プロ野球<舌口球> -676ページ目
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舌口球①   ~恥ずかしながらも永久に名を残す2人の投手 その1~

「2007年最大の珍記録は? と聞かれたらどう答える?」


”さあ、いろいろありましたから・・・”


「オレなら吉井里人(オリックス)の恥ずかしい、史上2人目の1イニング被本塁打2本をNo.1にあげるよ」


”ええっ、1試合じゃなく1イニングで2発も食ったの?”


「そう。4月1日の楽天戦だったな。3回裏、まずフェルナンデスに120mの一発を食って吉井はガクッ。

そのあと2四球やヒットで満塁にされ、こんどは山崎武に125mの本塁打を食ってガッカリだ」


”打った方をほめるべきか、打たれた吉井をだらしないと責めるべきか(笑)”


「それはどっちでもいいのだが、プロ野球70年、1イニングで満塁本塁打を2本も打たれたのは、1996年の金森隆浩(中日)以来2人目だから、吉井は胸を張っていいと思うよ(笑)。決して自慢できる記録ではないが、こんな珍記録は作ろうたって簡単にはいかないんだから」


”それはそうだ。これで吉井の名は永久に残るってもんで”


「そういうこと。この試合で吉井は負け投手になったんだが、コントロールが定まらず、2本とも失投だったといっていた。まあ、41歳だし力の限界だったのかもな」


”そういえば吉井は、その後ロッテに移籍したんですよね”


「そう。6月28日、平下晃司との交換トレードでね。でも、そのロッテではあまり出番はなく、結局2チーム合わせて1勝9敗」


”それでユニフォームを脱ぐことになったんだけど、吉井は大リーグのマウンドにも立ったんだし、42歳までよくがんばりましたよね”



「ところで、1試合とか1イニングではなく、1年で満塁本塁打を一番多く食ったのは誰だか知ってるかな?」


~~ つづく ~~






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