■弁理屋の書評-ryoma


土佐勤王党が吉田東洋を暗殺~竜馬脱藩。


武市半平太一味の土佐勤王党が、参政吉田東洋を暗殺。

土佐の幕末は、ここに始まった。


その頃、竜馬は親幕土佐に見切りをつけて脱藩をする。


いよいよ、おもしろくなってきた。




■弁理屋の書評-ryoma


竜馬、江戸の小千葉道場で剣術修行を開始~黒船来航。


司馬遼太郎シリーズでよく見かける謎の剣客が、

幾度となく竜馬の前に現れ、内容がとても魅力的。


第一巻で、黒船来航の話が登場するが、まだまだ幕末は動き始めていない頃。


薩摩藩および長州藩など皆が、倒幕(内乱)へ躍起となる中、

唯一、竜馬だけが徳川幕府制度に見切りをつけて、

新しい日本の形成に走り出す。


■弁理屋の書評-ryoma


大河ドラマ『龍馬伝』および司馬遼太郎『竜馬がゆく』を読むために、

時代背景や人物関係の予習も含めて読んでみました。


感想としては、坂本龍馬よりも時代背景の説明が多かったような気がします。

それだけ坂本龍馬に関する資料が残っていない事を物語っているのでしょうか?


では、いったいなぜ残っている資料が少ないのか?



坂本龍馬と明治政府に深い関係があるのではないか?と

私自身、勝手に想いを巡らせてしまいます。


この書籍を読んではじめて知ったのですが、

坂本龍馬が起案した「船中八策(せんちゅうはっさく)」は、

明治政府が発表した「五箇条の御誓文」と酷似している点が気になります。


あの血で染まった内乱(幕末)の中で、坂本龍馬が暗殺されたのが本当に残念です。

剣や武器による武力倒幕よりも新しい日本にどれだけの人が目を向けられたのでしょうか?

坂本龍馬が生きていればどんな時代になっていたのでしょうか?


歴史に「たられば」はありませんが、

坂本龍馬が想い描いた"新しい日本"は、本当に明治政府が作った"日本"なのでしょうか。


坂本龍馬は、やはり謎が多い、魅力のある人物である。