最近のめざましい高度医療について、日々感心しています。

それこそ、15年くらい前まではクリニックレベルで解決しない症例は大学病院へ・・・が主流でした。

私も何度も東大の農学部に通ったりもしていました。

まず予約を取るに紹介状、そして数週間、数ヶ月先の予約しか取れずにただでさえ、病気の進行等に焦っているのに高度医療を望むは身も心もお財布も大変な世の中でした。

検査だけで数十万円飛んで行き、手術ともなると数百万単位のお金が掛かる事もあります。

それでも藁をも掴む思いでいました。

 今は都道府県ごとに高度医療センターも出来てきたし、個人病院でも診療科目に特化した専門病院も出来ています。

費用は相変わらず高いけど、それでも門戸が広がっているし成功率が上がっているも事実です。

保護犬となると最近は難しい手術も検討はするようにしています。

出来うる事はしてあげようとしています。

それも支援くださる皆さまのお陰です。

でも限界もあります。

 

高齢犬、病気を持った子のご縁はありがたく、私達は感謝しています。

前の飼養者にボロ布のように捨てられた命を私達はなんとか幸せになって欲しいと頑張ります。

そしてご理解ある里親様が見つけてくださいます。

でも継続治療は当たり前でそもそも手間もお金もかかる前提の譲渡をする事もあります。

「出来ることをしてあげたい」

そんな里親様の言葉に私達も勇気をもらい、譲渡をお願いしたりします。

 

ここ数年、心臓弁置換手術や脳腫瘍の手術と一昔前では考えられない高度な手術を施す卒業ッ子達が多くいます。

病気で苦しむ姿に心を痛めて、なんとか楽にしてあげたいと手術を選択してくださいます。

ご報告に申し訳なさとありがたさと交錯はしますが、本当に大切に愛してくださる姿に感謝ばかりです。

「助けられるなら、助けます」

 

ボロボロの子達はその家庭家庭で大切な宝物となってます。

かけがえの無い存在になって行くんですね。

 

でもね、高度医療ばかりが絶対とも思っていません。

家庭家庭に先生先生にいろいろと考えもあります。

納得の行く選択が出来た時が一番なのかなと思ったりします。

 

4月1日に正式譲渡のなったピースくん(元おじゃる丸、ゆっくりんさん預かり)が2日前に心臓弁置換の手術を受けました。

心臓手術の権威でARChでも何匹も手術を執刀くださったK先生です。

 

 

状態が良くなかったのですが、里親様が早く手術が出来るように頑張ってくださいました。

無事に終わり、快方に向かっているそうです。

今日、お電話をいただきました。

「回復してきて、悪い顔しているそうです、汗」

 

悪い顔?ガウガウ復活したか?

ガウガウしてても可愛い~んです

里親様、声が弾んでいました。

 

ピースくんのお姉ちゃんムースちゃんも頑張って!応援してます。