暗い事故や首をひねりたくなる様な事件の多い最近のニュースですが、少し前の新聞を読み返しているとある話題を目にしました 決して全国区のニュースにはなる事はありませんが、今の時代だからこそ学ぶことが多いこんな話題を
そのニュースとは、「貧しい人の為に僅かですがお使い下さい。」という添え書きとともに、今月も二千円の郵便小為替が届くという内容で、差出人は「YS」さんということだけ記してあり不明で、寄付は正確な数字はもっと多いと予測されていますが今回で502回目という事です
この寄付は、静岡県内の沼津市社会福祉協議会に毎月途切れる事無く続いていて、「YS」さんがいつ頃から始めたものなのかは同市社協でも正確な記録が残っていない様です 最も古い記録によると、1984年1月の寄付が218回目だという事で、それ以降は毎月続いています
更に記事を読み進めていくと、当初の寄付額は毎月千円ずつで、2004年8月(468回目)からは二千円に増えています 回数も今年の4月で500回に達しました。
沼津市社会福祉協議会に対しては、この匿名の「YSさん」の前にも、お亡くなりになられた深瀬忠之さんという方が、やはり匿名で計544回の寄付をした事があるそうで、恥ずかしながら自分は初めて記事を読んで知ることとなりました お二人とも継続性もさる事ながら、その『心』に頭が下がります。
市側も『ささやかな善意』を表彰している沼津市市民憲章推進協議会が、深瀬さんには98年「TFさん」のまま、YSさんも「YSさん」のまま匿名で表彰する事を決めました (「TFさん」がなぜ判明したのかというと、お亡くなりになられた後、ご遺族の方々が明かして下さったからだという事です。「YSさん」に関しては未だ不明のままです。)
YSさんからの寄付も、最初から毎月1回として計算すると40年以上続いている事になりますし、判明分だけで100万円近くに上ります
自分も含めて普通の生活をしている者が、頑張れば出来そうで、決して真似のできない「行為」・「心」。 美しい国づくりとは?こういった方々の心から学ぶものも多くあるのではないでしょうか。 お二人の表彰に関しては心より賛同致します。