どうも、ダンスの仕事がテレワークにならないか色々考え抜いた結果、ほぼほぼ無理だと悟った江波戸です。

 

ブログをご無沙汰してしまいましたが、皆さんお元気でしょうか?

僕は完全に社会復帰に遅れを取っています。

 

久しぶりに電車で隣に人が座ったことにめちゃめちゃ違和感を感じました。人間の慣れは怖い。

 

 

今日は「失敗の科学」と言う本を参考に「ダメな失敗」と「良い失敗」の差について書いていこうと思います。

 

始めに多くの人は失敗と聞くとネガティブに思いがちだけど「失敗なくして成功なし」は本当に良くできた言葉だなと思います。

この言葉は要約すると「失敗=学び」

 

そう、月並みな言葉ですが失敗は成長や発展する為に勉強する最大の機会です。

そして自分が失敗したことから学ぶのも大切ですが「人のふり見て我がふりなおせ」で人の失敗を知って学ぶことの方がより大切と言う事です。

 

何も小難しい話ではなく、例えば「つるつるスベル床」があって僕が派手にコケたとします。

しばらくしてあなたがそこを通ったとき同じように派手にコケます。

僕があなたに床がスベルことを伝えるか、看板で「ここスベります」と書かれていれば回避は出来たはずです。

 

大切なのは「失敗した情報の共有」と「失敗から学んだ対策」です。

折角先に失敗してくれてる人がいるのだから、自分が同じ失敗をしない為にはどう学び考えて新しいことに向かえばいいのか?が書かれている本が「失敗の科学」です。

 

「失敗の科学」の序盤では、医療業界と航空業界の発展の差について書かれています。

2つの業界で共通しているのは「人の命を預かっていて失敗が許されない」と言うことです。

 

ですが、アメリカの医療では1999年当時100万人が医療過誤によって健康被害を受け12万人が亡くなっているのに対して、航空業界は240万回に一回の割合でしか飛行機事故が起きていないと書かれています。

 

単純に比べられるものではありませんが、それぞれ過去とミスと比べて医療ミスが一向に減らないのに対して、フライトのミスは極めて少なくなって安全になったと言う差があります。

 

何故かと言うと「失敗に対する向き合い方」が決定的に違います。

先ず医療ではミスをした人が責められますが、航空業界では故意でない限りミスをした当事者が責められることはありません。

そしてもう一つ医療では「失敗」が個人の事として可視化、共有されないのに対して、航空業界では「フライトレポート」や「ブラックボックス」などがあり、「失敗」を全航空会社が閲覧できますし、事故が起こったときは原因から対策まで第三者によって瞬時に調査検証されると言うシステムがとても整っています。

 

一番大切なのはどうあれ「同じような失敗が起こらないこと」

 

その為に、失敗した人を一概に責めてしまうと隠蔽体質に繋がるし、失敗の原因も不明確なまま放置され続けた結果、同じ失敗が起こってしまう。と言う致命的な欠陥になってしまいます。

 

なので、アメリカだけではなく今も世界中で同じような「医療ミス」は実際起こっています。

よくニュースで事故などの被害に遭われ遺族の方が「二度と同じことが起こらないように」と言われていますが本当にその通りで、その出来事から学ばなければ失敗は全くの無駄であり、本当の原因が分かっていないと同じ失敗をすることになります。

 

僕も同じですが、誰でも失敗の原因が自分にあるとは思いたくないですし、自分の都合の良い方に事実を歪ませてしまうのが人間の心理です。なので先ずは失敗を「マイナス」として考えるのではなくて、学びとして「プラス」に考えていかなとなかなか実践は難しいかな。

 

失敗の本当の原因が分からなければ、解決していないしまた同じことの繰り返しです。

失敗は挑戦した結果ですし、失敗したくないから色々な人から学んで考えて対策はするし、その繰り返しで少しずつ成長していければいいなと思っています。

 

ミスを大声で「ミスった!ごめん」と言える人はやっぱりカッコいいし、偉くなってもそういえる様に心がけたいです。

 

 

 

ではでは、今日も笑顔ある

素敵な一日をお過ごしください