今年2012年のピーマイ・ラオ(ປີໃຫມ່ລາວ、ラオス正月、水掛祭り、ソンカーン)は、4月13日~15日の3日間。
ルアンパバーンのピーマイ関係イベントはきれいだ!という情報を得たので、この正月期間中は、ルアンパバーンで過ごしてみました。



2012.4.13 (金) ピーマイ初日 その3

ວັນສັງຂານ ລ່ວງ ワンソンカーン・ルワン;大晦日

さあ、帰ろう。
この中州から、ルアンパバーンの半島へ帰るには、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
そこら中に泊まっているボートに乗り込めばOK。
船頭さんたちが、必至に呼び込みしています。
「20円だよー、すぐ出るよー!」
「のりな、のりな!」
乗りました。
そしたら船の中で、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
みんな歌う!
みなさん、お正月気分で、ここでも宴会の続きのよう。
おいちゃんが、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
氷ボックスを太鼓代わりにたたきます。
しかし、そこへ
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
隣の船からの水攻撃。
こっちの客も応戦。
お互い、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
ずぶ濡れです。
あらゆる場所で水被害が出ます。気が抜けません。
そんな戦闘中でも、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
渡し賃を集めに来るおばちゃんはさすが。
この船の渡し賃は2,000kip (約20円) でした。

船を下り、ゲストハウスに戻るまでが、また苦難の道。
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
こんな子どもの狙撃はかわいいもので、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
もうぐちゃぐちゃです。
水が無駄!
大量の水を振りまきながら走る、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
おめでたい車も、市内を運航中。
道を歩く皆さんに、笑顔と爆音と水を提供しています。
さらに、何しているんだか分からない
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
クレイジーカーも運行中。
こんな車には、水を掛けてあげると喜ばれます。
町中の人々も、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
ずぶ濡れだし、アルコールも入っているので、怖いものなし。
おどり、はしゃぎ、水を掛け合います。
でもねー、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
すすを塗りつけるのは大迷惑ですよ。
せめてタピオカ・パウダーくらいにしておいてください。

水、色水、タピオカ・パウダー、すす、絵の具等が町中を行き交い、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
もうこの通り、無残なものです。
楽しいことは楽しいんだけどねー、限度ってものがあります。


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ぐちゃぐちゃになった町で、ある女の子を見ました。
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
大きい袋を背負い、ペットボトルや空き缶を拾って集めていました。
これを売って、少しのお金を得るのです。
町全体が正月騒ぎで浮かれている中、こうやって一生懸命に生きている子もいます。
現実です。
今年2012年のピーマイ・ラオ(ປີໃຫມ່ລາວ、ラオス正月、水掛祭り、ソンカーン)は、4月13日~15日の3日間。
ルアンパバーンのピーマイ関係イベントはきれいだ!という情報を得たので、この正月期間中は、ルアンパバーンで過ごしてみました。



2012.4.13 (金) ピーマイ初日 その2

ວັນສັງຂານ ລ່ວງ ワンソンカーン・ルワン;大晦日

朝シーサヴァンヴォン通りの露店を見た後、腹ごしらえ。
午後は、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記
メコン川を渡ります。
この日、ルアンパバーンの半島のメコン川岸のいろいろなところから、小舟がピストン運航されていました。(運賃は一人20~50円)
向かう先は、半島と対岸の間にできている中州。
ここに人々が集まります。

しかし、ここも
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ピーマイ ラオス正月 砂のストゥーパ
危険地帯でした。
嬉しそうに水鉄砲を持っている子どもは、まだかわいい方で、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ピーマイ ラオス正月 砂のストゥーパ
あら、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ピーマイ ラオス正月 砂のストゥーパ
あらら、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ピーマイ ラオス正月 砂のストゥーパ
あらららら。
皆さん、悲惨な顔です。
塗ったり塗られたりの、戦闘状態。
通りすがりに、顔にベタ、ベタと、攻撃の手が。
どうなっているんだー。

で、この白い粉の正体は、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ピーマイ ラオス正月 砂のストゥーパ
これです。
タピオカ・パウダー。
使い方を誤っている!!

この中州には、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ピーマイ ラオス正月 砂のストゥーパ
仮設宴会場もあり、ビールでわいわい。
仮設の屋根なのに、気合いを入れて作っています。
ラオス風の構造です。
そしてこの前では、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ピーマイ ラオス正月 砂のストゥーパ
ビーチバレー大会も開催中。
収拾のつかないお祭り騒ぎになっています。


さて、人々がここに集まっている
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ピーマイ ラオス正月 砂のストゥーパ
本当の目的は、タピオカ・パウダーでも、ビールでも、ビーチバレーでもなく、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ピーマイ ラオス正月 砂のストゥーパ
砂のストゥーパを作ることなのです。
この中州は、ストゥーパ作りのメッカのようになっていて、家族や友人で集まってここに来て、みんなで1つのストゥーパを作ります。
もちろん、この中州以外の砂浜でも作りますし、お寺の境内に作ることもあります。
砂山を固めた後、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ピーマイ ラオス正月 砂のストゥーパ
白い粉をふりかけ(タピオカ・パウダーの本来の用途)、ありがたい絵の描かれた旗や、花、バナナの葉などを飾ります。
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ピーマイ ラオス正月 砂のストゥーパ
このストゥーパは、「プーカオ・カイラット」という山を模しているそうです。
ストゥーパができたら、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ピーマイ ラオス正月 砂のストゥーパ
家族、親戚やお仲間一同で合掌し、願いを込めます。
ラオスらしい、心温まる風景です。

女の子たちも、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ピーマイ ラオス正月 砂のストゥーパ
小さなストゥーパを作っていました。
砂遊びみたい。

夕方頃には、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ピーマイ ラオス正月 砂のストゥーパ
もう中州は砂のストゥーパでいっぱい。
メコンに夕日が反射して、黄金の川になっていました。

そろそろ帰ろう。
今年2012年のピーマイ・ラオ(ປີໃຫມ່ລາວ、ラオス正月、水掛祭り、ソンカーン)は、4月13日~15日の3日間。
ルアンパバーンのピーマイ関係イベントはきれいだ!という情報を得たので、この正月期間中は、ルアンパバーンで過ごしてみました。



2012.4.13 (金) ピーマイ初日 その1

ວັນສັງຂານ ລ່ວງ ワンソンカーン・ルワン;大晦日

正月三が日の初日です。
とはいっても、まだ年は明けていません。
(年が明けるのは、ピーマイ3日目です。)
今日は、ヴァンソンカーン・ルワンという日で、旧年の最後の日なのだそうです。

今日は朝からシーサヴァンヴォン通りに露店が並び、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
とても多くの地元っ子が、この露店を楽しみに集まってきます。
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン
売られているのは、野菜からシャツや靴、土産物と何でもありです。

特筆すべきことといえば、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン
その1、タンブン(徳を積む)のための小鳥が、やたらたくさん売られていたこと。
かごに入っている小鳥を逃して自由にしてあげる、という善行をすることで、徳を1つ積むことができます。お手軽タンブンです。
小鳥にとっては迷惑な話ですが...... 。

ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
その2、所々の店で「神棚」のような、お供え物が飾られていたこと。
普段の日のナイトマーケットでは、まず見ることはありません。
今日は特別な日なので、露店を出しているおばちゃんも、徳を積むためにがんばります。

ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
その3、紙に何だか有り難そうな絵を描いた、旗のような物を売っていたこと。
ラオスのお正月飾り?用途は後程明らかに。)
仏様はわかるとして、後の動物は何なのでしょう?
とにかく、有り難い物のようで、たくさんの人が買っていました。

ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン
その4、麦わら帽子。
どうも、ピーマイのドレスコードのようです。
さらに、アロハシャツを着ている人も多数目撃。
麦わら&アロハは、露店でも売っています。売れています。


そして、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン
人混みの中にも出没する、水掛けこぞうたち。
ラオ人だろうが、外国人だろうが、大人だろうが、子どもだろうが、誰にでも容赦はしません。
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
おそろしい.... こっちを見ないで~。

なんて思いながら、歩いていたのですが、露店街を過ぎると、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
もうそこは、戦場でした。
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
あらゆるところに配置されている狙撃兵たち。
避けて通ることはできません。
しかし、水鉄砲はまだやさしい方で、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
一番強烈なのは、バケツ攻撃。
これをやられると、かなりの被害が出ます。
危険です。
かといって、バイクやトゥクトゥクに乗って通り過ぎようという考えは甘い!
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
むしろ標的になってしまいます。
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
応戦している人も。

「やめてよー」なんて言っても、
ラオス・ぼーぺんにゃん日記-ラオス正月 ピーマイ ルアンパバーン 水掛け祭
聞いちゃくれません。
外出する時は、ずぶ濡れになる覚悟が必要です。

(続く)