落ち葉を濡らす雨の音で目覚めたノワラスールの朝。
ヨーガンレールの布で纏われたふかふかのベッドは本当に気持ち良くて、いつまでもこの部屋でゴロゴロしていたくなる。
夕べ子守唄代わりに流した優しいリュート音楽。
ノワラスールは本当に、一人旅が似合うホテルだった。
キリムの玄関マットが素敵な共用スペースの玄関。
共用スペースのリビング。
左奥に私の部屋のドアが見える。
天井が高くてすっきりした空間。
そろそろ・・・
なず菜で朝ごはん。
雨に濡れて緑がいっそうきれいに。
夕べの素敵なディナーの時のテーブル。
赤城のりんごジュースとヨーグルト。
安藤さんのうつわに載せられたバターとジャム。
こんな使い方も出来るのね。。。
焼き葱のスープ。
もちもちのパンも美味しい。
しみじみ美味しいスープ。
ベーコンと旬野菜のグリル。
柚子をジュ~っと絞って。
秋が添えられたデザート。
たった二組のゲストのために作られた、至福の朝ごはん。
テラスの緑を眺めながら・・・
まったりと珈琲を味わっていたその時・・・
その人はゆっくりと私の視界に現れました。
石村由起子さん。
私のあこがれの、くるみの木、秋篠の森、ノワラスールをつくられた方。
どこからいらしたのですか。
山口ですか。只只に行かれたことありますか。
私は海が好きなので、本当は森の中ではなく、只只さんのような海の近くにホテルを作りたかったのですよ。
一人旅が好きな私もさんざん断られましたから、一人でも泊まれるホテルにしたんです。
くよくよあれこれ考えても、なるようにしかならないと思うようになりました。
素朴なスタッフたちですが、一生懸命やってくれています。
スタッフのために、忙しくても、旅に行こうと思っているんです。
時間がなくても、お金がなくても、行こうと思えばどこへだって行けます。
夢見心地でお話した石村さんの言葉。
私はこのとき、謙虚という二文字を、石村さんから教わりました。
to be continued・・・