ジャイアントセコイアの森
ヨセミテ初日はマリポサグローブへ。
公園の南端にあるジャイアントセコイアの森です。
ここではBig Trees Tram Tourに参加しました。
トラムに乗って森の奥に進んでいくと、周囲から人影が消え、目に入るのは見たこともないような大木ばかり。
「人間って小さい…」これまで感じたことのない不思議な感覚にとらわれました。
木々のなかには樹齢2000年を超えているものもあるとか。
ジャイアントセコイアの種がこれだけの巨木に成長する確率は100万分の1だとか。
ここにある木々は数え切れないほどの山火事を乗り越えてきたものだとか。
そういう話を聞くと、ますますこれらの木々が愛おしく思えてきました。もうこの時点でヨセミテに来てよかった!!と実感。
特徴的な木には名前が付けられています。
300年以上も倒れたままになっている「Fallen Monarch」。
世界一大きな木が「Grizzly Giant」。
山火事で真中に穴があいてしまった(でもちゃんと生きている!)「洗濯ばさみの木」。
そして二つの木がまるで一つになってしまったかのように寄り添って立つ「誠実な恋人たち」。
誠実な恋人たち
幹がトンネル状にくりぬかれた「カリフォルニア・トンネルツリー」(木が弱ってしまうため、現在は幹をくりぬくことはしていません)。
そういう名前を聞くと、ますます木々が愛おしく思えてしまうのですが、そういう気持ちを人間が抱くことは必ずしもよいこととはいえないよう。
たとえば山火事のとき、人はついつい特別な愛着をもつ木を守ることを優先してしまうかもしれない。
これは明らかに自然の摂理に反することだから。
う~ん、自然を愛するのって難しい!
日本でもボストンでも大きな建物に囲まれた暮らしを送っていて、それが快適だと思っていた私。
でもジャイアントセコイアの森はもっともっと大きな安らぎに包まれていました。