柴犬ボーナスの日々 -2ページ目

ボーナスのこと。

お久しぶりです。


今日のボーナス地方は午後から雨です。


今年は台風が多いですね。


ボーナスくんのココロも荒れに荒れています。


今日はボーナスについて報告があります。


長文になります。



さかのぼって9月。


全体的に何となく落ち着きがない日がありました。


台風だからかなぁと思っていました。


「おかしい」と決定的になったのは、9月下旬に岩手に帰省したとき。


行きの車中から全く落ち着きません。


普段は高速に乗れば、10分くらいで落ち着くのに


結局5時間、泣き通しでした。



岩手に着いてからも


不安&険しい表情をしていました。



帰りに日光に寄ったときにも


全く寝ず、結局帰省旅行中ほとんど寝なかったボーナス。


なので無事に帰宅した夜は 、さすがに寝ていました。



でも変だなぁと感じました。



寝起きに必ず震えて怖がるのです。


じーっと壁を見て。


でも帰省や旅行のストレスだろうと、


いつものように1週間もすれば自分でボーナスリズムを取り戻し


元に戻るはず、と思っていました。


3,4日経って


ちょっと元に戻りつつあったときに、


なす父が風邪をひきました。


39℃の高熱でダウン。


結婚して以来、あんなに具合の悪くなったなす父を見たのは初めてでした。


ぐったりするなす父。


そんななす父を初めて見るボーナス。


ぶるぶる震えて決して近づこうとせず、


悲鳴に近い甲高い声をあげて泣いて泣いてパニックになっていました。



なす父の熱が38℃台前半になると、


ようやく落ち着きを取り戻して、ナースなすになってくれて


添い寝をしてくれていました。



でも


この頃から本格的におかしくなってきて、


夜、ほとんど寝なくなりました。


それだけでなく


夜泣きがひどくなりました。


夜11時頃に寝ようと電気を消すと


「こわいこわい!」と言って泣く。


どうにかしてようやく寝ても


2,3時間後くらいに必ず起きて泣く。(だいたい午前2~3時)


そして朝まで寝ない。


昼夜逆転かと思い、一生懸命昼に起こしてみましたが、


ちょっと効果はあるものの、でもやはり午前3時頃に起きる。


そして起きて、何かに怖がって、とても恐怖が強いときには


その場で粗相をしてしまう。


暗闇をものすごく怖がり、


ベランダをグルグル歩く。


深夜の静寂が破れ、明け方、一日が動き出す気配がすると


ようやくウトウトしはじめる。


いつもならストレスからそろそろ回復しても良い時期なのに、


むしろひどくなっている。


どこか悪いのかと病院に連れて行きました。


結果、


「認知症」と診断されました。





獣医さんに「認知症だと思います」と言われた瞬間、


「でも、この子、台風が近づくとおかしくなってしまうんです」と


とっさに言ってしまいましたが、


獣医さんは


とても冷静に


そして傷つけまいと配慮してくださった口調で、



「でもね、お母さん。


いまのボーナスくんの症状は認知症の症状によく当てはまっています。


台風は年間いくつも来ています。


だからそれ(台風)以外と考えるほうがいいと思います。


極度のストレスで発症する子は、割に多いです。


そして認知症は柴に多いです。」



と言われました。


診察が終わり、


待合室で、ちょうど認知症のことが書いてあるものを読み、


会計を済ませて、外に出ました。


普通に歩くボーナスの背中を見ていたら、


涙があふれてきました。


認知症と言われたことがショックだったよりも、


そのあと読んだものに、


「飼い主のことがわからなくなる子もいる」という箇所があって、


「ボーナスがわたしたちのことを忘れてしまう」と思うと


たまらなくつらくなったのです。


帰宅し、


夕食を作る気分になれなくて、


なす父の帰りを待ち、外食しました。



某ファミレスで料理ができあがるのを待っているときに、


なす父に、


今日、獣医さんで言われたこと、


そして


「ボーナスがわたしたちのことを忘れてしまう日が来たらと思うと


とてもつらくてこわい」ということ、


「どうにかボーナスが元に戻らないか」ということ


を話したら、


それまで黙って聞いていたなす父が、


ボソッと、



「いままで なすは・・・ もう じゅうぶん・・・ がんばったよ 」



と言いました。


そうだなぁ・・・と思いました。


涙が出ました。


本当にそうだなぁって思って。



他のファミレス客がじろじろ見る中、


ひとしきり泣いたあと、


なす父に


「いま、なすは怖い思いをしているんだから、支えていってあげようよ」


と言われ、そのとき


ちょうど料理が運ばれてきて、


おいしいものを食べたら、


何となく元気になって、


「今日も夜泣きにおつきあいしよう!」と


気合いを入れ直しました。


そして現在に至ります。


現在のボーナスは、


夜、おむつ着用。

暗闇を怖がるため夕方の散歩は、

ボーナスの歩くちょっと先を懐中電灯で照らしてあげると歩く。

夜寝るときは電気&テレビつけっぱなしにする。

→起きたときに真っ暗だとパニックがひどくなるから。

夜3時に必ず起きる。

週に一度5時間ほどまとまって寝てくれる。

ベランダでグルグル歩くのはなくなった。


薬は

以前から飲んでいるステロイドと胃薬。

そして新たに、脳の血流をよくする薬。


サプリは

DHA、EPA、GABA、

関節用のセラクイン   を服用。


少し良くなっているような気もしますが、

親ばかとしては、台風が去ったらきっともっと良くなるんじゃないかと

未だココロのどこかで思ってしまいます。



先日


さっき散歩に行ったから大丈夫だろうというのもどこかにあって、


室内用のトイレの設置を忘れていました。


なんだかボーナスが落ち着きがなくなっていると思ったら、


いきなり玄関から


「じょーーー」と聞こえてきました。


なす父、お気に入りのイージートーンが見事に粗相の被害に遭いました。


それをその場で見ていたなす父は、


なすに



「なすちゃん、


いつものトイレ準備してなくてごめんね。


リビングでしないで、困って、ここ(玄関)にしたんだね。


考えてここにしたんだね。えらいね。


靴は洗えばいいから大丈夫だよ。落ち込むことはないよ」



と、ちょっとしょんぼり気味のボーナスに、優しく話しかけていました。



それを横で見ていて、


手前味噌ではありますが、


「この人がなす父で良かった」と思いました。


この人とならば、この穏やかさなら、寝不足介護にも今後何があっても


乗り越えられそうな気がしました。



獣医さんに「介護日誌をつけて行動を観察すると良い」と言われ、


書いているのですが、


寝不足のあまり「あとでまとめて書けばいいや」と思って


あとで思い出せなくなることが多いので、


ブログを再開して、人に見せることを前提にすれば


きちんと日誌を書くかなぁと思って


ブログを再開しようと決めました。


しかしきっと


「今日3時間寝た」とかに素っ気ないものになるかと思います。


あとペタやコメへの返信も放置ぎみになると思います(さらに拍車かかって)。


そのような大変事務的なブログになるかもしれませんが、


上記の理由で再開します。


再開にあたり、


その理由をと思い、今日説明させていただきました。


超長文、ここまで読んだくださってありがとうございました。


これからもなす家をよろしくお願いします。


さいごに


なすへ。


やっぱり



柴犬ボーナスの日々


                                                      なす母より。