天才は違う。
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スペインに着いたのが、
日曜日だった。
久しぶりのスペイン語圏内。
スペイン語が話せるだけで嬉しい。
泊まっている宿の街がなんだか静かで、
過ごしやすい。
宿の受付のおねぇさんに、
スーパーはどこにあるのか尋ねた。
おねぇさんは、
『ドミンゴ、トドス、セラド!』とスペイン語で答えた。
(日曜日は、全ての店が閉まるの)と言う意味。
あの、恐怖のドミンゴ が頭をかすめる。
エクアドルで体験した、
日曜日にはビールを売ってくれない習慣。
日曜に、スーパーすらやってない。
これは、またもや、
食パン生活を余儀なくする瞬間か・・・。
プラプラ歩いていると、
1軒、お店の準備をしている八百屋を発見。
『売ってくれる?』と聞いてみると、
『いいよ』と返事が返ってきた。
トマトと桃を買い、宿へ帰る。
宿には、キッチンはない。
食パンと、トマトで過ごす事を考えるだけで憂鬱だった。
でも、ふと思いついたアイディア。
宿には、電子レンジ1台あった。
このレンジを使い、
どうにか調理が出来ないものか・・・。
ネットで検索すると、どうやら、
レンジでパスタが作れるらしい。
が~!
それなりの調理用具がそろってないと難しい。
でも、私は挑戦した。
なぜなら、食パンを口にしたくなかったから。
ネットに載っているのは、
底の深い容器でパスタを水に浸し、
レンジで加熱するとあった。
だが、宿には、お皿一枚しかない。
そして、私が持っている食材は、
パスタ
にんにく
トマト
バジル
塩
こしょう
コンソメ
それから、前の宿からくすねてきた
プラスチックナイフとスプーン
このナイフが、
後々、かなり役に立つ。
ナイフでにんにくを適当に切る。
トマトも適当に切る。
パスタは、半分に折り、
お皿並々に水を入れる。
水を入れてから、コンソメを半分そのまま入れ、
適当に切ったにんにくも入れた。
持っていたラップで6分程度レンジで加熱。
麺がそれなりにやわらかくなったら、
まぜ、まぜ。
そして、トマトを投入し、
コンソメを溶かしてさらに3分程度加熱。
塩、コショウ、さらにバジルで味を調え、
出来上がった、パスタ。
お皿一枚で作ったから、
水を全てパスタが吸い取り、
ざるにあげるという行為が必要ない。
ようするに、
洗い物は皿一枚だけ!!
こんなん出来るって、すごくねぇ??
自分で作って、自分で感動しちゃった。
私って、
天才でしょ??
食パン生活から、
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