昨日の朝日新聞東北版「スポーツ人物館」羽生結弦選手の特集です。

asahi.com みちのくワイド「スポーツ人物館」http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000431011300004

音楽性輝く新星課題は体力
2010年11月30日
なんて普通な毎日-hanyuu

 ●フィギュアスケート・羽生結弦(15)=東北高

 やわらかく、しなやかに。長い腕と足を生かし、銀盤を舞う15歳。2014年のソチ五輪出場に期待がかかる男子フィギュア界の新星だ。

 今季から、クラスをジュニアからシニアに上げた。デビュー戦となった10月下旬のグランプリシリーズNHK杯のフリーでは、男子のトップ選手が飛ぶ4回転トーループに成功。バンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔選手らが出場する中、表彰台まであと一歩の4位と好スタートを切った。

 仙台市出身。姉の影響で4歳からスケートを始めた。身長は高くないが、細身の体はすらりと高く見せる。柔軟性が高く、男子では珍しく体を反らすイナバウアーもできる。

 仙台市立七北田中2年の時、全日本ジュニア選手権を史上最年少で制覇し、昨季の世界ジュニア選手権で優勝。小6から指導する阿部奈々美コーチは、音楽表現力の高さとともに「向上心が高く、自分自身で目標を立てて進める」と評価する。

 その感覚は、とても繊細だ。演技に入る前、顔の前で手を十字に切る。祈りのしぐさではない。体の縦の軸と、両肩の平行線を意識するため。「試合の翌日も滑る」と話す通り、少しでも感覚が鈍らないように毎日のようにリンクに立つ。就寝前には演技で流す曲を20分聞き、自分の滑りを頭の中でイメージして曲を体に染み込ませる。「曲のストーリーを体で伝えられるように。体から音が出るような感じにしたい」

 シニアで痛感したのは体力。フリー演技が30秒延び、4分半になった。NHK杯は「疲れでプログラムに集中しきれなかった」。11月下旬のロシア杯では4回転に失敗し、7位。「4回転はシニアとジュニアの境界線。安定して決められる体力をつけたい」と練習に励む。

 リンクを出れば「普通の高校生と変わらないです」と笑う。移動中はJポップを聴く。人気バンドのミスターチルドレンやバンプ・オブ・チキンがお気に入り。「スケートに出会っていなかったら、野球少年だった」と言う。「赤が好き」という理由で、小さいころから広島カープのファンだ。

 周囲の期待は高まるばかりだが、本人は冷静に先を見据える。「ソチまであと4年ない。まず自分にしか表現できないスケートを」(篠健一郎)

 ◇はにゅう ゆづる:今春進学した東北高の先輩で、トリノ五輪金メダリストの荒川静香も通っていたアイスリンク仙台(仙台市泉区)が練習場所。日本スケート連盟の特別強化選手に指定されている。170センチ。53キロ。

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まだ15歳ですが、いろんなエピソードを聞けば聞くほど、常にあまりにも冷静で驚きます。
彼の演技構成はジャンプは4回転や2度の3A・3LzなどすでにシニアのTOP層と同等レベルですし、質も高い。
その上メンタル面でもTOPアスリートの資質を存分に持っています。
本当に問題は体力面だけの気がしますが、
これから大人の身体が出来上がってくるでしょうから、克服するのは時間の問題だと思います。

現在の3強はさすがに強すぎてすぐに追い抜くことは困難かもしれませんが、
確実にソチではエース間違いないですね。
じっくり大切に育ててほしいです。