少し前に「平成の名水百選」というのが全国で選ばれました。 これは既存の「名水百選」に加え、新たに川を綺麗に水を大切にという趣旨で百選が創設されました。 全国各地色々な名水が選ばれていますが、写真の『源兵衛川(静岡県三島市)』は、創設の趣旨に合致している代表的な場所だと個人的に思っています。
ここ源兵衛川は、今でこそ蛍が飛び交う程の綺麗な川として認知されていますが、以前はとても汚れた川でした。 と言っても自分はそこまでの時代は知らないので話に聞くだけなのですが、ドブ川の様になっていた源兵衛川を地域の皆さんを中心として美しい清流によみがえらせる事に成功した場所なのです。
近隣住民の方々の協力やボランティアの方々、地域企業の協力や市の協力など、様々な人々の協力と努力で美しい景観がよみがえりました。 ここ三島市は元々が富士山の雪解け水が湧き出る、水質も水量も豊かな清流の町なので、経済成長と共に川が汚れてしまったのですね。
水量の減った原因は近くの工場や上流の工場にも原因があるのではないかと考え、住民や環境団体・ボランティアの方々に加え、周辺企業や市も一緒になって水質改善・水量回復に努めてきました。
今では川は回復し、そこで今回の「平成の名水百選」の趣旨である「水を大切に」という趣旨に合致した代表的な名水かなと個人的に思っている訳です。
こんな綺麗な川がドブ川だったなんて信じられますか？ 今では子供達が楽しそうにこの川で遊んでいるのをよく見かけます。 個々の力・思いが結集するとこんな奇跡も起こしてしまうんですね。 ニュースにはならないけれど、皆さんのお近くにもこういった場所があるかもしれません。 今を生きる者には、汚さず壊さず後世に伝えていく義務があるのかもしれません。
