何で人のために役立ちたいと思うのか。
実家の隣に昔住んでいたおばさんがいってました。
「ボランティアは、全てに満たされてからやりなさい。今は自分が満たされるためにしっかり稼ぎなさい。」
当時の私はお金をもらうことに申し訳なさがあり、介護施設でボランティアをしていました。それなりに楽しくやっていたのですが、人のためにやっているはずなのに、どこか不満があったように思います。
自分が満たされていないのにそんな自分を置き去りにして人のために何かするということは、外側から認めてもらうためにしていることなのだと思います。
そのため、自分が思っているような見返りがないと、不満が生まれますし、そもそも人のためにすらなっていない。
私の場合は、何で頑張ってるのに褒めてもらえないんだろうという気持ちが、少なからずあったように思います。
ピンと張られたベッドのシーツを見て、私自身はよくできたと満足していましたが、利用者さんは「こんなシーツでは寝られない」と言っていたこともありました。
相手の立場で考えられないのは、相手の立場に立つ余裕がないからです。
そして冒頭の隣のおばさんの言葉。
「ボランティアは、全てに満たされてからやりなさい。今は自分が満たされるためにしっかり稼ぎなさい。」
自分が満たされているから、溢れ出る気持ちを、周りに提供できるのだと思います。
人のためにより、まずは自分。
そこから、人のためにが始まるのです。