初めての文教委員会でした!

 

 20日は、いよいよ初めての文教常任委員会でした。新人議員研修で、委員会の進め方をレクチャーいただいていたのですが、いざ本番では市長や副市長、教育長はじめ教育委員会など総勢約40人の出席者と対面して議論する態勢の委員会室に入るなり、あまり緊張しない私なのですが、やはり緊張してしまいました。

 

款の順に質疑を受け付けるということで、質問するタイミングを間違えたらどうしようと心配しましたが、1番に手をあげ、無事に質問することができました。今回は補正予算の審議でしたが、2つの事業について質問しました。

 

1つ目は、『子ども成長見守りシステム構築事業』についてです。

「貧困の連鎖」の根絶に向けた取り組みで、「子どもの貧困対策推進法」に基づき、文部科学省も対策を模索している中、箕面市のこの見守りシステム構築の事業が実証研究として採択されました。私は、その貧困対策推進法の柱である教育支援・生活支援・保護者の就労支援・経済的支援という4つの支援の実施を求め、「貧困の救済」という角度からだけではなく、「すべての子どもたちに行き届いた教育を」という『教育の機会均等』を念頭に、「義務教育の完全無償化」を目指して、「給食の無償化」や「就学援助基準を1.3に戻す」など、すぐにでも実行できる、有効な子どもの貧困対策を(兵庫県相生市などで実施されており、各自治体で拡がりつつあり、滋賀県長浜市ではこの9月から給食無償化です。)、箕面市でも実施して欲しいと要請しました。まったなしの状況の子どもの貧困問題。この「子どもたちの個別データを集積して、未然に貧困の連鎖を防ぐ」という事業、本当にデータを活かせるよう、しっかりと経過を見守っていきたいと思います。データの構築が最終目的では決してないことを共通認識して、子どもの貧困対策がより充実したものになるようにして下さいと要望しました。これからもみなさんとしっかり考え、取り組んでいかなければと考えています。

 今回の質問にあたり、気になっていた本などを読んだりして、改めて感じることは「日本で子育てするのは本当にお金がかかるなぁ」ということです。OECD(経済協力開発機構)加盟国の半数の国が大学は無料ですし、医療も教育もほとんど無料と子育てにお金がほとんどお金がかからない国も多く、高い税金を払っているのに、見返りないな…と思わざるを得ない日本の状況に失望してしまいますが、だれもが住みやすい、安心して暮らせる社会にしていいけるようにここ箕面から全力で頑張ります。

「子育てにお金がかかるから、もう一人なんて欲しいけど無理!」「非正規雇用で結婚を考えることすらできないよ」との声があがっています(私もそうでした)。少子化対策を考えるならここから考えたら早いのに!ともに声をあげていきましょう。

 

 2つ目の質問は『一時預かり保育試行事業に対する運営補助』についてです。みのおサンプラザ6階フロアーで時間単位で預かる「一時保育」の試行事業が来年1月より実施予定です。現在は一日単位で預かる市補助事業がありますが、この時間単位で利用できる一時預かりは、とてもニーズが高く、交通の便の良い箕面駅近くのみのおサンプラザという最適な立地での試行、ぜひとも有効に運営体制を整えて、軌道に乗る事業になることを望みます。が、一つだけ心配な点は、保育現場が6階という点です。

今回の事業は、本格実施前の試行の段階ですが、災害時対策は必要不可欠です。災害時は地上に避難するのが原則ですが、乳幼児は自力で安全に避難ができません。みのおサンプラザはみなさんご存知の通り、様々な店舗や施設が入っており、不特定多数の大人が出入りするビルです。20144月の規制緩和で可能になってしまった高層階での保育施設の設置になるので、避難経路の充実、避難訓練の実施など、子どもの命に関わることのなので、試行段階といえどもしっかりとして下さいと要望しました。また本格実施の際には、厚生労働省が保育所の設置は「1階が望ましい」としている通り、子どもたちはじめ、すべての方が安心、安全に利用できる1階、2階といった低層階での設置を求めました。

 

 

 議員定数削減と政務活動費全廃の提案に唖然

 

15日には再選後初めての倉田市長による所信声明があり、沢山の方が傍聴に来られていました。そんな中、今回、箕面市議会で第1党となった大阪維新の会箕面の6名より、「政務活動費の廃止」と「議員定数削減」を求める議案が同時に提出されました。とても驚きました。兵庫県の号泣県議に始まり、最近では富山市議会にて9人も議員辞職というありえない事態になっている政務活動費問題。皆さんそんな中でのこの議案提出、どうお考えになりますか?

自治体によって活動費自体も月7万円~20万円など開きがあり(近隣の豊中市7万円。吹田市11万円等)、その公開具合もまだまだ進んでない自治体が多い中で、箕面市の政務活動費は1人当たり4万5千円。そして、いつでも市役所内の行政資料コーナーで閲覧できるほど情報公開もとても進んでいます。また使途についても細かい規定があり透明性が高いです。先日の新人議員研修で詳しく知り、箕面市の進み具合に感心しました!)

市議がどんな調査をし、市政報告をどのようにしているのか、政務活動費の使い方を見れば、その内容や活動が一目瞭然の状態です。また不正使用など意味がわからない…が正直な気持ちです。この市政報告のレポートも政務活動費にて発行しています。また、議会報告会を開いたり、議会便りを発行したり、市民アンケートや学習会を行って、議会活動に活かしています。

またコピー機などの毎月のリース料なども活動費です。(新しいカラー印刷ができるコピー機に借り換えの時期がきたので替えたいところですが、高くて難しそうです…。)決して第2の給料などと揶揄されるものではありません。今、求められているのは、政務活動費の廃止ではなく、領収書提出の義務付けや情報公開の促進など、箕面市ではすでに行われている使途の透明性の確保ではないでしょうか。もし政務活動費がなくなれば市民の付託に答ええる十分な議員活動ができなくなります。政務活動費の不正な使い方をやめるべきであって、廃止にさせるというのは、ありえないと言わざるを得ません。

 

また議員定数削減についても箕面市の人口や住居地が広がる中(森町、彩都など)、1人ひとりの市民のみなさんの声を丁寧に議会や市政に取り上げ反映させるには議員の数も、また選出される層も多様な議員が必要ではないでしょうか?これ以上のそれも4人もの削減の提案もまたまったく意味がわかりません。箕面市議会の議員定数は平成12年に定数27人→25人に。そして、4年前の平成24年に定数25人→23人に削減されたばかりでした。(この8月の選挙は23名になってからの2回目の選挙でした)箕面市市議会では平成25年4月に全議員で構成する「議会改革検討会議」を立ち上げ、こちらも公開で開催されており、本会議や委員会のYouTube配信などを進めたり、議会だよりをよりわかりやすく!と見直しを進めたりと、画期的ともいえる動きをしています。その会議の中での提案ではなく、本会議での今回のいきなりの提案に、他党の議員からも「どういうことなのか」などと説明が厳しく求められ、「納税者の気持ちに立っての提案であり、選挙公約を早く進めたいから」「少数精鋭にして最大の成果を出すべき」などの答弁がありましたが、理解に苦しむ唐突な議案提出、そして答弁に驚きました。

  

10月24日の議会運営委員会にて、この2案について議論されますので、ぜひ傍聴にいらして下さい!またこちらにてご報告させていただきます。

 

 

 

  箕面市議会 第3回 本会議・委員会 10月日程

 

 10月 5日 文教常任委員会(決算審議)   午前10

 10 11日 民生常任委員会(決算審議)   午前10

 10 12日 建設水道常任委員会(決算審議) 午前10

 10 13日 総務常任委員会(決算審議)   午前10

 10 24日 議会運営委員会         午後1

 10 26日 本会議(各委員長報告・討論・採決、一般質問) 午前10

  10 27日 本会議(一般質問)       午前10