「現在のMMAでは、下からの仕掛けは極まらない」的な事を聞くたびに、「本当の意味でのリアルタイムトップ柔術家がやれば、絶対そんな事はない」とずーーーーーっと思ってましたが、今回のファブリシオの快挙で、真の意味で技に精通していれば、MMAだろうが柔術だろうが上からだろうが下からだろうが技は極まるという事が証明されたように思います。


http://www.youtube.com/watch?v=r254ncFfv24

ヒョードルが担ぎから攻め立てている際に、ファブリシオが後転スイープ決めてますね。

柔術&グラップリングの試合だったら、完全にスイープ完了ってくらいまでヒョードルの体勢を崩しています。


そしてこういう逆さ回転系で、回られた後に気をつけなければいけないのが三角絞めですよね。

http://www.youtube.com/watch?v=LlYvfdRp6lQ

こういう感じで。

ライアン・ホールも大得意な入り方ですよね。

柔術やってる人には結構お馴染みの入り方です。

もちろん実際やるの難しいですけど・・・。


後転スイープ喰らってベースが崩れていて、体が横向いて首元も空いているので、三角が深く入りやすいですよね。

そして引っこ抜くベースも取れてないので、結果ガッチリ極まってしまった訳ですね。

これがノゲイラ等の三角は引っこ抜けたヒョ-ドルが、今回はどうしても脱出できなかった理由だと思います。


もちろん現在のMMAにおいては、下になる事は確実に不利になる場合が多く、技も決まりにくいのは確かだと思うので、「下から極まらない」的なセオリーに異を唱えるつもりではありません。

むしろ正しいと思います。


けど、ヤバイ黒帯が居るのを忘れてもらっちゃ困るゼ?

アイツらはどっからでも極めてくんヨ?

って感じって事ですかね。

ブログをリニューアルしました!

つきましては、書きたい事ある人は是非協力して下さい。


リニューアル後の記念すべき第1弾ですが、先日行われた、吉田選手の引退興行であるアストラの観戦記を書きたいと思います。


日本の総合格闘技事情にあまり詳しくない方のために先に書いておきますと、プライド崩壊以降、DREAM戦極という団体が2トップで格闘技界を引っ張ってきました。


しかし2009年の大晦日興行のあり方をめぐって、その一方の雄である戦極の大会を実質的に担っていた人達が戦極を離脱するという事件が起こりました。


今回の興行は、その人達が離脱後に行った、初の大会という事で注目されました。


現在はSRCという呼称に変わっていますが、戦極は、その中心人物である國保尊弘氏吉田秀彦選手が、ドンキホーテの協力を得て、一から作り上げた新興団体です。


国保氏やそのスタッフは、格闘技興行の経験がほとんど無い中で試行錯誤の末、徐々に独自の世界観を作り上げ、その第9回大会である「第九陣」は、多くの人が2009年の国内ベスト興行と推す程の大会となりました。


また選手への給与未払い等が半ば常習化してしまっているこの業界において、そういった悪弊を排除しようとした姿勢は現役の選手からも隠れた支持を受け、評価されてきました。


五味選手との世代交代を果たし、北岡選手がスターの座に就いたのも戦極の舞台ですし、またこの時期の戦極のリングで活躍したキング・モー、小見川道大選手、日沖発選手、マルロン・サンドロ、ダン・ホーンバックル、シャンジ・ヒベイロ、LCデイビス、アントニオ・シウバ、ジョン・チャンソン等は世界的な評価も高く、その後様々な舞台で活躍し続けており、当時の戦極のレベルの高さを裏付けるものであると言ってよいと思います。



そんな戦極以来の、待望の大会となった今大会ですが、長らく日本の格闘技界を担ってきた柔道金メダリスト、吉田秀彦選手の引退という大きなテーマがあり、非常に独特な雰囲気を持つ大会となりました。



当日はまさに快晴で、武道館周辺の陽気は快適そのものといった具合で、試合前から良い気分になってしまい、お堀や新緑の色鮮やかさで目を楽しませていました。

会場前の人達も上機嫌で、来るべきイベントの開始に向けて気持ちを高揚させていました。


僕には会場等で写真を撮る習慣が無いので、写真はこれ1枚です・・・。

なんとなく雰囲気がお分かり頂ければと思います。

MMAマンボウ

お客さんもなんか身なりの良い人が多く、通常の格闘技興行よりもセレブ感が漂い、会場に入ってすぐに「今日は特別なんだな」という印象を受けました。


モニターに映し出されたアストラロゴのCG画像もなんかかっこよく、スタッフの人達が着ているアストラTシャツも

やたらシャレていて、興行としての統一感が良く出ていました。


とにかく最初からなんか雰囲気違っていました。

「祝祭の日」とでも言いましょうか・・・。


そしてこの予感は興行が進むにつれ、だんだん明確なものになっていき、最終的にはこの日の興行を見れて本当にラッキーだったと思うようになりました。


アストラは、行ったモン勝ち・見たモン勝ちでした・・・・。

当分ないですよ多分この規模は。


この規模でこの統一感の興行は、1年に何回もあるとは、しかも今の日本格闘技界の状況では、とても思えません。



オープニングマッチが始まりましたが、なんとオープニングマッチから紹介ビデオ付き&入場曲付き!

これは破格というか、超豪華です・・・。

もうなんか色々違います・・・。


オープニングファイト第一試合 バンタム級(62キロ)

×小森亮介(吉田道場)vs○村田卓美(和術慧舟會A-3)


前回の戦極における試合でも感じましたが、小森選手はまずTDディフェンスが脆く、しかも下になると簡単に背中ベタ付きのガードをしてしまい、立つ&スイープにまで持っていけない展開になりがちです。


下からいわゆる「袖車」のように絞める技を得意としていますが、あれはレベルが上の選手にはほとんど掛かりませんし、しかもあの技を出そうとするせいで、相手が自分の体に乗る事に対して不注意になってしまい、結果相手の頭が常に自分の胸の上、もしくはあごの下に位置してしまうようになり、結果相手に上手くベースを取られてしまいます。


グラップリングに長けたムラタク選手がこの弱点を見逃すはずがありません。

TDして、存分に上のポジションをキープし続けて試合を終わらせました。

グラウンドでのポジショニングが上手な選手だと、小森選手のグラウンドはポジションキープが非常にやりやすく感じてしまうのではないでしょうか。

小森選手は早急に柔術とレスリングの習得が必要なのではと思います。



オープニングファイト第二試合 ミドル級 5分2R

×長井憲治(U-FILE CAMP 赤羽)vs○坂下裕介(TEAM CLOUD)


坂下選手のセコンドには、道場長である秋山選手が金ピカのスーツ姿のまま付きました!


そして坂下選手のガタイが凄い・・・。


チームクラウド、ボディメイキングの意識が非常に高いですね。

試合は最初から坂下選手がTD→パスガード→サイドポジションと圧倒し、サイドバックからパンチ連打をしている所でレフェリーストップとなりました。

長井選手は試合後に不服そうでしたが、動きがなかったですのでストップは仕方無いと思います。

また頑張って欲しいですね。


本戦以降は次回書きますね。

感想や、同じアストラ観戦記も募集しています。

書き比べしたいです。

携帯で自分の記事を読んだら、何回も「続きを読む」を押さなければならず、面倒でした。


しかしアメブロの編集って、「完了」ボタンを押すと勝手に改行が増やされ、なんか自分で調節できません。


何か携帯等で読みづらい感じがあったら教えて下さい。