Browning 2 iron

近い親戚のある組織での殿堂入りお祝い親族会に行ってきた。自身にとっては近しい親戚でも、表彰された本人が記録していた膨大なその足跡資料には、その業界では今をも時めく名前が名を連ねる。やっぱり、表彰されるだけの歴史があるのです。何年かぶりに顔をあわせる親族もあるものの、髪色や量の変化は当たり前、曖昧な記憶も鮮やかによみがえるし、時を経て解禁になる話も多数あるもの。血縁ということですなぁ。

歴史と血縁、無理やりこのブログにテーマをはめ込むなら、ブランドの信念、哲学の歴史や一貫性。公式な記録にブランドネームを残すものには、もちろんそんな功績があるのです。ちょっと無理やりか。

で、ブローニングを持ち出して、一定のスタイルをして、ブローニングタイプと言わしめたモデルを観察してみる。ってぇことで、このブログでは、観察した結果と、振り回してみた感覚に大きなギャップがあることはいつものこと。それは、デザインされた機能を読み取れていないということだし、その機能を使いこなせていないという事実でもある。
Browning 2 iron
よく使う言い訳的コメントには、視覚的にそう思わせる演出があれば、機能的な背景がなくてもそう打ててしまうことがあるってこと。このブローニングは、見た目が特徴的であるゆえ、まさしくそう見えるところがあります。それは長くて低いフェイス。実際に数字を測れば、その高さが3センチ程度であったことで、低いという感覚は事実なわけです。

ただし、長いという点においては、それはまさしく目の錯覚だった。こないだのリンクスと並べてみても、アドレスした景色に違和感がない原因は、ブレードの長さが、オフセットのある周辺重量モデルと変わらないという事実。ま、そんなことを言ってもね、隙間に行ったレンジのイメージでは、フェイスのどこで打てばいいのかわからなかった。それに当たったと思われるときの5番アイアンの様な出球。まだ訳が分かっていない。
Browning 2 iron
なんかおかしいと思ったときには、専門的な数字や知識を頼るのです。ってぇことで、ヴァモノスさんへ持参してみました。

見た目でパターだねぇ、ってぇことなんですが、アドレスしてみた時の違和感の無さには感心されるもの。で、測ってみれば、バランスはD1、長さは39インチ。重さは431gもあります。アポロのレギュラーシャフトは振動数で315。ってぇとこれは二鉄のシャフトとしては硬いよねぇ。ロフトは23度で、ライ角は59.5度。ある意味一般的な数字も読み取れるものですが、古いモデルとして重くて硬いのは標準的ともいえるんでしょう。ただ、二鉄として430gは自身の持ち物としても、ちと重い。ゼクシオのU7と同じロフトてぇことで、出球の高いのはそんなこともありかと思わせるのですが、現代ユーティリティーのように、重心深度は深くなさそうだし、いわゆる現代アレンジは受けているわけじゃぁない。
Browning 2 iron
ソールを見れば、ヒール側がすんごく薄くって、トウ側には末広にウェイトが寄せられ、ヘッドの返りを強く意識されたデザイン。トウから見るヘッドの景色は、まるで正三角形、三角おむすびです。

でね、グリップを吊るして、同じ支点から糸を垂らして静的な重心を探してみるのですが、そのポイントはかなりヒール寄り。その辺りでも打ってみたけど、打点はそこじゃないよって話で、ボール弾きの感覚で打点を探してみるのです。旅館によくある孫の手スタイルで、肩たたきのボールがゴルフボール状のゴムの道具があるじゃないですか。あんな形の小さいもんで、ゴルフボールは本物。孫の手部分はしなる素材で、ボールをトントンとフェイスに当てて感覚的に弾きの良いところを探してみる。

そんなアナログ方法で観察すると、意外と弾く範囲が広いんですな。スコアラインセンターを中心に3センチくらいの幅。でも感覚を研ぎ澄まして、最も弾くであろう部分が赤ベンでマークされた点だったわけです。
Browning 2 iron
一般的なプロモデルならソールから2センチ前後の高さのところですが、このブローニング、1センチちょいのところだった。2センチだとはみ出ちゃう。でも、もうちょいトウ側のフェイスからはずれそうな部分もちゃんと当たったよってな話で、その辺も叩いてみれば、確かに悪くはない。ただ、意図された重心ではないので、距離は出ないだろうとのこと。

アナログ的な観察ではありますが、ブローニングで打つならこの辺りでという打点が、やっと見えてきました。ま、シャフトからの位置としては周辺重量モデルと変わりませんが、高さは断然低い。するってぇと、その打点にボールの赤道を当てようとすれば、イメージとしてはかなりトップみたいな気がするんですよ。

一般的なプロモデルで、気持ちの良いところにボールの跡がついている時って、やっぱり打ち込んでみた結果。まぁ、間違いなくこのモデルではスイープでトップ気味に打つというのが正解なんでしょうな。もしかして胸のすくような打感が得られなかったのは、スポットがでかくて、ぼやけているからってぇ可能性を残しながらも、まだまだ楽しめる奥がありそうだ。

まぁ、隙間じゃないレンジでやってみましょ。