていますので・・・。
膝、股関節、足首など、下半身に痛みが出ることも多いですね。
もっと根本的な問題は、「脳脊髄液」の流れをせき止めてしまうこと。
こうなると、中枢神経系の不調が出ます。
頭痛、めまい、不眠、全身の倦怠感など、「原因がよくわからないけれど、とにかくだるい、調子が悪い」という人は、反り腰が固定化していることが非常に多いです。
「でも、私は背筋を伸ばすように気をつけているよ?」
という方もいらっしゃるかもしれません。
ところが・・・実際は、
背筋を伸ばそうとした結果、腰を反らしている人がとても多い
のですね。
そしてその結果、S字が強くなり、かえって猫背になってしまっている人が多いのです。
反り腰と猫背は、ワンセットなんです。
本当に背筋を伸ばしたかったら、背骨を直線に近い形にすべきです。
その時に必要なのが、腸腰筋です。
現代の日本人は、ほとんどの人が腸腰筋ではなく、背中の筋肉(脊柱起立筋)が優位になってしまいました。おしりを「プリン」と、後ろに突き出すような感覚ですね。
私はこれは、西洋式の姿勢教育を中途半端に取り入れた結果だと思っています。
みんなが着物を着ていた時代は、腰に丸みをもたせる曲線的な姿勢が主流だったはずです。
見返り美人や、宮本武蔵のように・・・。
丸みのある姿勢は、腸腰筋を使わなければキープできません。
「腰を入れる」「腹が据わっている」などの言葉に代表されるような、腰・ハラの文化だったわけです。
(しいて言えば、西洋式はバック(背中)の文化でしょうか・・・?)
腸腰筋を動かす感覚がなくなると、周辺の臓器の働きも低下します。
特に問題なのは、腸と横隔膜ですね。
腸は、栄養の吸収やホルモンの分泌。
横隔膜は、呼吸。
とても、大切です。
背骨に動きをつけることで、周辺の臓器は活性化していきます。そのためには、反り腰の解消が不可欠なのです。
「腰椎に丸みをもたせる動き」ということが、身体を良くするためにはとても重要です。
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