ゲームなんて・・・

ゲームなんて・・・

今日届いたゲームや過去の良ゲー・埋もれた名作なんかを紹介していきます。

Amebaでブログを始めよう!


Xbox360で配信中のインディーズゲーム『メゾン・ド・魔王』をご紹介。


寝る前にちょっとだけやって寝ようと思いきや・・気が付いたら深夜になっている。
なぜか癖になる。
凶悪な時間泥棒。

そんな完全にダークホースだったこの『メゾン・ド・魔王』の魅力を自分なりに解説しようと思います。


まず基本はタワーディフェンス系のゲームです。
それにアパート経営の要素をプラスした内容です。


プレイヤーは【さえない魔王】になってアパートを経営し、
手駒となるマモノ達に住んでもらって魔王を滅ぼそうとやってくる人間達を撃退していきます。

マモノ達は、種族によって〈接近戦タイプ〉と〈中距離タイプ〉と〈長距離・超長距離〉が決まっていてそれぞれ物理攻撃か魔法攻撃かも決まっています。

数値化されているステータスは(攻撃・魔法攻撃)(物理防御)(魔法防御)の3種類です。

プレイヤーは次々やってくるマモノ達の種族やステータスを見ながら空き部屋の数や場所、現在の居住マモノの種族などを鑑みて入居希望のマモノを取捨選択していきます。

割とシンプルなタワーディフェンス系です。
複雑なコンボやスキルなんかも無くて誰でもすぐにプレイすることができます。


アパート経営パートは、まず家賃を決めて入居マモノを待ちます。
安い家賃じゃないと入居してくれない種族や種族間で仲が悪いマモノ達、家賃を滞納しやすかったり、滞納したまま夜逃げしてしまったりといろいろなドラマが有ります。

入居マモノが決まったら要望を聞いてあげましょう。
寒いから暖房が欲しいとか仕事に使うからPCが欲しいとか、家賃を滞納しているくせにラジカセが欲しいとか好き勝手に要望してきますww

要望を叶えてあげると、
満足度が上がりステータスにプラス補正がかかったり、魔王に対する信頼が上がり上位種族が入居希望してきたりといった良い事が起こるのです。

こうして入居マモノとの信頼関係を築き、アメと鞭を使い分けながら攻め寄せる人間達を撃退していきます。

もう一つ大事な要素が有ります。
マモノ達が今なにをしているか、各マモノを選択すると一言説明が入ります。
この一言説明が実に軽妙で『メゾン・ド・魔王』というゲームをただのタワーディフェンス系と一線を画す
「なぜか癖になる愛すべき作業ゲー」へと昇華させているのです。

このゲームは格好よろしい勇者やナイト、戦士や魔法使い達を主人公側にせず、敢えてキモカワイイマモノ達を主人公にし、その独特なゆる~い味のテキストで人間臭く仕立てあげ魅力を付加しています。

長い間苦楽を共にしたマモノが就職し昇進して、恋に落ち、やがて子供を授かり二世代で魔王に貢献してくれる様子に愛着が湧かずにはいられません。


システム面でも特筆すべき点があります。
それは《掲示板システム》です。
今僕が勝手に命名したんですがf^_^;
この掲示板システムはイベントを掲示板に掲げることでそのイベントが始まるというもの。
基本的にこのやり方でメインストーリーは進みます。

この《掲示板システム》の優れている所は、
完全にプレイヤーがイベント進行を管理できる点です。

このことによって戦闘したくない時はアパート経営に専念したり、ここぞという時にはセーブしてから難易度高めのクエストに挑む。なんてことが可能なのです。


インディーズゲームといっても痒い所に手が届く丁寧なつくりでストレスを感じる所がほとんどありません。
ぜひこの人間臭いマモノ達のドラマチックな一生をのぞき、一喜一憂してください。


ただ実績はありませんので、あしからず・・・


ノーラと刻の工房クリアしました。
一応ノーマルEDと真EDとシルカEDをクリアです。

アトリエシリーズを作った吉池氏と世界樹の迷宮の絵師さん日向氏のタッグで話題を呼んだ本作。
さらに音楽はワイルドアームズシリーズ等で有名な、なるけみちこさん。
結構豪華な顔ぶれです。

時を操る術、導刻術を扱う少女ノーラと町の人々との3年間の交流を描くRPG。
結論から言うとなかなか良かったです。良げーでした。

<良い点>

・テンポが良い。Ⓑボタンで戦闘もイベントも高速化するのでノンストレスでした。

・ゲームデザインがやりたい事・やらせたい事がはっきりしていて潔い。
 ボリュームは少なめで、美麗ムービーが流れる訳でも無く、
 できる事やる事は意外と少ないけど思いついた事をどんどん足して
 ぐだぐだになるよりずっとゲームしてました。
 
・マップ移動では日にちは過ぎず、材料採取や加工・導刻に
 日にちを費やすので把握しやすかった。

・なるけさんの音楽が良い。さすがの一言。

・ドット絵のキャラがチマチマよく動き楽しい。セリフも多くよくしゃべる。

<悪い点・次回作に望む点>

・アイテムソートの使い勝手が悪い。悪すぎる。
 他が丁寧なつくりなだけにここの完成度の低さが際立つ。
 せっかくレシピを手に入れても探すのが一苦労。
 アイテムの数が少ない序盤はまだ良いが終盤は本当にイライラする。
 なんせ「あいうえお順」すらない。
 図鑑では「あいうえお順」に探せるのに
 作成時にできないのがイミフ。
 クリアまでやっても何の順に並んでるのかわからなかった。

・EDが複数あり一回のプレイが10時間弱ということもあって、
 周回前提のゲームなのに引き継ぎ要素がお金だけなのは
 周回するモチベーションが保てない。
 レベルやレシピ(レシピが無いと組み合わせを知ってても作れない)
 が戻るのは許せるが攻略に関係無い家具や図鑑も戻る
 のはストレス以外の何物でもない。
 特に図鑑はタイトル画面から見れる図鑑では
 オープンになってるのにゲーム内では?マークになっており、
 前回のプレイで作ってない物を作って図鑑を埋めようとした時に
 かなりの弊害。

・自分の部屋が狭い。せっかくアイテム作成の道具や家具、壁紙など
 をカスタマイズできるのに狭すぎて物が置けない。


と、こんな感じです。
悪い点としてあげた所に致命的な所は無く、むしろ全体的に良いゲームだっただけに惜しい・もったいないといったような所が多いです。
次回作がもしでるなら改善を期待して予約して買ってもいいと思わせるゲームでした。