西側諸國の片隅で … 第二編 (I'll Never Make A Saint Of You )
明け方 小鳥達の戯れに目を寤ます
やわらかな陽射しが部屋を照してる
だけど 心身共にゆとりがない
慌しい現実の中 溜息が床に零れる
働けど働けど男達は老いてゆく
國は豊かになる一方だというのに…
カネが有ればすべて解決すると信じるべきなのか --------
西側諸國の片隅で 小鳥達の囀りに耳を傾けることも忘れ
世界を泯ぼそうとする兇悪な思想を利用し 利用され
来る日も来る日も米を研いでみる
そう 数え切れぬ頬杖と共に --------
こんな世界のどこへ天使がやって来るというのか?
明け方 小鳥達の戯れに起こされる
やわらかな陽射しが部屋を充してる
だけど 心身共に余裕がない
ここでの暮しが在り来たりの今 ただ 床に溜息を墜す
尽せば尽すほど女達は太ってゆく
まるでこの國にSEXを拒まれたかの如く
鐚に目が眩むほど生きている実感を味わうこともできないのか --------
西側諸國の片隅で 新緑の息吹に感奮することもなく
四季を通して自らを滅さんばかりに他人を非難し 非難され
来る日も来る日もエンジンを蒸してみる
そう 数え切れぬ頬杖と共に --------
こんな世界のどこで聖者が行進するというのか?
飽食の時代といわれた80年代 我々は 豆畑に墮ちてきた天使
を見たと思っていた
そして 惰性で徒いた90年代……辿り着いた新世紀に 國は翼を失っていた
taken from “BAD LIFE
”
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“ You'll never make A Saint Of Me ” ♪
from The Rolling Stones No Security