作者→渡航

イラスト→ぽんかん⑧

2019年11月19日発売。

 

 

 

 

散々延期を繰り返してきた本作。

この作品は好きだが、発売日という約束を幾度となく破る作者渡航先生のことを私は嫌いである。

異論は認めない。

 

まあそれは作品の感想と関係ないのでw

 

とりあえず今回の14巻は最終巻。

綺麗な着地点だし、雪乃の告白(超ネタバレなので白文字)もすごくよかったし、ラストシーンとしては一定の満足をしているのだが、大きな不満点が一つあるせいで、どうにも良い印象を抱けない最終巻になっている。

 

陽乃の鼻をあかすシーンが何故ないのかが理解できない。

 

数巻前から陽乃の言動にフラストレーションが溜まっていた。八幡たち3人の関係を共依存と断じるところとかその最たるもの。

どのあたりが共依存なのか全然わからなくて、偉そうに何言ってんの?とずっと思ってて。

最終巻ではどう陽乃に対して手を尽くしていくのかなーと思ったら、陽乃に対してはほとんど何もしないし…。

 

最終巻でも陽乃がいろいろ口を出すシーンがあって、読むことを挫折しそうになった…。

 

最後まで読んで面白かったとは思ったけど、この不満点が僕の作品全体の評価を落とすことになった。

ラストシーンはとても綺麗で良かったけど、モヤモヤ感が捨てきれず、この評価に。

 

何かもうネタを入れる余地がないほどイラっときた最終巻だったぜ!!!

 

次の短編集に期待することにするよ…。

 

評価→☆☆☆(五段階評価)

 

それにしても、最近ラノベ読めてなくてツライ…。

仕事の帰り等に電車内で読むのがいつもなんだけど、帰りに体調悪かったり、疲れ切って電車で寝てしまったりで、全然読めないw

 

家ではここ最近までペルソナ5やってたしな!

 

でも頑張ってラノベ読む時間を作るよ、ママン…。

もうすぐ発売するMF文庫J新人賞の最優秀賞を受賞した「探偵はもう、死んでいる」(二語十著 うみぼうずイラスト)の推薦コメントを寄稿させていただきました!

 

「探偵はもう、死んでいる」公式ページ

 

 

 

 

他に書く人がいなかったのか?非常に光栄なことに依頼をいただきまして。

事前に原稿を読んでコメントを寄稿するなんて経験は初めてだったので、どんな風に書けばいいのかな~と手探りで書いたらあんな感じになった。

スマンカッタ…。

 

でもほんと~に面白いから買って!!!

書店によってはもう店頭に出ているはずなので是非。

 

売り上げに応じて僕にお金が入るわけではないのでご安心を。

 

あ、お勧めのラノベでもあれば是非教えてください。

長らく更新停止期間が続いていましたが、今後更新を継続していきたいと思っていますので、よろしくお願いします!

作者→伏見つかさ

イラスト→かんざきひろ

2019年11月9日発売。

 

 

 

 

正直前巻はつまらないとまでは言わないまでも、ストーリーが薄く満足度が低い内容だったが、その分今回は異様に面白く感じた。

 

ただ、そういう言い方をするってことは…わかるな?

 

かつての圧倒的な面白さはない。

 

今巻はエルフがいかにして主人公を堕とすかがメインストーリーだが、それよりもエルフと紗霧の友情ストーリーに目が行く。

二人の友情にグッとくるものがあるのは確かだが、どうにも手放しに賞賛はできないなーとは思う。

エロさがないどこが駄目っていうのはなかなか指摘が難しいところだが…。

エルフのキャラクターのせいでもあると思うが、ストーリーが少し軽く思えてしまった。

 

面白いけどね!(どっちだ

 

あとがきがたった三行。ここまで短いあとがきは初めて見たが、おそらく超多忙の中書いたんだなと思う。

 

満足度は正直足りないが、面白いと言われる水準には達していると思われるので、まあ読め。(最後投げやり)

 

評価→☆☆☆☆(五段階評価)

作者→羊太郎

イラスト→三嶋くろね

2019年10月19日発売。「ロクでなし魔術講師と禁忌経典」の短編集が追想日誌。

 

 

 

 

僕が今一番好きな作品が「ロクでなし魔術講師と禁忌経典」で、この作品の感想を書くとなると面白ええええ!!!としか言えないんだけど、それ書いたらレビューとして成り立たないので、仕方ないからちゃんと書きます。

 

短編集なので、一つ一つ感想を書いていく。

 

第一話→勃発、愛の天使戦争

 

ルミアかわいい

 

惚れ薬の影響で、全校生徒からルミアが追い回されることになるドタバタなお話。

今巻の中では微妙な部類の話だけど、それは高い水準の中でのことで、一般的には十分面白いレベル。

オーウェルはトラブルメーカーだけど、ルミアの恋心を察したうえで何も言わないという常識も持ち合わせているのが意外だった。

 

第二話→室長サマの憂鬱

 

イヴかわいい

 

本編のイヴが苦手な人でもイヴの魅力の一端を少しわかってもらえるであろう短編。

あらすじでは「特務分室室長時代、イヴの華麗なる日々(笑)を描く」と作者にも完全に馬鹿にされているイヴだが、そのあらすじ通りに全然華麗ではないが、とても愉快な一面を見ることができる。クリストフはママまとも、バーナードはエロジジイ好々爺、アルベルトは社畜くそ真面目、リィエルはバカ可愛い。

普段それほど出てこないキャラクターも含めて、それぞれのキャラクターの魅力がよくわかる意味でも、この短編が個人的に今巻の中で一番好きかもしれない。

 

第三話→猫になった白猫

 

システィーナかわいい

 

システィーナが猫になってしまって、グレンに一晩飼われてしまう話。

一歩間違えたら18禁です。

個人的ベストシーンはシスティーナがグレンに可愛がられるシーンではなく、終盤のちょっといいシーンでもなく、グレンとシスティーナが一夜を共にするシーンでもなく、ラストで照れまくっているシスティーナのシーンです。

この短編に関しては、システィーナの可愛さを堪能するためにあるといっても過言ではないので、是非読んでそのかわいさを感じ取ってほしい。

 

第四話→リィエル捕獲大作戦

 

リィエルが初めて虫歯になり、治療のためにグレンたちがリィエルを追い回す話。

追い回すのは第一話でもやったので、少々食傷気味だが、面白さそのものはこちらの方が上だと思う。

リィエルの無知ゆえに起こった悲劇である。

何かもう読め。(レビュー放棄

 

第五話→THE JUSTICE

 

ここまでコメディが続いた中で、最後を締める第五話はグレンが特務分室に居たころのシリアスな短編。主人公は作中で異様な存在感を持つジャティス。正義の名のもとに虐殺を続けるジャティスが正義の魔法使いを目指すグレンを認める過程を描き、またいずれ敵になることを示唆するストーリーになっている。

ジャティスの内面をもっと見せた方がいいんじゃないかとも少し思うが、今後の展開を見ていくうえでジャティスに対する理解が深まったのはとても良かったと思う。ネタバレはしない方がいい短編なので、これくらいにしておく。

 

「ロクでなし魔術講師」シリーズは面白いぞ。今まで読んできて「つまらない」と思ったことは一度もないからな。

絶対おすすめなので読むべし!

 

評価→☆☆☆☆☆(五段階評価)

作者→櫛木理宇

 

2019年3月23日発売。

正確にはラノベではないけど,まあいいかの精神でラノベタグ投稿w

『ホーンテッド・キャンパス』シリーズとして15巻目。

 

多分本作を読んだ読者全員が思うであろうことを僕が代弁する。

 

何で八神とこよみ付き合ってないの…。

 

恋愛がメインの作品じゃないから,15巻を重ねてもなかなか二人の関係が進展しないけど,この程よい関係がいいんだよなーと思いつつ,もうホラーいらんから,二人のいちゃいちゃを描いた短編集くれよ!!と思ったりするわけです。

まあ真面目な話,サークルメンバーの日常を描いた番外編は出してくれてもいいかなとは思うけど。

 

さて,本編ですが,1章の須賀原くんが本巻のキーになるのかなと思ったんだけど,全然関係なかったw

個人的に今巻は2章までは面白かったものの,3章では意外性がなくて,どうにもスッキリしない。

あと肝心のホラーがいつもと比べるとかなり弱かったんだよなぁ。

1章はいつも通りの良いホラーだった。でも2章は良い話だけどホラーとしては恐怖感皆無。3章はホラーとしての怖さがないし,読み物としての面白さもなかった。印象としてはあまり良くない。

 

でも八神とこよみのイチャイチャがラストで見られたので,作者の術中にはまっている感…。

 

まあ15巻も続いていたら,琴線に触れないものもある。

イチャイチャもいいけど,次はホラーでも楽しませてほしい。

 

こんな長文レビューは久々なので,まとまりがなさすぎ&読みにくすぎでごめんw