既製品じゃ物足りない -5ページ目

夢心地

$既製品じゃ物足りない

2A 油彩•キャンバス 65×53cm 2003年制作

『時は流れて時計は止まる』

ぬるい空間をイメージしました。
時が経つのはごく普通の事ですが、
一度作品にすると
その中の時間は
永遠に止まります。
閉じ込められた時の中で
ぬるく濃密な空間に
永遠に在ると
きっとモチーフ達の
ざわめきが
聞こえてくるかも知れません。

どっか遠くへ

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どこまでも、逃げる旅 コラグラフ 90×60cm 2002年制作

『手と手を取って、非日常へ』

                                               
何かから逃げる事は
本能のような気がします。
逃げて逃げて、次が行き止まり
そしたらその時
立ち止まって考えてみる。
そこで初めて正面から
向き合うのではないでしょうか。
その方がリアルな日常を
正確な判断力で
見る事になるのではないでしょうか。


シンプルで、複雑

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Where is there love? コラグラフ 28×14cm 2003年制作

『私の中にスキマがあるのに
        そのスキマは誰かを拒む』

生きていれば、
毎日少しずつ形を変えて
私達は生きています。
自分の中のスキマも
日々変わっていきます。
その日その日で変化する
スキマを埋めてくれるモノ、
それは好きな事をするとか
美味しいものを食べるとか
でもそれでは一時しか埋まらないので
自然と人との繋がりを求め、
行動します。
人はお互い譲り合わなければ
スキマを埋める事は出来ません。
一見難しそうに見えますが
それはシンプルな
生きる価値なのかも知れません。

コミュニケーション

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歪み 水彩•紙 29×21cm 2002年制作

『元々違うものなんだから』

違う環境、違う思考。
ひとは十人十色で
そんな中から友人、恋人に
出会っていきます。
必要なのは
相手を受け入れる事。
その容量で
親しさを深めていきます。
自分の事を知ってほしいというのは
相手の事を知る、
それが親しさであり
自分の事だけを押しては
遅かれ早かれ絆は作れないと
私はそう思えます。
当たり前だろうけど
すごく難しくて
でもシンプル。
きっと“わかろうとしている”では無く 
自然に付き合える、
コミュニケーションとは
自然体が要だろうと
考えています。

朝に眠る

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惜夜記 コラグラフ 80×80cm 2003年制作


『黒の中で波打ち際の砂浜で遊ぶ
 白の中で委ねて巣の中で眠る』

夜の始まり、
夜明けのけだるさ、
でも毎日日は昇ります。
当たり前の時間の流れは
幾度も繰り返し、
やがて命有るものは朽ち果てる。
時々考えますがやはり怖い。
終わりある悲しさ、
その先の未知なる不安、
しかしそれは世界からの解放でもあります。
やっぱり怖いですが、
今ここにいる事、それだけが
生きている証なのかも知れません。