銅のカウンター ~ぜいたくジンリッキー
蔵上人-KURAKUEN- オーナーです。
当店のバーカウンターは、ちょっと珍しい銅葺き天板でできています。
ご存知のように銅というやつは、けっこう簡単に酸化皮膜ができ、それが銅自身を守る役割もするわけですが、この皮膜のでき方によって、風合に味が出たり、または見苦しくなったりします。
3年強の歳月でこのカウンター、風合というにはちょっとまだら模様なんかが目立つ状態になってまして、このほど豊田店長とスタッフたちがピカピカに磨き上げてくれました。
なんで3年も?って言わないで下さいね。僕がオーナーになったのは昨年10月で、その後ずっとカウンターのことが気になってたんですが、銅板をきれいにする方法がわからなかったんです。1月3日に大掃除をしたんですが、道具の買い出しに行った先のコーナンで使えるアイテムを2つ見つけたのでした。昔テレビで見て感心した、「ウスターソースで10円玉がピカピカに」なんてのも試しましたがダメでしたね(第一うまくいってもカウンターがお好み焼き屋さんみたいな匂いになりそう)。
そのひとつが「KOYO ポリマール銅みがきクロス 2マイイリ スモールパック」です。これは結局仕上げ用に使いました。良く効くんですが、1平方メートルも拭かないうちに真っ黒になるんです。
楽天なんかでも売ってますね。
そこで、粗く酸化皮膜を取るのに役立ったのが、やはりコーナンで売っていたアルミクリーナーでした。アルミも強力な酸化皮膜を形成する金属なので、同じ理屈でよく取れるのでしょう。僕が今回使ったのはコンパウンドを含んだ商品でした。クリーナーを磨きたい部分におしぼりで塗りのばすと(あ、おしぼりの関西ホアイトさん、すみません!)、酸化皮膜が真っ黒な液状になって浮いてきます。だいたい1平方メートルきれいにするのに、おしぼりが1枚半ダメになる感じです。で、その後先にご紹介した「銅みがきクロス」で仕上げるわけです。
ということで、どうですこの輝き! どんな材質でもきれいに磨かれたバーカウンターで飲むお酒は格別ですね!
さて、カウンターには随分苦労させられたんで、つい力入っちゃって飲み物のハナシになかなかたどり着けませんでした。今日ご紹介する飲み物は、ちょっと裏メニュー的ドリンクです。
ごあいさつ ~カフェ・カンパリ・ホット
グラッパお湯割り+カンパリ
みなさん初めまして、「蔵上人-KURAKUEN-」のオーナーです。
ご存知の方には余計ですが、当店は兵庫県西宮市にありまして、阪急電鉄の甲陽園線というたった3駅しかないかわいらしい支線(単線です!)の真ん中の駅「苦楽園口」の駅前にあるショットバーです。
もうこの地で3年以上やっているんですが、このたび豊田新店長を迎えるにあたり、ブログも一新することにしました。前ブログからたどって来られた方も、初めての方もよろしくお願いします。
お店の説明とか書き出したらホントきりがないので、ピンポイントで何かひとつ(とあるスタッフの忙しい一日とか、お店にある楽器とか)紹介したら、ちょっと自慢のドリンクやフードをひとつご紹介する、といった気楽な感じでやらせていただきます。
今回ご紹介するのは、ホットドリンクです。ここんとこ寒いですからね。僕はこの季節になるとあちこちのバーやバールでこれを頼むので、「ああ、あれね」と言っていただける方も多いでしょう。
「カフェ・カンパリ・ホット」と言います。
名前で通じるカクテルじゃないので頼むときはだいたい
「グラッパお湯割り、カンパリ少し垂らしてー」
って言ってますね。
特徴は、一部の "好き者"(僕も入ってるなー) がイタリアンの食後なんかにストレートで飲んでる「グラッパ」という種類のブランデーが、誰でも楽しめる食前酒に変身しちゃうという点です。使うのはグラッパ、お湯、カンパリ 以上。エスプレッソを楽しめるイタリアンバールなら、すべて瞬時に揃う材料です。作り方は書かなくて良いでしょ。簡単で、あったまるし、香りがいいし、ほんのり甘くて色もかわいいし、アルコール度も高すぎない、いい飲み物ですよ。ぜひお試しあれ。