新◆学問のススメ!!◆-コマ型日時計

    ≪コマ型日時計≫
 日時計は太古の昔より使用され人々の暮らしに役立ってきた。 昼間しか使えないこと、晴天時にしか使えないことが難点ではある。

 日時計の指針は、正確に天の北極(あるいは南半球では天の南極)に向ける必要がある。 写真はコマ型日時計という種類の日時計で、指針は天の北極に向いている。


新◆学問のススメ!!◆-コマ型日時計

 日時計の種類は現代社会の正確な時間を示すには難しく、主にモニュメントなどに利用されるケースが多い。 日本国内で日時計を使うと、明石標準時との経度のズレやもちろん場所による緯度のズレ、方位磁針の指す北と天の北極とのズレ、地球の公転などによる地球自体のゆがみなど、色々考慮していかないと正確な日時計とならない場合が多く、その為公園などのモニュメントや学習教材としての日時計としている。


 自分の知る限りでは、歴史上「三国志演義」の中でも日時計が登場している。

江東の小覇王と呼ばれた孫策が、忠義の士太史慈を生け捕りながらも太史慈の「敗残の兵をまとめて連れてきて忠義の証とする」との言を信じ解き放ち、約束の刻限を待っているときに日時計を使っている場面がある。


 

 上記写真1枚目が2時少し前を指していて、2枚目がおよそ3時を指しています。 自分の時計と比較してみると若干の誤差はありましたが、今でも日時計が使えることを実感しました。

 太古の人々が使って感じていた時間感覚を現代でも感じられる日時計は、このデジタル化の世の中にあってタイムマシーンの様な存在なのかもしれません。