語部屋

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~かたりべや~  表現集団ATPの「かたりべ」こと、横溝大希が綴る叙事詩です。

より変わり者  語部&ナレーター&演者

 横溝大希(よこみぞだいき)のブログ


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一日稽古。


前半は、朗読劇と会話劇の本読み。
回数を重ねてきた事もあってか、それぞれの演者が何かしらを入れてきました。
新しい解釈だったり―
普段と違うニュアンスだったり―
構成を緻密にしてきたり―
より自然体になっていたり―
と、そんな具合に。

自分も負けていられません。
共演者ですが、ライバルな側面もありますからね~。


後半は、とにかく即興劇。
最初は感覚を掴む為に、フリートークから。
お題に沿った会話を三人一組で行う。
しかし それだけではなく、お題が個々に与えられ 且つお互いに分からない状態なのです。
会話がチグハグになったり、妙にシンクロしたりして面白かったです。
取り分け盛り上がったのは、『ペンギン』『バーゲン』『やかん』の組み合わせの時でした。
文字では伝え難いのが残念です…。

その後も、様々なパターンの即興劇を行いました。
お題だけでなく、組み合わせによっても多種多様になり楽しかったです。

しかしながら 私に関しては、水沢幸恵さんとのペアが多かったです。
毎回ジャンケンで決めたのですが…。
水沢さんとは、以前も別の現場で即興劇を行った事があります。
それもあってか、割と素直に出来たかと。
波長が近いのかしら。


即興劇への苦手意識は相変わらずですが、もっと色々と絡んでみたいも!?
そう思える稽古でした。
会話劇の稽古。


今回は、台本の構成に着目。
「誰が何をしてどうなる話なのか?」
基本的な事ですが、この解釈がズレると別の物語になってしまいます。

その上で、盛り上がりや落ち着くシーンを探します。
そして その頂点から逆算し、どの辺りから徐々に変化すべきか考えます。

『自然体の演技』を重視すると、その分 起伏が乏しくなりがちです。
それ故、ある程度の演出的な計算も必要となってきます。
お客様が退屈になっては、元も子もありませんし。
まぁ それを感じさせない芝居が求められるので、演者の難易度は高くなりますが…。


さて 未だ役作りに迷走中な私ですが、早くも光明が射してきました!!
きっかけは、演出や共演者とのディスカッション。

「こんな時、彼なら どうするか?」
「ウソツキが、台本通り素直に喋るか?」
「嘘と真実を どう散りばめるか?」
「相手に何をさせたいか?」
「架空の人物だからこそ 出来る事は?」

と こんな具合に、内面や性格の更に先に関する事を―。
『物語』である以上、『本が要求する人物像』もあるのだと実感しました。

それと同時に、「皆で創るもの」だと改めて思いました。
恥ずかしながら、「4年前のカラスマとの差」に固執し過ぎていた様です。
そんなのは、考えるまでもない些事でした。
これからは 自分や演出だけでなく、共演者が持つ『カラスマ像』も尊重していけたら と。


簡単な事ではありませんが、更に踏み込んだ芝居が出来そうです。
全体での稽古。


最近は、会場や道具を把握する為に『動き』の注視が多かったです。
しかし 改めて『内面』に意識を向けるべく、イスに座っての稽古でした。

台本に細かな修正や削りが入り、より精密性が増してきました。


前半は、朗読劇。
流れや構成を意識しつつ、通して読みました。
私は『その他大勢』的なポジションなので、台詞量は少なめ。
しかし 雰囲気だけでなく、細かなニュアンスまで伝えられる様に努めたいです。


後半は、会話劇。
こちらも、始まりから終わりまで通して読みました。
朗読劇ほどの演出も決まっていないので、今はまだ色々と遊んでます。

今回は思い切って、全く違うキャラクター性で挑みました。
前回の稽古で「そのまま素直に読んだら格好良すぎるから、もっと崩して」と、演出から頂きましたので。

実は、内心ドキドキでした。
普段と真逆な事をしている様で、成立するか不安だったので…。

結果は、まぁ ギリセーフ!?

詰める必要性は勿論ありますが、「これをベースにしてみようかな~」と個人的には思ったり。
新たな『カラスマ』が誕生しそうです。
台本修正に伴い 設定や状況も変わっているので、全く同じにはならないですし―。
だったら、より面白くするべきでしょ!!


通して読むのは 全体を把握する為にも必要ですが、その分の時間も必要になるのが難点。
多くは出来ないからこそ、1回1回を大事にしていきたいです。
そう言った意味では、今回は良いデータが取れたかと。

台本に書かれている事も大事ですが、書かれていない部分も もっと考えないとなぁ。