べてらんずのブログではない(メモ帳です)

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三橋さんのブログへのコメント等をを記録

Amebaでブログを始めよう!
私は朝から戦慄しました…

一つは、久しぶりに三橋貴明のブログにて一次ソースが示されたからです。

記事タイトルはその名も『移民亡国論』
s.ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11884885609.html
『 【日本経済再生本部 「日本再興戦略」の改訂~改革に向けての10の挑戦~ 】

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/pdf/10challenge02shousaiJP.pdf

上記の
「 8.外国人が日本で活躍できる社会へ 」
の内容が凄まじいのです。
『【重要分野の新たな就労制度創設】

◆製造業 海外子会社等の外国人従業員の日本への受入れ
※技術等の取得のためのグループ内の短期転勤等、一定の要件を満たす場合に限定
【2014年度内に具体的な制度設計】

◆ 介護
①留学を通じて介護福祉士等の国家資格を取得した外国人の就労を可能に
【2014年内に具体的な制度設計】

②技能実習制度の対象職種としての追加も検討
【2014年内に結論】

◆ 家事支援 国家戦略特区において、家事支援人材の受入れを可能に
※家事支援サービス提供企業が雇用、地方自治体が管理 【速やかに所要の措置】』

来週の7月6日(日)、ホテルグランドヒル市ヶ谷で雑誌「正論」が主催するトークセッション「日本を移民国家にしていよいのか」が開催されます(すでに申し込み多数により、受付は締め切られていると思います)。

上記トークセッションに登壇される産経新聞の河合雅司氏が以前より警鐘を鳴らしていました
が、製造業の従業員はともかく
「介護」や「家事支援」となると、これはさすがに「外国人単純労働者」が日本に入ってくると判断せざるを得ません 。

しかも、高度人材でも専門職でもなく、
外国ですら食い詰めた人々 が、日本の「介護」「家事支援」という市場を目指して入国してくることになります。

何を言いたいかと言えば、 いつの間にか我が国は外国の「単純労働者」を受け入れることになってしまっているという話 です。

わたくしの記憶によると、日本国は外国人の単純労働者は受け入れない国だったはずなのですが、いつの間にか(何ら国民に説明がないまま)方針が転換されてしまっているのです。』


そう!私が旋律したもう一つは強調部分

国家資格が必要な介護福祉士は、単純労働と繰り返し明言してるではあませんか!!


吃驚しました(←三橋貴明氏の好きな表現)


わたくしの記憶によると、介護福祉士は専門性の高い職業のはずなのですが、いつの間にか(なんら根拠・出典が示されないまま)単純労働にされてしまっているのです


追記(7/1)

さて、実際はどうなのでしょうか?
主観で疑義を呈しては、内容証明が来るかも失礼なので、三橋貴明氏かつて教えて頂いたように

①定義を確かにする
②一次ソースを確認する
③比較・比率・推移で見る

という視点で検証したいと思います。

長~くなるので、流し読みして下さいw



先ずは『単純労働』とは?

色々ググッた限り、明確な政府関係からの定義はありません。
まあ、仕事の内容はケースバイケースなので当然といえば当然ですね。

就労ビザにおいても、仕事内容を説明し、納得してもらえるかどうかで決まる場合があるようです。

Wikipediaやコトバンクから定義すると

特別な技能・知識・経験・資格・能力を必要としない、誰でも出来る簡単な労働
となります。


では、介護福祉士の仕事はどうなのでしょうか?

先ずは主張を確認しましょうか

介護福祉士会の要望書より
長いので、赤字だけ着目して下さい

https://www.jaccw-carewel.net/jaccw_info_file/topics/236/0807_001.pdf
『 国民の介護を守るための要望書

私たち日本介護福祉士会は国民の介護を守るため以下のことを強く要望します。

(1)介護福祉士の資格取得方法の一元化を予定通り実行すること
(2)介護分野における技能実習制度(外国人)導入を行わないこと
(3)介護職員の社会的評価の向上につながる介護人材確保対策を行うこと

理由(1)
介護福祉士の資格取得方法の一元化を予定通り実行すること

介護保険法等で示されているように尊厳を守り、自立支援の介護を行うためには、高い倫理、十分なコミュニケーション能力、個別に応じた介護が出来ること等が必要であり、介護職員には高い教育と専門性が必要です。

これから迎える超高齢社会においては、質の高い介護福祉士や介護職員を養成して行く事が、介護保険制度の信用と安定化をもたらすものです。
介護福祉士の資格取得方法の一元化により、介護福祉士の質が担保されるとともに、介護福祉士の社会的評価の向上につながり、結果的に介護の人材確保に大きく貢献するものです。


(2)介護分野における技能実習制度(外国人)導入を行わないこと

現在、求められている介護ニーズは身体介護のみでなく、認知症への対応、医療的ケア、予防からターミナルケアなど幅広い介護が求められており、介護には一定の教育と専門性が必要であり、
単純労働ではありません
「社会福祉士及び介護福祉士法」の第2条の定義規定も、
「入浴、排せつ、食事その他の介護」から、
「心身の状況に応じた介護(喀痰吸引(中略)を含む。)」
と改正されているところです。
介護業務を単純労働と捉えて、技能実習制度対象職種に介護分野を追加し、外国人を受け入れることは反対です。
日本での介護人材確保策が十分行われていない状況で、労働力確保のため単純労働として、日本語にいるコミュニケーション能力や一定の介護技術がないまま外国人が介護分野に参入することは、介護サービスの質の低下を招き、国民が安心して介護を受けることも出来なくなる懸念があります。
また、安い労働力参入は現在の介護職員の賃金の低下を招き、更に日本人による人材不足は深刻化する恐れがあります

つまり、介護は対人援助サービスであり、十分な日本語能力とコミュニケーシヨン技術が必要です。
利用者とのコミュニケーシヨン、他の介護職員。他の専門職とのコミュニケーションが不十分であれば、介護サービスは利用者の意向に沿つたものにならず、外国人が介護職員に従事するためには、現在行われているEPA対応を必須条件として国家試験合格が最低条件とすべきです。


(3)介護職員の社会的評価の向上につながる介護人材確保対策を行うこと

介護人材不足対策は、介護職員の社会的評価の向上に資するよう、介護職員の処遇改善、労働環境の整備、介護職員のキャリアパスの構築などを国、行政、関係団体、経営者などが協力して行うことこそが求められるのです。


以上の理由などから、私たち日本介護福社士会は介護分野の技能実習制度導入に反対し、本来あるべき介護人材確保対策を講ずることと介護福祉士の資格取得方法の一元化を予定通り実行し、日本の介護を守ることを強く要望します。』

介護福祉士会は、単純労働ではないと明言してますね!

うーん。どちらが正しいのでしょうか?
三橋氏は、事実に基づいて論評する事には自負をお持ちのようです。

三橋氏が倉山満氏に出した内容証明より
(4)294ページの以下の記載
ア 『 経済評論家の三橋貴明など、よく名誉毀損の訴訟を起こされないものです。 』
イ 上記記載は、一般読者をして、 三橋が何ら証拠のない話をしばしば論じていると印象付け 、三橋の名誉を毀損します。』
と、係争中です。


三橋氏は、移民亡国論という本を出版し、大変売れ行きも良いようです。
移民に関する議論でテレビやラジオで主張を展開する可能性もありますし、ネットでは高い発信力をお持ちです。
Twitterだけでも五万人以上のフォロワーがいますからね。

福祉士会は、三橋氏の主張が不服ならば訂正を求めるべきでしょう。

という訳で、三橋氏、及びその主張を信じる方は介護福祉士会にウソを吐くなとクレームを、介護福祉士会は不服ならば訂正を求めてしかるべきと存じます。

お問い合わせ先はコチラ
www.jaccw.or.jp/toiawase/index.php

追記(7/2)

では、次は『比較』をしてみましょう。
三橋氏の認識における、高度な技能が必要な職業として、鉄筋工が挙げられます。

s.ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11658878061.html?
『 鉄筋工事の現場で働かれる鉄筋工の方々 は、何となく「単純労働」に見えてしまうかもしれませんが、実際には専門職です。
現実には鉄筋を結束するためには、複雑な工程があり、熟練すればするほど「良い仕事」ができます。つまり、「誰でもできる仕事」ではありません。
また、鉄筋工には「資格」があります(民間資格ですが)
鉄筋工に限らず、日本の建設関連の資格は大量にあり、全部覚えている人はいないでしょう。』

また、この記事中には三橋氏の単純労働についての見解が明記されてます
単純労働者とは、「特別な技能や経験を必要としない、誰でもできる簡単な仕事をする労働
者」という意味です。
とはいえ、現実には建設現場において単純労働者の需要がそれほどあるわけではありません。理由は、 全ての建設は(公共インフラの建設を含む)オーダーメイドであるためです。

先述の定義と同じですね。
つまり…
民間資格の鉄筋工は専門職だが、国家資格の介護福祉士は熟練されることのない単純労働

更に

要介護者への対応は画一的でよい
(オーダーメイドではない)

という認識なのではないでしょうか?

うーん…私はとてもそのようには思えません。



次は、資格の難度を比較したいと思います。

他、追記予定
政府の介護についての成長戦略の内容

・一部の家事支援

について書きます(更新時期未定)