白血病の長女をナイフで刺殺したとして、殺人罪に問われた無職田中美代子被告(78)の裁判員裁判の判決で、東京地裁(河合健司裁判長)は15日、殺人罪の成立を認めず、傷害致死罪を適用して懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役10年)を言い渡した。

弁護側は被告に殺意はなく、正当防衛が成立するとして無罪を主張していた。

河合裁判長は、具体的な状況が判然とせず、結果的にナイフが首に刺さった可能性を否定できないと指摘。被告が長女を刺したことを認めた捜査段階の供述調書や上申書についても、被告には難しい表現が用いられていることなどを理由に信用性を否定し、殺意を認定しなかった。正当防衛の成立は否定した。

その上で、被告が長女を長期間看護してきたことや、被告自身も乳がんの治療中であることなどを考慮し、執行猶予とした。

判決によると、田中被告は昨年10月21日、東京都足立区の自宅で長女広美さん=当時(53)=の顔にペティナイフを差し出した際、首にナイフが刺さり広美さんを死亡させた。



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『Linux』製品ベンダーの Red Hat は6月30日、企業向け Linux ディストリビューションの次世代版『Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 6』について、第2ベータ版の『RHEL 6 Beta 2』をリリースした。RHEL は同社にとって主力 OS 製品で、RHEL 6 の開発は着々と進んでいる。



RHEL 6 の開発に対する注目度は高かった。なぜなら、企業向け Linux の市場において、すでに相当のシェアを持つ Red Hat が、さらなるシェア拡大を狙うためのバージョンだからだ。RHEL 6 正式版の正確なリリース日程はまだ明らかではないが、同バージョンはより高い性能と新たな仮想化機能、そしてより広範なハードウェア サポートをもたらすことになる。Red Hat はおよそ2か月前、RHEL 6 の第1ベータ版をリリースしている。第2ベータ版は第1ベータ版をベースにしたものだが、大幅な新機能追加などは行なわず、機能修正とあまり目立たない部分での最新の機能強化が主眼となっている。



今回 Red Hat は、特定の用途別に RHEL の構成を見直した。RHEL 6 には『RHEL 6 Server』のほか『RHEL 6 Workstation』があり、サーバー用 RHEL 6 には『Clustered Storage』(クラスタ化ストレージ)、『Large File System』(大容量ファイルシステム)、『High Availability』(高可用性)、『Load Balance』(負荷分散) の各バージョンがある。



RHEL 6 正式版のリリース時期について、Red Hat はまだ日程を明らかにしていないが、同社プラットフォーム エンジニアリング担当バイスプレジデントの Tim Burke 氏は、ある程度の手がかりを明かした。



「正式版の予定はまだ公表していないが、われわれの見通しでは年内だ。社内的な目標期日は固まっているとはいえ、最大の要素は『RHEL』の『E』の部分にある。当社は、この企業向けという部分を大変真剣に捉えており、企業向けの側面が当社の高い基準を確実に満たすまで、正式版をリリースすることはない。つまり最終版のリリースは、スケジュールを厳密に守るかどうかよりも、品質次第ということだ」と Burke 氏は述べた。



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「どっちが悪いか、おれでしょ。光喜(琴光喜関)に押し付けているわけだから」。大相撲の野球賭博問題で、1日に東京都内のホテルで取材に応じた大嶽親方(42)=元関脇・貴闘力。自身がかかわった賭博や恐喝事件の実態や、親しかった大関・琴光喜関(34)=佐渡ケ嶽部屋、角界への思いを、淡々とした表情で語った。【酒井祥宏、川崎桂吾】



■野球賭博



大嶽親方が野球賭博を始めたのは3~4年前。一門で遊び仲間だった琴光喜関が野球賭博をしているのを知り、「交ぜてくれ」と頼んだのがきっかけだった。プロ野球シーズン中は場所中を除き、ほぼ毎日、琴光喜関に携帯電話で予想や賭け金を口頭で伝えていた。



琴光喜関の賭博は週に数回程度だったという。大嶽親方の賭け金は1万~2万円から20万~30万円に増え、最終的に負け金は約3000万円に膨れ上がった。予想などを携帯メールではなく、口頭で伝えたのは「証拠を残さないため」だった。



■恐喝事件



昨年12月に「500万円勝ったからたまにはくれよ」と琴光喜関を通じ仲介役に頼んだが、「金がないから別の現役力士から回収します」と言われた。現役力士に手持ちがなく、仲介役は元力士、古市満朝容疑者(38)から回収することにした。逆に古市容疑者から脅された琴光喜関は1月に350万円を支払った際、古市容疑者に「これ以上現金を要求しない」という念書を書かせたが、紛失してしまったという。



古市容疑者が再び脅し始めたのは3月の春場所中だった。別の仲介役を通じて連絡があり、大阪市内のホテル前路上で会うことになった。古市容疑者側には知らない男が付き添っていた。古市容疑者は「仲介役が琴光喜関を脅して1億3000万円要求していると聞いた。8000万円に値切ってやったから、自分に2000万円支払え」と真偽不明の内容の話を持ち掛けて現金を要求した。その後、古市容疑者と2人で会い、警視庁に相談したと伝えると、恐喝行為は止まったという。



■琴光喜関



「光喜を隠れみのにして野球賭博をしていた」。大嶽親方はそう話し「光喜を通じてやれば、おれの存在はないことになる。正直、ずるい気持ちがあった」と打ち明けた。



当初、日本相撲協会に賭博への関与を否定したり、仲介役に請求した勝ち金500万円が自分のものであると警視庁に伝えなかった点については「ごまかしていこうとも思ったが、心を痛めていた」とし、「光喜は黙っていてくれたが、自分が65歳の定年まで親方をして、光喜が解雇されたら悔いが残ると思ったので、正直に話してくれと頼んだ」と話した。



「うそをついてこのまま終わらせたら、光喜に全部かぶらせてしまう」と警察にも「真実」を述べた。琴光喜関とは「今でも連絡は取れるけど、取っていない」という。



■相撲界



「自分が言える立場ではないが、相撲取りは10代で入門し、先輩たちから『バクチは勝負勘を養う』と誤った知識を植え付けられた。そして当たり前のようにやっていた」と角界と賭博の関係について語った。その上で「教育してこなかった我々に責任がある。今後、自分の件を教訓にうみを出し切ってほしい」と語り、重ねて「力士にはもう一回チャンスをやってくださいよ。ゼロからスタートして、相撲好きな人は何百万人もいるのだから、みんなの意見を聞いて、これから相撲界はよくなってもらいたい」と願いを込めた。



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