THELMA&LOUISE
久々に観た。DVDまで購入して何度も何度も繰り返す程、大好きな映画だ。
いつ観ても色褪せることのないこの映画に、昨日も心がじわ~んとした。
初めて観たのは十数年前。感覚的に「この映画良い!」って感じた。
何が私を惹きつけたのかは、度重ねる毎に気づいていく。
映画の内容に沿った変改は望まないが、登場人物の情意の移り変りを見ていると爽快さを抱く。
覆われていた殻に突如空いた穴に手をかけ破砕し、青い空気を吸い込んだような。
自身を優美に見せなければと必死だった若い頃の私には、その変化が羨ましく見えたのかもしれない。
映画ほど重たくはないが、何かしら自分の殻を打ち破りたいと常に望んではいる。
歳を重ねて、以前のように己を着飾ることは減り、素直な自分をさらける事ができるようになってきた。
が、一挙手一投足に、「本当にそれで良かったのか・・」と後々思考を反復している事がある。
これは殻を破ってスッキリした自分を演出しているのであろうか。それとも、一度起こしてしまった行動、一度吐き出してしまった言葉はやり直しがきかぬと、半ば「諦め」へと帰結するのか。
このように、何かを投げかけてくれる映画なのだ。
この映画の中で、最も印象に残る言葉がある。まさに望んでいる言葉なのかもしれない。
「 I feel awake 」