15日になってしまいましたが、バレンタインデー記事ですいません
毎年このバレンタインデー当日に、新聞の大きな広告で楽しみにしていることがあります
明治製菓の広告文です
去年読んでいただいた方の中には、覚えている方ももしかしたらいるかもしれませんが、とりあえず去年の記事も載せて起きます
今年もまた明治製菓の広告には温かい文章が載っていたので書きます
「合格しなければいいのにな」と、ふと思った。 東京の大学を受験する「彼」と、地元にとどまる私。 受験日直前のバレンタインデー。 映画のように「好きです」なんて言えるはずはなかった。 その代わりに、チョコレートと「ガンバってね」という言葉を贈るのが精一杯だった。 「彼」は背中でピースサインを返した。 ふたりは結局、別々の志望校に進学した。 たった一枚のチョコレートが人生を変えることがあるなんて、思いもよらずに。 あれから24年。 私に再び、あの時と同じ気持ちでチョコレートを贈る日がめぐってきた。 遠く離れた大学を受験する息子に。 「チョコレートに困ってなんかねえよ」と、おどけるわが子。 「ガンバってね」という母親の言葉に、背中でピースサイン。 あの日の「父親」にそっくりだった。 24年前のピュアな私が、そこにいた。 「合格しなければいいのにな」と、ふと思った。