同 郷 | 「窓辺の風景」 ・・・喜・想・哀・楽  

「窓辺の風景」 ・・・喜・想・哀・楽  

かけがえのない大切な時の流れ・・・
心の窓を開いて望む一瞬の風景を、優しい言の葉で綴ります。


このところ曇天続きで、今日はとうとう雨になりました。週末はもっと寒くなるとの予報が・・・(><)

我が家の暖房器具は、ファンヒーターひとつなんですよ。エアコンは故障してるし~~、電気カーペットは

苦手で、炬燵はダンナや息子達がそこから動かなくなって寝てしまうのがわかっているので、もう何年も

出していません。居間とキッチンはそこそこ暖かいのですが、ひとたびドアを開けてトイレやお風呂に

行こうとすると、もう別世界(笑)どエライ温度差ですよ~~(**)

北海道や東北の極寒を思えば、なんのこれしき・・・・ああ、でもやっぱり南国人は寒さに軟弱ですう 汗



さて先日のこと、故郷天草の出身で今は福岡在住の皆さんの集まりにお誘いをいただき、茶話会に

出席させていただきました。集合場所の某ビル1階フロアでは、「天草陶磁器展」が開催されており

主催者曰く、まったくの偶然だったそうですが、知人でもある窯元の作品も展示してありました。

隣接のカフェスペースに、20代から60代までの老若男女10数名が集い、自己紹介を聞いていると

懐かしい地名が次々に飛び出し、ちらほらと混じる方言にも、つい笑みがこぼれてしまいます。

中でも、テーブルの向かいに座った男性は、お話の具合からどうも私の1学年下の後輩にあたる方でした。

中学・高校が同じだとわかり、「〇〇さんって、知ってます?」「はい、知ってますよ。家が近所でした。」

そこから、同級生をはじめ先輩後輩や、先生方の名前が出るわ出るわ・・・・そして、Nさんのいちばん

仲の良い友達が、当時所属していた弓道部の後輩Tくんでした。ひょえ~~~、なんちゅうご縁でしょう?!

「カレも、こっちにいますよ!」と、さらにビックリ 目

まあ、このあたりまでは同郷で近い年代ならばあり得る話ではありますが、その先がまだあったのだっ !!

Nさんは現在は自営業とのことですが、数年前までは中学校の先生だったそうな。元気よさげな男の先生

ですから、当然のことながら部活の顧問もしておられたはず・・・。はいはい、男子バスケの顧問ですってよ。

おそるおそる赴任しておられた中学校をお尋ねすると、ほお!知ってる校名ではあ~りませんか?!

「もしかして、〇〇先生ってご存知だったりします?」 うちの息子(三男)がお世話になった顧問の先生の

お名前を口にすると、「はいはい、よう知っとりますよ。飲み仲間ですな。」 あ~ららららら~~(^。^;)

小学校のミニバスで鍛われたS先生も、中学校の時のT先生もK先生も、高校の顧問のY先生も

ぜ~~んぶお知り合いなのでした~~(汗) さらに、息子が中2の時に出場した新人戦の市大会で

屈指の強豪チームと対戦した際の審判を務めていらしたことまでわかっちゃいました。なんなんだ、これは?

ひょっとすると、高校在学当時にもなんらかの関わりがあったような因縁の糸が????

これまで、中学や高校の同じ学年で集まる同窓会には出席したことはあっても、学校単位の大規模な

同窓会には顔を出したこともありませんでした。でも、こうして同じ学び舎や同じ街で過ごした人々との

ふれあいもまた、一味違った魅力もあり、今後は各地に組織されている県人会のような集まりにすることを

目的ともしておられるようです。学生時代の友人も、地元ばかりではなく関東関西に移り住んでいる人も多く

連絡も年に一度の年賀状程度になってしまっていたり、やはり結婚して子育てを通じて知り合ったママ友が

最近では最も親しい間柄になっていたりしますよね。そんな中で、あらためて同郷の方たちとご縁を

結ばせていただけることは、なにやら親族が増えたような錯覚も感じてしまいます。

天草は、キリシタンの島として観光産業にも力を入れており、イルカウォッチングなどでも人気を集めては

いますが、地元の居住地区の衰退はとても寂しいものがあります。私たちが住んでいた頃の街なかは

アーケード商店街にも活気があり、お祭りも賑わっていたものですが、今ではシャッター通りと化し

郊外に出来た大型ショッピングセンターには人の集まりもありながら、中心部はひっそりとしています。

今回集まった方たちの中には、地元と福岡を行き来して情報発信やPRに力を入れているという男性も

いらっしゃいました。故郷を離れてしまった私たちにも、なにかお手伝いできることがあるのかもしれません。

初対面(たぶん・・・)ながら、すっかり旧知の仲のように話がはずんだNさんは、さっそく後輩のTくんに

連絡を入れたらしく、当時おそらく彼らの代の部員の中では最も口うるさく怖い存在であったはずの

ままごん先輩が同じ空の下に暮らしていると聞き、きっと顔をひきつらせたことでしょう(笑) 

ふっふっふ、近いうちにNさんがTくんを誘った飲み会の場にこっそり押しかけて、もっと驚かせてあげようっと!



この年末年始、結局お墓参りにも帰れないままになっている我が家。なんとか家族で休みを合わせて

懐かしい風景に会いに行ってこようと思います。