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先週の日曜日、ハルは9歳になりました。

日曜日だったこともあり、この9年間をゆっくり振り返る時間があって

美しい5月の緑を眺めながら
誕生日の1日を一緒に過ごすことができました。

あと何年、一緒に過ごすことができるのかな…

家族というものはどう成長していくものなんだろう
私たちにふさわしい「家族」の在り方ってどんなものなんだろう

最近、そんなことをよく考えています。
それだけ「子育て」が中心の家族の時間から少し変化が訪れている…ということなのかもしれませんね。

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ゴールデンウィークの前半は毎年参加している「鎌倉漱石の会」に出るために北鎌倉・円覚寺へ
新緑の美しいこの季節に、毎年鎌倉へ行くことを楽しみにしている。
今年の講演者はロシア文学の亀山郁夫氏。彼の新訳のおかげでなかなか読み通すことができななかった『カラマーゾフの兄弟』がはるかに親しみやすいものとなった。その後も次々ドストエフスキーの新しい訳が亀山さんによってなされているはず。しばらく触れていなかった、そういう空気(?)に刺激を受けたくて楽しみに出かけていった。

期待通り、とても充実した時間だった。「私は勉強が好きなのだ…」と改めて思った。
人の話や書物に触れ、刺激的な言葉に出会うことで私は本当に元気になる。風邪が長引き、しばらく元気が出ない状態が続いていたけど、私の元気回復に必要なことはこういう時間なのだと再認識。

大磯に一泊し、次の日は鎌倉散策。小町通りのカフェで飲んだカプチーノはとても美味しかった。

連休後半は秋田に移動。なんと11時間もかかってしまった。
東北道は福島を過ぎた頃から道路の凸凹がいたるところにあり、仙台から海沿いの道に迂回したところ、遥かかなたの海岸線まで一面に見渡す限り瓦礫の平原が広がっていた。

秋田には「がんばろうとうほく」のおだやかな風景があり…

大潟村の桜と菜の花もいまが満開。春の訪れがいつもの年よりは遅い東北。

明日からはまた日常が始まる。
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地震発生直後の研究室の様子です。

震災から3週間、3月も残りわずかになりました。
まだあまり言葉にならないけれど、とりあえず記録としてブログを更新しておこうと思います。

日常が穏やかに過ぎていくこと(ガソリンを使いたくなかったからひたすら歩いたりしたけど)。そのことと東北で起きていることの言葉を失う事態の数々…との違和感。そして改めて「ていねいに生きよう」と心に刻む毎日。そんなふうに過ごしてきた3週間…だったような気がします。

新年度を迎える今、自分の心に起きる変化ときっちり向かい合いたい。そんなふうに思ったりしています。
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東北新幹線が新青森まで開通して、青森は東京から三時間半!になりました。乗り換えて弘前に向かってもなんだか秋田に行くよりもずっと近く感じます。
私が卒業した高校からは弘前大学に進学した友だちもいたのですが、弘前とは夜行列車で一晩かけて行くところ…というイメージがどうしてもあるので、なんだか拍子抜けするくらいの新幹線の旅でした。

今回の旅の目的は弘前の雪燈籠祭り。夫が子どもの時に弘前に住んでいて、その頃に見た幻想的な雪燈籠をハルにも見せたい…というおじいちゃん、おばあちゃんの希望で実現したのでした。

夜…ということもあり、雪がすべてを真っ白に覆い隠してくれることもあり…本当に綺麗で幻想的な空間でした。どれだけ寒いのか、覚悟して行ったけど、「痛い」ほどではなく(笑)、途中ちらちら降りだした雪の中を歩くのは、気持ちよく感じるくらい(もちろんかなり冷え込んでいましたが…)でした。

卒業式まであと3週間。春ももうそこまで来てる。みちのくの雪の中を歩いていてもそんなふうに確かに感じる…「変わらないものはないのだ」といつも思う私の座右の銘を今日もかみしめてみます。
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2月に入り、ようやく少しずつ春を感じるようになってきました。

そして!2月は味噌作りです。
今年はご覧の通りの「味噌豆摺り機」という強ーい見方が仲間入りしました。

使い始めになかなかうまく豆が摺り潰せず、ちょっと焦りましたが、コツがつかめてくると…これが、すごい威力を発揮!
むにゅむにゅ、むにゅむにゅ…あっという間に豆を摺り潰していくのです。その工程の面白いこと!まさに「目が釘付け!」です。

今回はこの機械の御披露目も兼ねて、7人の友だちが我が家に集まりました。私と同じで子どもの時に見た記憶のある友人もいて、遠い記憶にたしかに刻まれているこの光景に大興奮!
もちろん初めて見る人もみんな大興奮!

いつもはせっせと豆を潰す作業が一番たいへんでそれこそヘトヘト…になるのですが、今年は余裕、余裕。楽チン、楽チン。信じられなーい!

あっという間に10キロの大豆を5つの樽に仕込むことができました。1つの樽で8キロくらいの美味しい味噌ができます。9月が来るのが楽しみです。

手伝ってくれたみんな、ありがとう。美味しい味噌を楽しみにしていてね!
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年末年始に帰省した那須塩原の「農家の店」でなんと「味噌豆摺機」なるものを発見 !

遠い昔の記憶の中に、母の実家での味噌作りの場面があり
その中で確かにこんな機械で豆をつぶしていたことを覚えているのだ。
やわらかく煮た大豆を上から入れて、ハンドルをぐるぐる回すと
「むにゅむにゅ…」という感じで豆がつぶれて出てくる。
記憶の中にある機械は木製だったような気がするけど、
見つけた瞬間「これだ !」と思い、迷うことなく購入してしまいました。
現品限り、これ一台しか置いてなかったのです。

こういうものは「出会い」だからね…
たぶんこの機会を逃したら、一生手に入らない気もするし…

いままではバーミックスもどきの「マルチブレンダー」で
せっせと豆をすりつぶしていたけれど、
これさえあれば2月の味噌作りは楽に楽しく続けられそう。
我が家にやってきた「味噌作りの味方」マシーン
使ってみたい方にはいつでもお貸ししますよ(笑)
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写真は先日、近くの山里で開催された「お散歩マーケット」。今年も家族で山道を歩きながらお買い物をしたり、おやつやうどんを食べたりしてきた。

11月もまもなく終わり。もうすぐ師走かあ、と思うと一年とはつくづく早い…と改めて気づかされる今日この頃。

9月末に父が脳出血で倒れて入院。幸い深刻な後遺症も残らず退院できたものの、それまでの夫婦二人の穏やかな暮らしはちょっと様変わりしたりして、いろいろと心配なことも増えた。実家に帰省することも頻繁になったり、それでなくても怒濤のように押し寄せる高校三年生の担任としての仕事に追いまくられてあっという間に月日が過ぎてしまった。

最近よく思うこと。それは「過ごした時間にこそ意味がある」ということ。
結果が当初思い描いていたこととは違ったとしても、または「これで良かった」という評価ができるかどうかわからなかったとしても、過ごした時間は確実に存在している。そして最後に意味を持つのは、結果ではなく、「どう過ごしたか」という「過ごしてしまった」その時間なのだ(…そんな意味のことを、写真家の星野道夫さんが書いていたような気がする)。


こんなふうに文章と向かい合うのも久しぶりだ。
毎日はいつも何かに追い立てられているように過ぎていき、「焦り」のような気分から逃れられることはめったにない。

でもね…「それでいいのだ」とはとても言えないけど、いま自分に与えられた時間と役割を精一杯生きる…「それでいい」と、心の底から思える日がくるような予感はある。
若い頃には味わえなかった感覚。これが歳を重ねていくことへの人生からの贈り物なのかもしれないなあ。
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今朝の新聞に全国各地でクマが出没し、襲われた人もいてあちこちで被害が出ている…と出ていたが、私が住んでいるこの地域でも先週から毎日「熊、目撃情報…」という放送が入っています。

はあ…熊…ですかあ?

どんな田舎の話だよ…と思いますが、ここは関東地方で東京都との県境。電車で一時間で都心に行けるところです。そこで熊?ですって!しかも家の目の前の栗林でも足跡やら折られた枝やら、食べられた栗の実やら…が目撃されているようです。

「外を歩く時は、鈴やラジオなど音の出るものを持っていきましょう」と今日も放送が入りました。

「熊鈴」は持ってるけどさ…なんだかこうなったら一目この眼で見てみたい気持ちが、むくむくわいてきてしまいます。ハルが通っている小学校でも校庭からすぐのところまで熊が出没している痕跡があるらしい。

今年は春先の寒さと夏の猛暑でドングリが不足しているんだね。熊くんがお腹いっぱいになって冬眠できるといいのにな。とにかく、びっくりした「熊、出没」のニュースでした。
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昨日まで35度の気温だったのに、お彼岸の今日は肌寒いくらいの雨模様。まさに「暑さ、寒さも彼岸まで」だ。

この夏の猛暑でちょっと心配していましたが、ご覧の通り今年も実に美味しい味噌が出来上がりました。
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久多の宿から比叡山・延暦寺へ。山の中に点在する建物の荘厳な雰囲気を味わいながら…かなりのアップダウンを歩くことになり、途中でヘトヘトにバテてしまった。天気もよく気温も上がっていたこともあるけど、体力の衰え…を実感。治療によって傷めつけられた身体の衰えももちろんあるだろうけど、自分としてはもうちょっと回復していると思っていたのになあ。まあ、年のせい?もあるよね…元気に歩き続けられるように、日頃からもっと歩くようにしないとなあ…。

その後、奈良へ移動。「平城遷都1300年」のイベント会場はたくさんの人で賑わっていた。そういえば何かと話題になってた「せんとくん」はどこかにいたのかしら?
太陽が照りつける暑さに、ここでもかなりの疲労困憊。それでも、3人で「1300年」目の都の大地に立てたことは良い記念になったかな。楽しい1日でした。