あしたかよしのぶの本音
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菅直人や仙石由人を、バカにできる?

菅直人首相や仙石由人官房長官をバカにする発言が多いが、

 はっきり言って、自民党やその他野党、保守勢力に彼らを凌駕する政治家がいるのだろうか。

 菅直人は市民運動家として「ベ平連活動」を始め、色々な反体制運動に参加し、たとえ第4列目の男と呼ばれても、デモ活動を指導し、逮捕される危険を犯した実績がある。

 仙石由人は、東大時代から社青同の活動家であり、多分、就職も諦めた結果、司法試験を受験し資格で生きることになったのだろう。

 私の友人にも、慶応大学時代の闘争活動の結果、就職活動を捨て、司法資格を取り弁護士をやっている人間はいる。医師になったのもいる。会計士や税理士になっているのもいる。

 当然、今騒がれているような検察が違法、脱法行為を行い、拘束、弾圧してくると言う認識は、常識的なものであったし、違法盗聴など、日常茶飯事で行われているなどということは、大前提で生きていたように思う。

 つまり、二人とも、所謂「死線を超えている(ちょっと言い過ぎ)」過去を持っているのである。


 それに反して、自民党の代議士の出身母体はどうか。

 言うまでも無く、「二世」「三世」議員が多い。中には「四世」なんて議員さえいる。

 つまり、生まれもって特権階級の人間で、国家権力は彼らの保護者であり、決して権力から彼らが弾圧されると言うような状況を味わっていない。

 安倍晋三のような人物、同じ年齢になるが、何の躊躇も無く岸信介を全肯定できる彼の感性には、本心、同世代人として違和感を拭えない。

 60年安保は、テレビの世界の話としても、70年安保には「ちょっと遅れた世代」としてシンパシーを持たないまでも、何らかの思いを感じなかったのだろうか。

 安保闘争は、左の戦いではなく、アメリカ帝国主義に対する闘い、民族主義的な闘争であったはずだ。

 吉田茂の、経済発展優先の日本復活路線を捻じ曲げ、韓国や台湾の独裁政権と利権で手を結び、米帝国主義の独占資本の走狗となった岸政権、その後継の佐藤栄作、福田赳夫から連綿と続く自民清和会政権。

 竹島の問題も、尖閣の問題もほったらかし。

 国家の尊厳も、国土の安全も、民族の自立も、みんなほったらかし。


 そんな自省さえなく、自分の血統を臆面も無く自画自賛できる神経、その羞恥心の無さ、知性の無さ、そんな政治家に、「たとえ菅が、たとえ仙石が、如何にバカな政治家だとしても、非難する資格があるだろうか」

 保守の軸だとされている安倍晋三議員、また首相にはなれなかったが30年も議員をやっていた平沼赳夫議員、どこかで「生命の危機」を本当に感じたことありますか。

 あるとしたら、どうしてそれほど迫力が無いのですか。

 あなた方のような「口舌の徒」を、シンボルにしなければならない保守勢力は、その惨めな行く末が見え見えなだけに哀れです。


佐藤優さん、日本政治を憂うなら、

 一番、日本の政治家に欠けているものを「はっきり言ったら」どうですか。

 私の経験では、「命を掛けていないこと」です。


 たとえ、独裁的だ、世襲をさせようとしている、アフリカの低開発国だ、などといわれようと、エジプトのモバラク大統領でさえ、常時、生命の危険を意識している。

 彼が日本に来た時、たとえ駐日大使にでさえ成田空港から都心への移動経路を教えなかった。ホテルでの彼の宿舎には、ウージー自動小銃を持ったガードの囲まれ、私のような招待された、日本人でさえ銃を突きつけられながらボデイチェックを受けさせられた。

 彼自身、サダト暗殺時には、隣の椅子に座っていてサダトの血を浴びている。


 それに引き換え、何処の日本人政治家が「命の危険」を感じているだろうか。

 これも私の経験からだが、当時重要大臣で、その後首相にもなった議員だが、一緒に夕食をしようと、歌舞伎町の雑踏の中を歩いていくのだ。

 あまりの雑踏で、SPでさえはぐれてしまう。彼を暗殺しようと思えば、ナイフ一丁あれば、何処の誰でも実行でき、犯人さえ見つからないだろう。

 これが、日本の政治家のテロへの認識であり、政治家を命がけの職業とは認識していない。


 そんな世界の非常識で、世界の政治家と「外交ゲーム」を指せる、と思いますか。


そんなわけで、多少なりとも、自身で危険を味わった過去を持つ二人に、安全なところで安住し、薀蓄を語っていただけの男たちが、何かできる、と思いますか?

 


石垣島より、畠山氏のインタビュー。

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近くて、遠い魚釣島。

昨日、石垣島・西表島から戻りました。

余りに、警戒が完璧ですので、これ以上滞在しても、国費の無駄ずかいをさせるだけとの判断で、帰ってきました。

先日もブログに書きましたが、完全に電話を始め通信ツールは盗聴・管理されていると解釈さざるを得ない状況で、急に予約を取った石垣行きのANAの飛行機に搭乗しようとすると、沖縄県警本部の担当者が待ち受けている状況でした。

当日石垣島では、海上保安庁、沖縄県警の方々から夕食のお誘いを受け、その後、海上保安庁本部で、「魚釣島への渡航は、許されない由の解説」を受け、同時に「チャーターしている漁船自体が、海保の説得を受け、多分急に出航して漁に出かけている由」の説明を受けました。

海保からの度重なる要請を受け、石垣島であろうと西表島であろうと宮古島であろうと、八重山諸島の如何なる島の漁民も、魚釣島への渡船は無理であろう、との解釈を受けました。


同時に、魚釣島への上陸は「国が管理している地所への不法侵入になるので、禁止している。」が、「魚釣島周辺海域へ、日本人が行くことを禁止しているわけではない。」と、明言され、一般日本人が合法的に魚釣島に近づく方法を提示してもらいました。


1、 漁労に従事するものが、漁船で行く場合。

2、 漁船でも、沿海航行の制限を受けず、近海制限までの許可を受けている漁船に、一般人が同乗する場合。

3、 同じく、沿海制限が解除され、近海制限以上の許可を取得した船に同乗する場合。

4、 そういった制限の付く動力付の船舶ではなく、ヨット(クルーザー)に同乗する場合。


と言う条件であれば、魚釣島に上陸しない限り、制限を加える根拠がないそうです。


しかし、西表島の漁民の声は。

合法的に漁労を営んでいる漁民に対して、非常な危険行動を「海保の警備行動」によって行っているようです。


1、 漁民である限り、魚釣島周辺で漁労活動を行うことは自由です。(海保も認めています)

2、 魚が(殊に、大型の魚が)取れなくなってきている石垣島周辺に比べて、魚釣島は大型の魚影が非常に多くて、魚場として貴重な存在であることは自明です。

3、 然るに、海保は警備活動の強化を理由に、魚釣島周辺での漁労活動の自粛を漁民に要請し、魚釣島の漁場で操業する漁船に、危険なまでの警備活動を行い、実質的に魚釣島周辺から日本人漁民を排除している実態があります。

4、 その実例として、10月8日金曜未明、7トンしかない漁船に巡視船2隻で警備活動を行い、暗闇の中で追廻し、サーチライトを直射し、進路を塞ぎ、後方10メーター程度まで接近(海上で10メーターですから、陸上のケースではパトカーに急に後ろに付けられ、ライトをアップされ煽られ、30cmぐらいの距離まで詰められて様な状態でしょう。)

   その上、漁船に海保職員が乗り込み、臨検。船舶検査証の確認だけではなく、自動車運転免許証まで提示させられたそうです。

   朝の漁の一番貴重な時間を、そうしたことで2時間以上も浪費させられ、その日はまるで無駄になり、燃料代も無駄にしてしまったそうです。

   必要でしたら、その当事者である漁船の船長を紹介できますから、取材対象にしてください。

   このような手段で、実質的に、魚釣島周辺漁場から日本漁船を、日本政府は排除している状況にあります。


5、 昨日10月11日は、10月にしては海上は凪いでいました。

鏡のような海面のおかげで、西表島から20海里の制限線まで、僅か30分程度で着きました。一般の漁船でですよ。

漁船の船長のコメントでは、「凪いでいれば、魚釣島まで西表島から3時間は掛からない。」

「凪いでいる日は、この時期になると少ないけれど、夏だったら結構多いし、こんな日だったら魚釣島まで、ずっと海面は凪いだままだろう。揺れないし、2時間半もあれば着くよ。」

「もう20海里も行けば、魚釣島は見えるし、夏の晴れた日なら、魚釣島から西表島や与那国島は見える。もっとも、与那国島から魚釣島が見える時もある。」

と、いうことでした。


東京や本土の人間からすれば、尖閣諸島の問題は、一種、記号論の世界で「論理的に、日本の重要案件である。」と言う捉え方ですが、この西表島の住人にとっては、もっと身近な現実感のある存在であり、中国船の出没は、ニュースで知る事象ではなく、毎日の現実の問題であることが感じられます。


この状況に対し、「うやむやに、なし崩しにしようとする政府、マスコミ一般に対しては、日本国を如何するのか。保護すべき日本人(漁民)を苦境に陥れて、それでも日本の政府化。」と言った怒りはある。


何しろ、一事が万事で、「見せない、知らせない」と言った姿勢がひどすぎる。

尖閣諸島の生の実態取材ぐらいさせるのが、当たり前。

中国漁船衝突事件のVTRぐらい、見せるのが当然。


村木事件で明らかなように、何でも可視化が必要でしょう。

日本の政治、行政の一番欠落している部分、情報開示。

国民をもっと信用し、知らしめて、判断させる。

そんな日本を、心底、望みます。

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